「200年間、開かれたことがない」法隆寺の秘仏と、開扉を求めた米国人研究者~AI時代の法隆寺・世界文化遺産検索ランキング~

アウンコンサルティング株式会社

 アウンコンサルティング株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:信太 明、東証スタンダード:2459)は、AIマーケティング*、グローバルマーケティング**などのマーケティング事業を展開しています。

 このたび、日本の世界文化遺産である「法隆寺地域の仏教建造物」について、世界各国・地域を対象に関心動向調査***を行いましたので、その結果をお知らせいたします。

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*** 今回の調査における各検索キーワードのランキングは、2025年10月~2026年9月までのGoogleキーワードプランナーによる推定検索数を参考に集計したものです。実際の来訪者数、予約数、認知度、来訪意向を直接示すものではありません。

■夢殿の秘仏「救世観音」――明治期に開かれた扉

  奈良県斑鳩町の「法隆寺地域の仏教建造物」は、1993年に世界文化遺産に登録されました。法隆寺と法起寺にある48棟の木造建造物から構成され、7世紀後半から8世紀にさかのぼる建造物も含まれています。中国や朝鮮半島から伝わった仏教建築が、日本で受容・発展した歩みを今に伝える文化遺産です。*1

 法隆寺には、建物の古さだけでは語り尽くせない歴史があります。その一つが、東院伽藍の夢殿に安置される国宝「救世観音像」です。

 奈良県の公式解説によると、明治期にアーネスト・フェノロサを中心とする調査団が開扉を求めた際、僧侶たちは「この厨子は200年間、開かれたことがない」として難色を示したと紹介されています。扉が開かれたことで、長く秘仏として守られてきた救世観音像の姿が改めて知られることになりました。*2

■韓国が検索首位、1月に年間の約3割が集中

 本調査では、世界32カ国・地域を対象に、「法隆寺地域の仏教建造物」に関連するキーワードを選定し、国・地域別に検索数を集計しました。

 調査の結果、検索上位5カ国・地域は、韓国、台湾、アメリカ、香港、中国の順となりました。

 1位の韓国では、2026年1月に検索が集中し、年間の約31%を占めました。 前月比では約5倍となり、今回の調査で特徴的な動きとなっています。

 キーワード別では「法隆寺」が検索増加の中心となり、前月からの増加分の約9割を占めました。また、「法隆寺 金堂壁画」についても、同じ時期に検索の増加が見られました。

 2026年1月14日には、高市早苗首相と韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が法隆寺を訪問しました。外務省によると、両首脳は百済観音像や玉虫厨子を拝観し、焼損した金堂壁画も鑑賞しています。   今回の調査では、同月に「法隆寺」の名称検索に加え、「法隆寺 金堂壁画」の検索も増加しており、両首脳の訪問に伴う情報発信や報道が、検索増加の背景の一つとなった可能性があります。*3

 また、日本政府観光局(JNTO)*6によると、2026年1月の訪日韓国人数は前年同月比21.6%増となり、単月の過去最高を記録しました。年末年始の休暇や、翌2月の旧正月休暇に向けた旅行情報の収集などが、法隆寺関連の検索増加にも関係した可能性があります。

 2位の台湾では、2026年1月と3月に検索が多くなりました。 「法隆寺」のほか、「法隆寺 五重塔」「法起寺」なども検索されており、世界遺産を構成する建造物や寺院への検索が見られます。

 JNTOの統計では、台湾からの訪日外客数は2026年1月に単月過去最高を記録し、3月も同月として過去最高となっています。1月は翌2月の旧正月休暇に向けた旅行計画、3月は桜の季節に向けた情報収集などが、それぞれ検索動向に関係した可能性があります。*6

 3位のアメリカでは、2025年10月と2026年3月に検索が多くなりました。 韓国のように特定の月に大きく集中する傾向とは異なり、秋と春の双方に検索の山が見られます。

 2025年10月は紅葉シーズンの始まり、2026年3月は桜の季節や春休み、4月のイースター休暇に向けた旅行計画などが、検索動向に表れた可能性があります。また、「玉虫厨子」「百済観音」なども検索されており、寺院の名称だけでなく、仏教美術や文化財に関する情報を調べる動きも見られました。

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■「法隆寺」が約9割、仏像や工芸品にも検索

 今回のキーワード別ランキングでは、「法隆寺」が全体の約87%を占め、ほかの関連キーワードを大きく上回りました。次いで「玉虫厨子」「百済観音」「法起寺」「法隆寺 金堂」「法隆寺 五重塔」「法隆寺 金堂壁画」などが上位に入りました。

 寺院名の検索が中心となる一方、建築物だけでなく、仏像や工芸品などの文化財に関する検索も確認されています。特に「百済観音」と「救世観音」は異なる仏像であり、歴史や安置場所も異なります。検索結果を分析する際には、こうした個別の文化財を区別して捉える必要があります。

 また、世界遺産を構成する「法起寺」への検索も確認されました。今回の調査では、法隆寺という名称が検索の中心となっていますが、同じ世界遺産を構成するほかの寺院や建造物に関する情報をあわせて伝えることも重要と考えられます。

 「法隆寺駅」「法隆寺 拝観料」「法隆寺 アクセス」など、訪問前の情報収集に関わるキーワードも見られました。ただし、検索数は実際の訪問予定や行動を示すものではありません。

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■火災から77年、保存と公開への取り組みが続く法隆寺金堂壁画

 1949年1月26日、法隆寺金堂で火災が発生し、壁画が焼損しました。この出来事は1950年の文化財保護法制定の契機となり、1955年には火災の日にちなみ、毎年1月26日が「文化財防火デー」と定められました。*4

 焼損した壁画は現在も保存されており、法隆寺では2015年に保存活用委員会を設置し、科学的な調査を続けています。

 2026年7月17日には、金堂壁画と焼けた部材の恒久的な保存、将来の一般公開に向けた活動を支えるクラウドファンディングを発表しました。*5

法隆寺の五重塔に残る「七不思議」とは?
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■調査概要

【調査趣旨】

法隆寺地域の仏教建造物(世界文化遺産)に関する検索動向調査


【調査要綱】

・対象国・地域:OECD加盟主要国を中心にアウンコンサルティングが選定した世界32カ国・地域

・北欧4カ国:フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク

・湾岸協力会議(GCC)6カ国:サウジアラビア、クウェート、バーレーン、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、オマーン

・対象キーワード:アウンコンサルティングが選定した法隆寺地域の仏教建造物関連の主要キーワード

・調査対象時期:2025年10月~2026年9月

・分析項目:国・地域別の検索ボリュームおよびランキング

・調査方法:Googleキーワードプランナーを用いた国・地域別の検索データ集計、関係機関による公的資料・公式情報を基にアウンコンサルティングが独自分析

【出典】

*1 UNESCO World Heritage Centre , Buddhist Monuments in the Horyu-ji Area

https://whc.unesco.org/en/list/660/

*2 奈良県

奈良県歴史文化資源データベース,「いかす・なら」:フェノロサ , 2026年2月27日

https://www.pref.nara.lg.jp/ikasu-nara/meiji150/fenollosa/index.html

*3外務省

高市総理及び李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領の法隆寺訪問 , 2026年1月14日

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/pageit_000001_02698.html

*4 文化庁 , 文化財防火デー

https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/boka_day.html

*5 聖徳宗総本山 法隆寺

法隆寺金堂壁画保存活用活動資金募集クラウドファンディング実施について , 2026年7月17日

https://www.horyuji.or.jp/news/328/

*6 日本政府観光局(JNTO)

訪日外客統計 , https://www.jnto.go.jp/statistics/data/visitors-statistics/

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会社概要

URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内二丁目2番1号 岸本ビルヂング6F
電話番号
0570-05-2459
代表者名
信太 明
上場
東証スタンダード
資本金
1億円
設立
1998年06月