【2022年最新SEO調査】モバイルサイトCTR平均は11位以降も13%超

76サイト、68,762クエリを独自調査

株式会社フルスピード

SEOを始めとしたインターネットマーケティング支援を行う株式会社フルスピードは、自身にて管理するGoogleSearchConsoleに紐づく76サイト、68,762件のクエリを対象にしたCTRについての調査を独自に行いました。
  • 調査概要
調査対象:76サイト、68,762クエリ
調査対象期間:2022年6月24日時点、過去14日分データを対象
調査ツール:Google Search Console
 
  • 調査背景
Googleから2022年5月26日にはコアアルゴリズムアップデートが開始され、およそ2週間後の6月9日にロールアウトが完了したと発表がありました。※1 さかのぼって2021年10月15日にはモバイル検索への連続スクロール導入についてアナウンスがあり※2、2022年6月27日時点では日本国内では連続スクロールそのものは導入が確認されていないものの「もっと見る」ボタンにより簡易に多くの検索結果に触れられるような構造になっています。
加えて、Googleが推進するアルゴリズム「MUM(Multitask Unified Model)」などを背景に、検索結果画面には自然検索結果だけではなく、マップや動画、ショッピングなどさまざまなリッチリザルトの露出が増加しています。
これらの状態がサイト運営者に今後どのような影響を及ぼすのかについて、最新の検索結果画面からのCTR(クリック率)を対象に調査したものとなります。
※1 https://twitter.com/googlesearchc/status/1529488907502505984?s=20&t=Pvtlq9_mRAD-btxCl6mc2w
※2 https://twitter.com/searchliaison/status/1448707950281854982?s=20&t=U3tGaox4NlUgPcmHTgIZhA

11位以下のCTRはモバイルサイトがPCサイトと比較して6%から最大9%ほど高い

以下は、GoogleSearchConsoleAPIを使用して抽出した結果について1〜10位、11〜20位、21〜30位、31〜40位でそれぞれCTRを平均したものです。PCサイトでは一般的なイメージに沿う形で1〜10位が突出しており、いわゆる2ページ目、3ページ目といわれる11位以下で数値が大きく減少しています。しかし、モバイルサイトにおいて同様の傾向がみられるのは31〜40位からで、むしろ11〜20位でのCTRが若干高くなっています。

 

 


詳細数値は以下の通りです。1〜10位ではPCサイトの数値が高く、11位以下だとモバイルサイトの数値が高いです。

 


なぜ11以下でこのような差が出てくるのかについて追加で調査を行いました。1つ目の追加調査は、観測順位が11~20位にあり、かつデスクトップとモバイルで共通してCTRが計測されているクエリについてのみ平均値を比較したものです。結果としてはモバイルの方がCTR平均はデスクトップに比較して低い結果でした。しかし、CTR平均値自体はいずれも13%を超えているという結果でした。



2つ目の追加調査は、11~20位内で該当するクエリにおいてCTRが100%、つまり1インプレッションに対して1クリック発生した、などの実数への影響は少ないが割合の集計には影響を及ぼすケースのクエリがどの程度含まれるかについてデスクトップとモバイルで比較したものです。結果として、モバイル版の方がCTR100%クエリの全体クエリに対する割合が高いという結果でした。この一連の結果からは、そもそもモバイルのみに観測されるクエリ数が多いこと、そしてCTR100%といった平均値に影響するようなロングテールクエリの割合もモバイルの方が高くなっていることが、11以下でのCTRにおけるデスクトップとモバイルでの差がでる要因の1つと考えられます。



モバイルサイトは21位、31位、に"上位”効果か

以下は、上記までの数値を1位から50位まで個別にプロットしたものです。1位から10位までの数値はPC/モバイルともに同様の傾向を見せていますが、11位以下の傾向に差が出ているのがわかります。また、モバイルサイトにおいて21位の数値および31位の数値はそれぞれの前後数値に比べて突出しているように見えます。これらは検索結果画面において10件単位で表示されるため、それぞれがページの最上部に表示される事が関係していると推測できます。



1位のCTRはPC・モバイルともに40%超え

以下は、上記までの数値のうち1位から10位のみに絞ったものです。モバイルサイトの1位CTRは40.53%、PC際サイトの1位CTRは41.08%でした。1位から10位までのCTRについてはPC/モバイルで大きな差にはなっていませんが、どの順位でもわずかにPCサイトが高い結果になっています。

 



インプレッションが平均以上の場合、CTR10%以上は1位と2位のみ

以下は、クエリによるインプレッション数が今回計測した数値の中で平均以上であったものに絞った場合の結果をプロットしたものです。※インプレッション平均値は173

この場合11~50位のCTR平均はMBで2.16%PCでは1.37%でした。


インプレッションが平均以上に絞った場合の1~10位CTR詳細


  • サマリー
■1位から10位のCTRを平均するとPCサイトが1.61%ほど高い。
■21位以下ではモバイルサイトがPCサイトに比較して平均6〜9%ほど高い。
■モバイルサイトをメインに考えているビジネスの場合11位以下のロングテール流入を期待できる状況。
■同順位におけるCTRが平均数値よりも低い場合は、改善余地の可能性がある。

以上

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業種
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本社所在地
東京都渋谷区円山町3-6 E・スペースタワー8階
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03-5728-4460
代表者名
友松 功一
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2001年01月