エプソンの音声データ作成PCツールに、ブザー用音声データ作成機能を追加

- 低コストのブザーでも十分な品質・音圧で音声再生が可能に -

エプソン

セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)は、エプソン製の音声再生マイコンおよび音声再生専用IC向けに提供している音声データ作成PCツールに、新たに『ブザー用音声データ作成機能』を追加し、このほど提供を開始しました。

本ツールから生成した音声データにより、従来主流となっているスピーカーだけでなく、ブザーからも音声再生をすることが可能になります。また、本ツールはアメリカ・ヨーロッパ・アジア地域の言語を含む12言語(アメリカ英語、アメリカン・スパニッシュ、カナディアン・フレンチ、イギリス英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、日本語、中国語、韓国語)に対応しています。

                    新開発 音声データ作成PCツール イメージ

現在、給湯器リモコンや家電製品などで音声機能を備えた機器が普及しているほか、健康機器、オフィスビル、工場においても、音声による警報・案内の活用が進んでいます。エプソンは、これらの用途に最適な音声再生マイコンや音声再生専用ICを開発し、音声データ作成PCツールと併せて提供することで、お客様から好評を得てきました。

お客様の各種機器において音声再生機能を搭載するには、通常のブザーは低コストな一方で、十分な音声品質・音圧を得られないため、コストが高くてもスピーカーを採用することが主流となっています。

そこで本ツールに、エプソン独自開発のアルゴリズムを実装し、ブザーでの音声・メロディー再生に適した音声データの生成を実現しました。本ツールで作成した音声データと、ブザー音声出力機能をサポートするエプソン製の音声再生マイコンまたは音声再生専用ICを組み合わせることで、ブザーでの音声・メロディー再生を可能にします。これにより、既存のブザー採用製品にも、エプソン製音声ICを追加するだけで簡単に音声ガイダンス機能が搭載できるため、コストメリットに加え、開発工数の削減にも貢献します。なお本ツールはエプソン音声製品を導入するお客様向けに、評価ボードに同梱して無償で提供します。

エプソンは、省エネルギー、小型化、高精度を実現する「省・小・精の技術」により、お客様製品のさらなる性能向上と社会インフラのスマート化の実現に貢献していきます。

■本製品の特長
<新機能>
1. ブザー用音声データ作成機能を追加

  • ブザー音声用設定ツールにて、下記機能の組み合わせにより、GUI (Graphical User Interface)上でブザー用音声データの作成および調整が可能となります。
    ・ 周波数フィルタ(ローパスフィルタ/ハイパスフィルタ/バンドパスフィルタ)

    ・ ブザーエフェクタ
    ・ ゲイン調整機能*1 (ノーマライズ/ゲイン設定)

<従来機能>
2. テキストを入力するだけ*2で高品質な音声データを生成

  • 豊富な辞書を持ち、また文章全体を理解して発音を生成するため、高品質な音声データを作成することができます。

  • 造語、製品名など辞書にない場合は発音を編集する機能もあります。

  • 声は各言語1話者*3(女性)ですが、声の高低、速度は調整可能です。

3. お手持ちの音声データ、メロディーデータも使用可能

  • wavファイル(サンプリング周波数16kHz、モノラルフォーマット)であれば、ツール内に容易に取り込んで使用することができます。

  • 取り込んだwavファイルと、本ツールの音声を接続することもできます。

4. 基本フレーズの設定を自動配置

  • メモリ容量削減のため、基本フレーズに「/」を挿入することで、ツールが基本フレーズを認識し、   その接続情報まで自動で設定します。
    (例)番号1:「温度は/38℃です」、番号2:「温度は/39℃です」、番号3:「温度は/40℃です」
    上記例の場合、生成される音声データは「温度は」「38℃です」「39℃です」「40℃です」
    となり、共通フレーズ「温度は」は複数のデータ(番号1~3)で共有されます。

5. マイコンおよびICとの仕様連携による音声再生制御情報出力

  • S1C31D50、S1C31D51、S1C31D41:
    出力されるサウンドROMデータに制御情報が付加されるため、本ツール上の番号をマイコン上で  指定するだけで音声再生が可能となります。

  • S1V3F351、S1V3F352:
    制御情報の付加に加え、スタンドアローンモード*4専用パラメータファイルの生成にも対応して   いるため、ホストCPUからの制御でも、スタンドアローンでも簡単に音声再生が可能となります。

  • S1V3G340:

    再生用のコマンドを接続情報含めてツールが出力するので、ホストCPUから簡単に制御でき、音声 再生が可能となります。

6. 音声生成リストの出力が可能

  • ツール上の作成リストをエクセルファイル(csvフォーマット)に出力できます。

  • エクセルに記述したテキストをコピー&ペーストでツール上に配置することができます。

*1 音響機器や電子機器において、音量を調整するための機能

*2 翻訳機能はありません。言語ごとに対応言語を入力いただきます

*3 言語ごとに話者(声)は異なります

*4 ホストCPUなし、またはホストCPUの汎用入出力端子のみで制御可能なモード


■本製品の概仕様

【関連リンク】

 製品の詳細情報は下記ウェブページをご参照ください。

 https://www.epson.jp/prod/semicon/products/speech/voice_guidance_index.htm

 従来のエプソン音声データ作成PCツールのデモンストレーション動画は、下記ウェブページをご参照 
 ください。※新機能のデモンストレーションはありません

 https://youtu.be/6eF1QP6iqdg

【お客様のお問い合わせ窓口】

 セイコーエプソン株式会社 MD営業部 MD営業グループ 

 https://www.epson.jp/prod/semicon/information/support.htm


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会社概要

セイコーエプソン株式会社

33フォロワー

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URL
https://corporate.epson/
業種
製造業
本社所在地
長野県諏訪市大和3-3-5
電話番号
-
代表者名
𠮷田 潤吉
上場
東証プライム
資本金
532億400万円
設立
1942年05月