note、AI学習へのデータ提供プログラムを始動

クリエイターの新たな収益機会を創出へ

note株式会社

noteは、クリエイターのみなさんが新たな収益機会を得られるよう、AI事業者へ学習用コンテンツを提供する取り組みをスタートします。これによって、クリエイターのコンテンツがAI事業者の学習用データとして利用された際に、その対価として得られた収益をクリエイターのみなさんへ還元することができるようになります。そのため、2025年8月1日よりnoteの利用規約を一部修正いたします。

コンテンツをAI学習に提供するかどうか、対価を受け取るかどうかは、クリエイターのみなさんが選択できます。AI学習へのデータ提供を希望しない場合は、いつでも設定の変更が可能です。なお、対象となるのは、noteに投稿されたすべてのテキストコンテンツ(無料・有料記事、メンバーシップ特典を含む)です。テキスト以外の画像や音声、動画コンテンツは対象ではありません。

この仕組みは、2025年8月1日から適用されます。クリエイターのみなさんの準備期間として、本日2025年6月17日から、ご自身のコンテンツを学習用途として提供するかどうか設定できる期間を設けています。利用規約の変更内容と設定方法は、メールマガジン、note公式記事、公式SNSに加えて、noteへログインされた方に、ポップアップなどを通じて広くお知らせします。

現在note社は、複数のAI事業者に対して、コンテンツを提供して対価を得るための協議を進めています。そこで得られた収益をクリエイターのみなさんに適切に分配する仕組みをつくり、クリエイターのみなさんに新しい収益の機会をつくることを目指します。

なぜこの取り組みを行うのか

生成AIは私たちの創作活動を大きく後押ししてくれる一方で、学習データの許諾やクリエイターへの対価の仕組みは、まだ十分に整備されていません。また、インターネット上の作品がすでにAIに学習されている現状を完全に防ぐことは難しいという課題もあります。

noteはこうした状況を踏まえ、2025年2月から3回にわたってAI学習によってクリエイターに対価が還元される実証実験を実施し、改めてクリエイターに対価を還元する仕組みが重要であると考えました。

実証実験には多くのクリエイターにご参加いただき、「自分の創作活動が正当に評価されていると感じた」「新しい収益の可能性に期待できる」といった前向きな声が寄せられました。

noteはこうした意見を受けて、クリエイターのみなさんが収益を得るための選択肢を提供できると判断し、新しい試みをはじめることにいたしました。この仕組みはまだまだ完成ではなく、今後も継続的な改善を進めていく予定です。

また、こうしたテクノロジーと創作、そして社会の課題が交錯するテーマについては、クリエイターのみなさん、出版社や放送局、行政機関、そしてAI事業者など、広く関係するみなさんと意見交換を重ねながら、よりよいエコシステムづくりに取り組んでいきます。

これまでの取り組み

  • 第一回実証実験(2025年2月25日〜2025年4月8日):クリエイターの作品単位での還元モデルを試し、対価を算出するための基礎ロジックを構築しました。

  • 第二回実証実験(2025年4月21日〜2025年5月9日):新たな評価指標を追加し、対価算出ロジックの精度向上をしました。

  • 第三回実証実験(2025年5月15日〜2025年6月2日):生成AIの出力内容を分析しながら、還元の仕組みをさらにブラッシュアップしました。

第一回の還元結果はこちらをご覧ください。

https://note.jp/n/nf35741e37ab3

対価還元について

AI事業者から得た収益は、noteの運営手数料を差し引いたうえで、クリエイターのみなさんに分配いたします。現在、具体的な分配ロジックを構築中で、確定次第あらためてご案内いたします。また、提携するAI事業者は、技術の透明性・倫理観・法令遵守などの観点から信頼できるパートナーに限定します。

設定画面のイメージ

  • 初期設定:「参加する(オン)」となっています。ただし、「生成AIの学習に拒否意向を示す」をオンにしている場合は、初期設定が「オフ(参加しない)」になっています。

  • データ提供を希望しない場合:設定画面で「オフ(参加しない)」に変更してください

  • 記事ごとの設定:アカウント全体とは別に、記事単位での参加・不参加も選択できます(専用の別画面で設定)

CEO・加藤貞顕コメント

生成AIは創作者にとって非常に便利なツールです。しかし、生成AI事業者によるコンテンツ学習については、さまざまな議論がありました。そのなかでとくに重大な課題は、許諾の問題と対価の問題ではないかと思います。noteとしては、そこに解決策を見出したいと考えて、学習の拒否意向を示す機能を提供したり、学習のためのコンテンツに報酬を支払う実証実験を続けてきました。

noteのミッションは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というものです。今回は、AI時代のあたらしい創作と報酬のエコシステムをつくることができるのではないかと考え、このような規約改定を行うことにいたしました。この分野は世界的にも前例が少なく、成長や変化も激しい分野です。今後もみなさんのご意見を伺いながら、クリエイターのみなさんがより創作しやすい環境をつくっていければと考えています。

よくあるご質問(抜粋)

Q.還元額はどの程度になりますか?

A.現時点では、具体的な還元金額は決まっておりません。過去の実証実験の結果などをもとに、みなさんへ適切に利益を分配できるロジックの設計を進めております。詳細が決まりましたら、改めてご案内いたします。なお、クリエイターのみなさんへの利益分配は、AI事業者から得た対価からnoteの運営手数料を差し引いた金額をお返しする形となります。

Q.なぜ初期設定が「参加する」になっているのですか?

A.今回のプログラムは、クリエイターのみなさんへの還元とその額を最大化することを目的としています。より多くのコンテンツを提供するほど、AI事業者との交渉力が高まり、一人ひとりへの還元額を増やしやすくなります。そのため、初期設定ではAI学習へのデータ提供に「参加する」とさせていただきました。もちろん、AI学習へのデータ提供を希望しない場合は、いつでも簡単に設定を「参加しない」に変更することが可能です。

▼くわしいFAQはこちら

https://www.help-note.com/hc/ja/articles/44723422427417

note 

noteはクリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。個人も法人も混ざり合って、好きなものを見つけたり、おもしろい人に出会えたりするチャンスが広がっています。2014年4月にサービスを開始し、約5,462万件の作品が誕生。会員数は938万人(2025年2月時点)に達しています。

●URL:https://note.com/

●iOSアプリ:https://itunes.apple.com/jp/app/note-noto/id906581110

●Androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=mu.note

note株式会社

わたしたちは「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」をミッションに、表現と創作の仕組みづくりをしています。メディアプラットフォームnoteは、クリエイターのあらゆる創作活動を支援しています。クリエイターが思い思いのコンテンツを発表したり、メンバーシップでファンや仲間からの支援をうけたり、ストアでお店やブランドオーナーが商品を紹介したり、note proを活用して法人や団体が情報発信をしたりしています。

所在地:〒102-0083 東京都千代田区麹町6-6-2

設立日:2011年12月8日 代表取締役CEO:加藤貞顕 コーポレートサイト:https://note.jp

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会社概要

note株式会社

53フォロワー

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URL
https://note.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区麹町6-6-2
電話番号
-
代表者名
加藤貞顕
上場
東証グロース
資本金
1億7635万円
設立
2011年12月