ジブリ作品と禅の心に共通するのは、「混沌の時代でも 人生は生きるに値する。」という前向きな一歩。
『禅の言葉とジブリ』発売
禅の言葉とスタジオジブリ作品。一見かけ離れた世界のようですが、臨済宗妙心寺派の若き僧侶で、これからの禅の世界を背負うと目される細川晋輔住職はそこに、共通のメッセージを見ています。それは「混沌の時代でも 人生は生きるに値する。」という前向きな一歩です。
株式会社徳間書店(本社:東京都品川区上大崎、代表取締役社長:小宮英行)は、ジブリ作品を小さい頃から見ていた禅僧が、禅の心とジブリ作品に読み取る共通メッセージを伝える最新刊『禅の言葉とジブリ』https://www.tokuma.jp/book/b544306.html を2020年10月31日より全国順次発売致します。
臨済宗の禅僧である細川晋輔住職は、大のジブリファンでもあります。ジブリ作品を彼がなぜ好きかといえば、そこに禅の心に通じる、宮崎駿監督、高畑勲監督、宮崎吾朗監督のメッセージを読み取るから。本書では、ジブリ作品と禅の言葉との共通項を、細川住職がわかりやすく綴ったエッセイ14本を収録。作品の中で心に残るシーンをあげながら、そこに描かれた監督のメッセージと禅語を重ね合わせることで、禅の本質を分かりやすく伝えます。
また後半には、円覚寺管長・横田南嶺老大師と細川住職が「コロナの時代と禅」について真摯に語りあった特別対談も収録。インターネットを使った禅の布教にも言及した、今この時だからこその貴重な対談になっています。
- 【取り上げたスタジオジブリ作品】
- 【本書 目次より】
達磨「不識」と「もののけ姫」
「君看双眼色、不語似無愁」(君看よ双眼の色、語らざれば愁い無きに似たり)と「ゲド戦記」
「大死一番、絶後再び蘇る」と「魔女の宅急便」
「一期一会」と「風立ちぬ」
「当処即ち蓮華国」と「火垂るの墓」
「只在此山中 雲深不知処」(只此の山中に在り、雲深くして処を知らず)と「となりのトトロ」
「日日是好日」と「ホーホケキョ となりの山田くん」
「水自茫茫花自紅」(水は自ずから茫々、花は自ずから紅なり)と「レッドタートル ある島の物語」
「応無所住而生其心」(応に住する所無くして、其の心を生ずべし)と「かぐや姫の物語」
「随所作主 立処皆真」(随所に主と作れば、立処皆真なり)と「千と千尋の神隠し」
「明暗雙雙」と『風の谷のナウシカ』
「千里同風」
「請其本務」(請う、其の本を務めよ)と「耳をすませば」
「与天下人作陰涼」(天下の人の与に陰涼と作らん)と「天空の城ラピュタ」
【対談】
コロナの時代と禅 ~無分別智で混沌を生きる。~
円覚寺管長 横田南嶺老大師×細川晋輔
あとがき
●カバー・本文イラスト/鈴木敏夫
- あとがきより一部抜粋
2020年は私たちにとって、きっと忘れることができない年になってしまうのでしょう。先行きが全く見えない日々を過ごす中で、人生に対する不安はなかなか尽きるものではありません。それでもこんな時代だからこそ、ジブリ作品の「この世は生きるに値する」という熱いメッセージが、私たちの背中をそっと押してくれるのです。
想定外のことが起こると、当然私たちは迷い戸惑ってしまいます。しかし、人生想定通りにいったことなど、これまでどれだけあったでしょうか。想定外のことしか起こらないのであれば、私たちはあたえられた「今、ここ」に、集中して生きていくしかありません。
その時、禅の先人達が命をかけて取り組んできた禅の言葉も、きっと私たちを杖のように支えてくれるはずです。今回とりあげさせていただいた禅語の一つでも、皆様の人生をより豊かにしうるものがあったのであれば、禅僧としてこれに勝る喜びはありません。
- 著者プロフィール
細川晋輔(ほそかわ・しんすけ)
1979年、東京都生まれ。2002年佛教大学卒業後、京都の妙心寺専門道場で9年にわたり修行。花園大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。2013年から東京・世田谷の龍雲寺住職に。著書に『人生に信念はいらない 考える禅入門』(新潮社)『迷いが消える禅のひとこと』(サンマーク出版)など。祖父はベストセラー『般若心経入門』の著者・松原泰道氏。
- 商品情報
■書名:禅の言葉とジブリ
■著者:細川晋輔
■発売日:2020年10月31日(土)より全国順次発売
■定価:本体1,600円+税
■判型/仕様: 四六判ソフトカバー 208ページ
編集・発行/株式会社スタジオジブリ
発売/株式会社徳間書店
商品URL:https://www.tokuma.jp/book/b544306.html
*画像を使用される際は下記クレジットを記載いただけますようお願い致します。
【表紙】『禅の言葉とジブリ』細川晋輔/著 編集・発行/スタジオジブリ 発売/徳間書店
【本文ページ3点とも】イラスト/鈴木敏夫
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