PALTAC、19拠点で動態管理サービス「MOVO Fleet」を導入。配送業務のマネジメントを通じ、配送効率向上へ

株式会社Hacobu(ハコブ、本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:佐々⽊ 太郎、以下「Hacobu」)は、株式会社PALTAC(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:吉田 拓也、以下「PALTAC」)が、Hacobuの動態管理サービス「MOVO Fleet(ムーボ・フリート)」を全国の19拠点に導入することを発表いたします。これにより、PALTACは配送業務の可視化とマネジメントを強化し、全国規模での配送効率の向上を目指します。
MOVO Fleet導入の背景
PALTACの事業について
PALTACは、創業以来125年の歴史を持つ、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業界の企業です。シャンプー、石鹸、歯磨き粉などの日用品から、風邪薬や湿布などの一般用医薬品まで幅広い製品を取り扱い、メーカーと小売業の間に立つ「卸」として、流通の効率化とローコスト化を推進してきました。
物流環境とPALTACの対応
トラックドライバー不足など、卸売業の物流領域は大きな環境変化に直面しています。こうした状況を踏まえ、PALTACは中期経営計画の中で「配送改善の強化」を重点戦略の一つに位置づけています。
共同配送の推進に加え、多角的な改善アプローチを組み合わせることで、ドライバー不足にも柔軟に対応できる効率的な配送体制の構築を目指しています。
その一環として、自社や運送事業者が保有する配送関連データを集積・統合し、KPI(重要業績評価指標。業務のパフォーマンスを計測するために設定する指標)を管理する仕組みの整備に取り組んでいます。データ活用を通じ改善策の選択肢を広げることで、配送マネジメント力の強化を図っています。
MOVO Fleet導入の経緯
PALTACは、ドライバーの負担を増やさずに配送マネジメントを行うツールとして、車両の位置情報データの取得・分析ができるサービス「MOVO Fleet」を導入しました。
MOVO Fleetにより、車両ごとの労働時間や店舗到着・出発時間、荷役・待機時間などのKPIを可視化し、配送業務の効率を高めています。また、収集データをもとに配送計画や運行管理を最適化し、CO2排出量の削減目標(2030年までに、2021年3月期比50%減)の達成にも取り組みます。

この目的に向けて、PALTACは2024年6月より宮城・秋田エリアにてMOVO Fleetの先行導入を実施しました。
先行導入を通じて、トラックの納品先店舗等における滞在時間をはじめとした、配送業務の改善に活用できるデータを取得できることを確認しました。滞在時間が長くなる傾向のある店舗先については、関係者と連携しながら、納品動線の見直しに取り組んでいます。
こうした取り組みを通じて、MOVO Fleetが配送業務の可視化や改善活動に有効であることが明らかとなり、PALTACはMOVO Fleetの全国への本格展開を決定しました。

MOVO Fleet導入の概要
2025年度中に、PALTACはMOVO Fleetを19拠点で順次導入する予定です。対象は約800台の車両です。
ドライバーの稼働状況を可視化し、運行ダイヤの最適化に活用します。また、MOVO Fleetのデータをはじめ、PALTACや運送事業者が保有する配送関連データを統合し、データプラットフォームを構築することで、業務改善の幅を広げます。
今後の展望
PALTACは、MOVO Fleetの活用を通じて、物流の可視化とマネジメントの高度化を加速させ、生活必需品の安定供給を支える強固な流通基盤の構築を目指します。
物流領域で懸念される「運べないリスク」の軽減に業界全体で取り組むモデルケースとなることを目指し、当該データ活用による共同配送やBCP対策の強化にも取り組んでまいります。
Hacobuは、MOVO Fleetの提供やデータ分析等を通じ、PALTACの取り組みを支援してまいります。
各社のコメント
PALTAC 理事 物流本部長 五反 将史
当社は、化粧品・日用品、一般用医薬品の中間流通を担う企業として、これまでも物流の効率化と持続可能性の両立に取り組んできました。
今回、全国の拠点で「MOVO Fleet」を導入したことで、ドライバーの働き方や業務負荷軽減への配慮を保ちながら、さらに高い精度で配送マネジメントを行える体制が整いつつあります。
可視化した配送業務の情報をマネジメントに活かすことで配送のネットワーク化を図り、物流業界で懸念される「運べないリスク」の軽減に向け、今後も業界全体の持続可能性を高める取り組みをリードしてまいります。
Hacobu 代表取締役社⻑CEO 佐々⽊ 太郎
全国のPALTAC様の拠点に、MOVO Fleet導入が決定されたことは、先行導入での取り組みが着実に成果を上げた結果だと考えています。導入にあたっては、ドライバーへの負担を最小限に抑えつつ、現場に定着するような工夫を随所でされており、私たちも多くの学びを得ることができました。
「運べないリスク」の軽減に真正面から取り組むPALTAC様の取り組みを、全力で支援してまいります。
PALTACについて
商号:株式会社PALTAC
創業:1898年12月1日
設立:1928年12月22日
本社:〒540-0029 大阪府大阪市中央区本町橋2番46号
代表:代表取締役社長 吉田 拓也
事業内容:化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
Hacobuについて
商号:株式会社Hacobu
設立:2015年6月30日
本社:〒108-0014 東京都港区芝5丁目29番11号G-BASE田町4階
代表:代表取締役社長CEO 佐々⽊ 太郎
事業内容:クラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流 DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ‧ストラテジー)」を展開。 5年連続シェアNo.1(※1)のトラック予約受付サービス「MOVO Berth」、動態管理サービス「MOVO Fleet」、配車受発注‧管理サービス「MOVO Vista」、生産‧販売‧在庫管理サービス「MOVO PSI」などのクラウドサービス、ドライバー業務支援アプリ「MOVO Driver」の提供をしています。データを武器に、企業間物流の最適化を支援します。
※1 出典 デロイト トーマツ ミック経済研究所『スマートロジスティクス‧ソリューション市場の実態と展望【2024年度版】』
https://mic-r.co.jp/mr/03240/ バース管理システム市場の売上高および拠点数におけるシェア
動態管理サービス「MOVO Fleet」について
車両の位置情報データの取得・分析ができる、物流に特化した動態管理サービスです。専用端末を車両に取り付けることで、リアルタイムの車両位置を可視化することができます。走行ルートや速度ログ、CO2排出量目安、着荷、停留など多角的にデータを蓄積。納品管理や配送先からの問い合わせ工数の削減、依頼先ドライバーの長時間運行の把握・改善などにお役立ていただけます。また、取得した走行・配送実績データから配送実態を可視化し、輸配送の課題解決に貢献します。緊急時や災害時におけるBCP(Business Continuity Plan)対策としてもご活用いただけます。
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