IBM、2022年度第3四半期の連結決算を発表

全世界におけるハイブリッドクラウド導入の進展により、すべてのセグメントで成長し、堅調なキャッシュを創出

日本IBM

 [米国ニューヨーク州アーモンク2022年10月19日(現地時間)発]
IBMは本日(現地時間)、2022年度第3四半期の連結決算を発表しました。

IBM会長兼最高経営責任者(CEO)のアービンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「IBMは、戦略の実行に注力し続けてきた結果、第3四半期に力強い収益増加を実現しました。 当社の全ポートフォリオの結果からも明らかなように、全世界で、お客様はテクノロジーをビジネス強化の機会として捉えています。年初来の業績から、当社は2022年度通期で1桁台半ばを上回る収益の成長を見込んでいます」

第3四半期のハイライト
  • 収益
    •  第3四半期の収益は6%増、為替変動の影響を除いた場合は15%増(Kyndrylへの外部売上による約5ポイントを含む)の141憶ドル
    • ソフトウェア事業による収益は7%増、為替変動の影響を除いた場合は14%増(Kyndrylへの外部売上による約8ポイントを含む)
    • コンサルティング事業による収益は5%増、為替変動の影響を除いた場合は16%増
    • インフラストラクチャー事業による収益は15%増、為替変動の影響を除いた場合は23%増(Kyndrylへの外部売上による約9ポイントを含む)
    • ハイブリッドクラウドによる収益は過去12カ月間で、15%増の222憶ドル、為替変動の影響を除いた場合は20%増
  • キャッシュ・フロー
    • 事業活動による年累計の連結ベースの純現金収入は65憶ドル、フリー・キャッシュ・フローは41憶ドル

IBMシニア・バイスプレジデント兼最高財務責任者(CFO)のジェームズ・カヴァノー(James Kavanaugh)は、次のように述べています。「2022年度第1四半期から第3四半期の収益増加と営業利益は、いずれも昨年秋に発表した投資方針に沿ったものです。当社のポートフォリオ、ビジネス基盤、安定した経常収益、堅調なキャッシュ・フローにより、当社は投資を通じて継続的に成長し、配当を通じて株主に価値を還元することができています」

第3四半期のセグメント別業績
  • ソフトウェア事業(ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューション、トランザクション処理を含む):収益は7.5%増、為替変動の影響を除いた場合は14.2%増(Kyndrylへの外部売上による約8ポイントを含む)の58億ドル
    • ハイブリッド・プラットフォーム&ソリューションは2%増、為替変動の影響を除いた場合は8%増(Kyndrylへの外部売上による約1.5ポイントを含む)
      • Red Hatは12%増、為替変動の影響を除いた場合は18%増
      • オートメーションは2%減、為替変動の影響を除いた場合は3%増
      • データ&AIは1%減、為替変動の影響を除いた場合は4%増
      • セキュリティーは1%減、為替変動の影響を除いた場合は6%増
    •    トランザクション処理は23%増、為替変動の影響を除いた場合は33%増(Kyndrylへの外部売上による約26ポイントを含む)
  • コンサルティング事業(ビジネス・トランスフォーメーション、テクノロジー・コンサルティング、アプリケーション・オペレーションを含む):収益は5.4%増、為替変動の影響を除いた場合は15.6%増の47億ドル
    • ビジネス・トランスフォーメーションは5%増、為替変動の影響を除いた場合は14%増
    • テクノロジー・コンサルティングは6%増、為替変動の影響を除いた場合は17%増
    • アプリケーション・オペレーションは6%増、為替変動の影響を除いた場合は17%増
  • インフラストラクチャー事業(ハイブリッド・インフラストラクチャー、インフラストラクチャー・サポートを含む):収益は14.8%増、為替変動の影響を除いた場合は23.1%増(Kyndrylへの外部売上による約9ポイントを含む)の34億ドル
    • ハイブリッド・インフラストラクチャーは33%増、為替変動の影響を除いた場合は41%増(Kyndrylへの外部売上による約11ポイントを含む)
      • IBM z Systems®︎は88%増、為替変動の影響を除いた場合は98%増
      • 分散インフラストラクチャーは13%増、為替変動の影響を除いた場合は21%増
    •  インフラストラクチャー・サポートは3%減、為替変動の影響を除いた場合は5%増(Kyndrylへの外部売上による約7ポイントを含む)
  • ファイナンシング事業(クライアントおよび商用ファイナンシングを含む):収益は5.7%減、為替変動の影響を除いた場合は0.6%減の2億ドル

キャッシュ・フローおよび財務状況
当社は第3四半期に、事業活動により連結ベースで19億ドル(IBMファイナンシング事業における売上債権を除くと12億ドル)の純現金収入を上げました。第3四半期のフリー・キャッシュ・フローは8億ドルでした。当社は第3四半期に、配当により15億ドルを株主に還元しました。
また、当社は、2022年度の最初の9カ月に事業活動により連結ベースで65億ドル(IBMファイナンシング事業における売上債権を除くと54億ドル)の純現金収入を上げました。フリー・キャッシュ・フローは41億ドルとなり、これには2020年度末に実施した組織構造上の措置による現金面での影響が含まれています。
2022年度第3四半期末のIBMの手元現金は、2021年末から22億ドル増加した97億ドルとなり、ここに有価証券が含まれます。ファイナンシング事業の債務112億ドルを含めた債務総額は、509億ドルとなり、2021年末から8憶ドル減となりました。

2022年度通期予測
  • 収益の拡大:当社は為替変動を考慮しない場合の収益増加を、1桁台半ばを上回る値になると予測しています。また当社は引き続き、第3四半期連結累計期間に集中したKyndrylへの外部売上により、追加で約3.5ポイント増となることを予測しています。2022年10月中旬の為替レートで、通貨は約7ポイントの逆風になることが予想されます。
  • フリー・キャッシュ・フロー:当社は引き続き、約100億ドルの連結フリー・キャッシュ・フローを見込んでいます。

将来予測に関する記述および注意事項
本リリースに含まれる記述は、歴史的情報および考察を除き、米国の1995年私的証券訴訟改革法の定義における「将来予測に関する記述」に該当する可能性があります。将来予測に関する記述は、将来の事業および業績に関する当社の現時点での想定に基づいています。これらの記述には、実際の結果を大きく異なるものにする可能性のある、多くのリスクや不確実性、その他の要因が含まれています。その例としては以下を含みますが、これに限定されません。経済環境の悪化および顧客の支出予算の低下。当社のイノベーションの取り組みの失敗。当社の評判の失墜。成長機会への投資によるリスク。当社の知的所有権ポートフォリオが競合他社による製品オファリングを阻止できないこと、および当社が必要なライセンスを取得できないこと。当社が買収、提携および売却を成功させる能力(企業統合の困難さ、目標の未達成、負債の引受け、債務水準の上昇を含む)。財務成績の変動。現地の法律、経済、政治、保健およびその他の状況による影響。会社が成長および生産性の目標を達成できないこと。内部統制の失敗。会社の会計上の見積りの使用。会社の営業権または償却可能な無形資産の減損。主要な従業員を引きつけ、保持する当社の能力および重要なスキルへの依存。重要サプライヤーとのリレーションによる影響。製品の品質問題。政府系顧客とのビジネスによる影響。サード・パーティー流通チャネルおよびエコシステムへの依存。サイバーセキュリティーおよびデータ・プライバシーに関する考慮。気候変動や環境問題、税務問題による悪影響。訴訟手続きおよび捜査に関連したリスク。当社の年金制度。為替変動および顧客の資金調達リスク。市場流動性の変化および顧客の信用リスクが債権に与える影響。Kyndryl Holdings, Inc.の分社が非課税の要件を満たさないリスク。IBM株に関するリスク要因。当社のForm 10-Qs、Form 10-K、その他当社が米国証券取引委員会に提出した書類、あるいはそこに参照として添付された資料で論じられている、その他のリスク、不確実性、その他の要因。本リリースに記載されている将来予測に関する記述は、それが作成された時点のものです。法律で義務づけられている場合を除き、当社は将来予想に関するいかなる記述も更新または改訂する義務を負いません。

本プレスリリースにおける情報の表示
2021年11月3日、IBMはKyndrylの分社を完了しました。特に明記のない限り、業績は継続事業ベースで堤示されています。Kyndrylへの外部売上による収益の影響への言及はすべて、分社後の外部売上増を指します。

一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)に基づく当社の業績について追加情報を投資家に提供するため、当社は本プレスリリースにおいて以下の非GAAP情報も表示しています。これらは投資家にとって有用な情報であると当社は考えています。

IBMの業績:
  • 為替変動の影響を調整(為替変動の影響を除くなど)
  • 営業ベース(非GAAP)の1株あたり利益、および関連する損益計算書項目を表示
  • 連結ベースのフリー・キャッシュ・フロー
  • 分社後のベースライン・フリー・キャッシュ・フロー

当報道資料は、2022年10月19日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳です。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2022-10-19-IBM-RELEASES-THIRD-QUARTER-RESULTS
 

会社概要

URL
https://www.ibm.com/jp-ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区虎ノ門二丁目6番1号  虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
電話番号
03-6667-1111
代表者名
山口明夫
上場
未上場
資本金
1053億円
設立
1937年06月