アクセンチュア最新調査――企業のデジタル戦略と実行においてCFOの役割は飛躍的に拡大していることが判明

CFOのおよそ10人中8人が、パンデミックによる組織の混乱が自身の変革を加速させたと回答。CFOはデータ駆動型経営管理モデルを推進し、「チーフ・データ・オフィサー」として全社の旗振り役を担うべき

アクセンチュア株式会社

【ニューヨーク発:2021年2月9日】
アクセンチュア(NYSE: ACN)の最新調査によると、パンデミックによる影響が世界中の企業におよぶ中、最高財務責任者(CFO)は、企業の「経理・財務の守り役」という立場を超え、「事業価値のアーキテクト」や「デジタル戦略の媒介者」へと役割を変えつつあり、CFOの72%が企業のテクノロジーの方針に関する最終決定権を持っていることが明らかになりました。
アクセンチュアの最新調査レポート「CFO Now: Breakthrough Speed for Breakout Value(CFO Now:圧倒的なスピード感でかつてない価値を目指す)」によると、新型コロナウイルスの感染症の拡大に加え、デジタル化の急速な進展や、急速な市況や消費者の期待の変化などの外部要因により、CFOの役割が飛躍的に拡大していることが判明しました。また、CFOにはESG(環境、社会、ガバナンス)のパフォーマンスや企業が直面するセキュリティの課題に対処し、リスクを適切に軽減することも求められていることも明らかになりました。
 


アクセンチュア株式会社 ビジネス コンサルティング本部 Enterprise Valueマネジメント プラクティス 日本統括 マネジング・ディレクターの山路 篤は次のように述べています。「デジタル時代におけるCFOの役割は、経理・財務管理の役割を超え、データを有効活用して経営課題の解決に直結させる役割へと変化しています。CFOは自身を『チーフ・データ・オフィサー』と位置づけ、自社のデータガバナンスに対する責任と権限を持つことが求められます。社内のさまざまデータを集約して読み解く力を経理・財務部門に配し、自社の事業をデータから深く理解するチームを作り上げることが肝要です。これによって、全社規模でのデータ駆動型経営管理モデルが推進され、市況の急速な変化にも迅速な意思決定が可能となり、さらなる価値の創出につなげることができるでしょう」

本調査では、17%のCFOが売上と利益に貢献したと回答しました。新たな役割を担い、躍進的なスピードで効果的に業務を遂行するCFOは、3年間でEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)の割合を年平均3.8%から6.9%とほぼ倍増させ、収益における年平均成長率も2.7%から3.0%に増加させています。

高成長企業のCFOが担う3つの役割:

経理・財務の守り役:高成長企業のCFOは、他の経営層と連携し、深い洞察のある予測的な示唆を提供し、顧客、チャネル、製品など事業全般にわたり新しい価値の源泉を特定することで、デジタル変革のメリットを最大限に引き出しています。

● 現在、経理・財務業務の60%が自動化されています。2018年時点でCFOが2021年までに従来の経理・財務タスクの45%が自動化されているだろうと予測した値を上回る結果となりました。
● しかし、デジタル変革が進む一方で、過去2年間に高度な財務モデリングを使用し、将来のリスクや機会を特定していると回答したCFOは、半数以下の43%にとどまりました。また、新たな示唆を提供するためにクラウドを活用したと答えたCFOはわずか23%で、クラウドを活用し、新たな価値の源泉を特定したと回答したCFOもわずか16%にとどまりました。

事業価値のアーキテクト:高成長企業のCFOは、リアルタイムのデータやモデルによりエンド・ツー・エンドで示唆を導き出し、テクノロジーやデータを活用し全経営層の間で情報を共有しています。

● CFOの86%が自社のリスクを可視化し、データへのアクセスおよび分析によって、他の経営層との連携の頻度や範囲を拡大させています。
● CFOの88%が経理・財務部門の企業との連携や企業への影響力をより活かすための新たな測定基準を導入しています。

デジタル戦略の媒介者:高成長企業のCFOは、将来の事業モデルに関する考え方を社内に浸透させ、セキュリティやESGに重点を置いたテクノロジーアジェンダを推進しています。

● CFOの68%は、企業内のESGパフォーマンスの最終的な責任を経理・財務部門が負っていると回答しています。
● 一方で、CFOの34%は、データやプライバシーの侵害に関する懸念が障壁となり、戦略的変革の推進能力を十分に発揮できないと指摘しています。

調査方法
アクセンチュアは、世界の経理・財務部門の上級役職者1,300名以上を対象に、2020年4月から6月にかけてオンライン調査を実施しました。また2020年2月から3月に実施した177名を対象とする小規模な調査の結果も反映されています。さらに、最高財務責任者(CFO)を対象とする40件以上のインタビューによる定性調査を実施し、インタビューの対象者は、世界の各部門、地域で数10億ドル規模のグローバル企業のCFOでした。
また、アクセンチュアは、2020年から2022年にかけての収益とEBITDAへの影響を数値化するため、10の業界における245社のS&P 500企業を対象に、デジタルテクノロジーの展開による予測的なデータを活用した意思決定およびワークロードのゼロからの見直しによるスピードの差別化についてモデリングを行いました。

アクセンチュアについて
アクセンチュアは、デジタル、クラウドおよびセキュリティ領域において卓越した能力で世界をリードするプロフェッショナル サービス企業です。40を超える業界の比類のなき知見、経験と専門スキルを組み合わせ、ストラテジー&コンサルティング、インタラクティブ、テクノロジー、オペレーションズサービスを、世界最大の先端テクノロジーセンターとインテリジェントオペレーションセンターのネットワークを活用して提供しています。アクセンチュアは51万4,000人の社員が、世界120カ国以上のお客様に対してサービスを提供しています。 アクセンチュアは、変化がもたらす力を受け入れ、お客様、社員、株主、パートナー企業や社会へのさらなる価値を創出します。
アクセンチュアの詳細は www.accenture.com を、
アクセンチュア株式会社の詳細は www.accenture.com/jp をご覧ください。

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会社概要

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業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR
電話番号
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代表者名
江川昌史
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設立
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