ファミリー向け新築マンション価格動向~東京23区3LDK供給価格の実態~
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役CEO:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で業界の動向を発信しております。
首都圏の新築分譲マンションの平均価格が1億円に迫るなど、マンション価格の上昇が顕著ですが、中でもマンションの価格上昇を最もけん引しているのは東京23区の新築分譲マンションといわれています。今回は2024年に東京23区で分譲された新築マンションの中でファミリーが住まう間取りとして一般的な3LDKタイプの部屋が、どの程度の価格で分譲されているのかを調査しました。

■全体の約半数が億ション。殆どの区で億ション供給
2024年に東京23区で新築分譲された3LDKタイプの住戸は5,088戸でしたが、そのうちの約47%となる2,414戸が1億円以上で分譲され、さらに全体の約10%となる510戸が2億円以上で分譲されました。
また23区のうちの殆どの区で1億円以上の住戸が分譲され1億円以上住戸の供給がなかったのは墨田区と葛飾区の2区のみ、千代田区、港区、品川区、目黒区、渋谷区、豊島区の6区は、3LDKタイプの最低価格が1億円を上回りました。
■最低価格と最高価格の価格差は57倍
2024年に東京23区で分譲された3LDKタイプの住戸で最も安かった価格が3,498万円(江戸川区)、最も高かった価格が20億円(新宿区)でその差は約57倍でした。なお、5億円以上の住戸は全てタワーマンションの高層階住戸が占めており、高い人気を背景に特に付加価値が高い住戸の価格は加速度的に上昇していることがうかがえます。
■最多価格帯は7,000万円台
最多価格帯は7,000万円台(1,000万単位)で、次いで8,000万円台、9,000万円台、6,000万円台となりました。一方、数年前までは普通に見られた5,000万円以下の住戸は86戸(全体の1.6%)にとどまりました。尚、供給量こそ少ないものの最低価格帯が3,000万円台の区が2区、4,000万円台が3区、5,000万円台が5区あり、東京23区内でも値ごろ感のある3LDKタイプ住戸の供給が全くないわけではないことが分かります。
■全体的にはファミリータイプは手が届きづらい価格に
ファミリータイプのスタンダードともいえる3LDKタイプの住戸ですが、東京23区では一部で低価格帯の供給があるものの大半は総じて価格が上昇しており、どんどん手が届きづらい価格になってきています。特に中心部では最低価格が1億円を超えるなど価格の伸びが顕著で、東京23区の中でも価格の格差が拡大する傾向にあります。2025年以降も価格が下落する兆しは見られないため、2024年の傾向が維持または拡大されるものと考えられます。
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータを基に算出
・東京23区で2024年1月から12月末に新築分譲した新築分譲マンションのうち、3LDK(2SLDKを含む)住戸が対象。
【マーキュリーについて】
当社は、1991年の創業以来「不動産ビッグデータ」を武器に、事業を展開してきました。
「Big Data × Technology で不動産の未来は私たちが動かす。」をビジョンとして掲げ、近年は従来のビッグデータに、AI等のテクノロジーを用いて不動産マーケティングプラットフォームを提供しております。
これからも高品質なサービスを提供し続けることで、更なる顧客満足と事業の拡大を目指します。そして不動産ビジネスに関わるあらゆるステークホルダーの最良の選択の為に「確信」を届けてまいります。
【会社概要】
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月
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