マイクロサージャリー支援ロボットを開発するF. MED株式会社に出資
マイクロサージャリーが実施しやすくなる世界を目指して
三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 小島 拓朗)は、当社が運営するファンド(三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合)より、マイクロサージャリー支援ロボットを開発するF. MED株式会社(以下、「同社」)に対し、2024年6月28日に出資したことをお知らせいたします。
マイクロサージャリー支援ロボットについて
マイクロサージャリー(以下、「本手術」)は顕微鏡を使い、直径1mmに満たない⾎管や神経などを⼿作業で縫って繋ぐなどする⼿術です。細かな作業をする際に発⽣する⼿振れを制御しつつ、極繊細な器具操作を習得することが⾮常に難しく、実施できる医師が限定的という課題があります。
同社は独自に開発した、リニアモーターを活用して駆動する微細作業⽤マニピュレーターを搭載したロボットでこの課題の解決を⽬指します。ロボットは医師が操作し、微細作業⽤マニピュレーターがその操作を縮⼩し、かつ⼿振れを制御して忠実に再現し⼿術を実施します。ロボット⽀援により本手術に求められる極繊細な器具操作がやりやすくなるため、⼿術成績の向上や訓練期間の⼤幅な短縮が期待できます。将来的には遠隔操作技術の発展により高度医療の地域格差の解消にも貢献し得ます。
出資背景
マイクロサージャリー支援ロボット(以下、「支援ロボット」)の使用は、本手術を実施できる医師を増やす可能性があるため、本手術の課題解決に有効であると弊社は考えています。また、本手術への支援ロボットの適用には、より精密な動作制御が必要ですが、同社の開発する支援ロボットは独自開発の動作機構により、精密な動作制御を実現しています。同社の開発する支援ロボットであれば、本手術の課題を解決しつつ、より精密に本手術を実施できると考え、今回出資を致しました。
同社の事業成長に向けて、MUFGの有するネットワークを駆使し、支援して参ります。
【F. MED株式会社 概要】
会社名:F. MED株式会社
所在地:福岡県福岡市博多区中洲五丁目3番8号
代表者:代表取締役 下村 景太
設 立:2021年3月12日
事業内容 :マイクロサージャリー支援ロボットをはじめとした医療機器の開発
U R L :https://f-med.co.jp
【三菱UFJキャピタル株式会社について】
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約920社と、業界トップクラスの実績を有しています。
ライフサイエンス分野においては、2017年2月の1号ファンド以降、「三菱UFJライフサイエンス4号ファンド」(200億円)を含め計500億円と継続的にファンドを設立しています。ライフサイエンスに特化した民間ファンドの運営としては国内最大規模であり、創薬、再生医療、医療機器(デジタルヘルスを含む)などのベンチャー企業を対象に最長約12年間の期間で投資を行っています。バイオベンチャー投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
代表者:代表取締役社長 小島 拓朗
設 立:1974年8月1日
事業内容:ベンチャーキャピタル事業
U R L :https://www.mucap.co.jp/
◆三菱UFJライフサイエンス4号投資事業有限責任組合について
投資対象:創薬、創薬基盤、再生医療、医療機器などを中心としたライフサイエンス分野
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設 立:2023年3月28日
ファンド総額:200億円
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