【ゲラン】メゾンを象徴する名香〈シャリマー〉誕生100周年を記念した新作〈シャリマーレソンス〉が登場

オーデパルファンとシャワーオイル、エクセプショナルピースを発売

ゲラン株式会社

2025年9月18日 10時00分

神話に等しい香り

時代や流行を超え、色褪せることのないオーラを放ち続ける香りは多くはありません。1925年に誕生した〈シャリマー〉は、その最たる例です。

ゲランを象徴する名香〈シャリマー〉は、メゾンの伝統の柱であり、そして香りの聖典です。史上初のアンバーフレグランスであるこの傑作は、3代目調香師ジャック・ゲランによって1925年に創作され、今年で100周年を迎えます。この特別なアニバーサリーを記念して、シャリマーのアイコニック

なコードを凝縮し、鮮烈でモダンな新たなクリエイション〈シャリマーレソンス〉が誕生。ゲランの最も有名なフレグランスの、時代を超越したモダニティ、大胆さ、そして魅惑へ捧げるオマージュです。

100年にわたる伝説

すべては一つのラブストーリーから始まりました。それは、17世紀のインドで皇帝シャー・ジャハーンと王妃ムムターズ・マハルを結びつけた伝説的な愛の物語。皇帝は最愛の王妃を想い、ラホールにサンスクリット語で“愛の寺院”を意味する「シャリマー」と名付けた豪華な王宮庭園を築きました。この庭園は王女が悲劇的な死を遂げるまで、二人の愛を見守り続けたのでした。王妃の死後、悲しみに暮れた皇帝が建設したのが、世界七不思議の一つに数えられるタージ・マハルです。

オリエント文化と神話的な伝説に魅了された3代目調香師ジャック・ゲランは、この美しい愛の物語にイマジネーションを掻き立てられ、のちに伝説となるフレグランスを生み出したのです。モダンフレグランスの真の傑作〈シャリマー〉はそのインスピレーションの源となった物語と同様に、時を超えてその魅力と神秘性を保ち続けています。

100年にわたる挑戦

〈シャリマー〉の誕生を叶えたのは、運命のいたずらと天才のひらめきです。化学者であり友人でもあるジャスティン・デュポンが、濃厚なヴァニラの香りを放つ画期的な合成香料「エチルバニリン」を紹介しに来たとき、ジャック・ゲランはまるで雷のようなインスピレーションに打たれました。彼はその

数滴を、メゾンが1889年に発売し、世界初の「モダン」フレグランスと見なされているフレグランス「ジッキー」のボトルに注ぎました。ジャック・ゲランは、意図せずして香水史における史上初のアンバーフレグランスの輪郭を描き出したのです。数か月後に完成したその調香は、ベルガモットのフレッシュさと、バニラがもたらす甘美で中毒性のあるアンバーノートが絶妙な対比を成し、至福のハーモニーを奏でました。

こうして生まれた革命的な〈シャリマー〉は、当時のフレグランス業界に旋風を巻き起こし、アンバーのトレンドを確立しました。そして、ゲランのシグネチャーアコード「ゲルリナーデ」の神髄を体現したこの調香は、メゾンのフレグランスの歴史においても大きな足跡を残したのです。現在もメゾンの多くのクリエイションを特徴づけているベルガモット、ローズ、ジャスミン、アイリス、ヴァニラ、トンカビーンが溶け合う〈シャリマー〉は、まさにゲランの「ゲルリナーデ」を完璧に表現した逸品です。

ジャック・ゲランは、この前衛的なフレグランスを、甥のレイモン・ゲランがデザインしたビスポークボトルに込めることに決めました。ムガール様式をモチーフに、シャリマー庭園の泉を想起させるアラベスクで飾られたボトルは、当時の革新性の結晶。これは史上初となる“足つき” ボトルでもあり、初めて色付きの栓を採用したボトルでもありました。サファイアブルーに輝くクリスタルの栓は、バカラ社によって秘伝の技法で着色されたものです。

技術的な偉業と大胆な美しさが融合した〈シャリマー〉は、1925年にパリで開催された国際装飾美術博覧会（International Exhibition of Decorative Arts）で初めて一般公開されました。のちにその名称を冠して流行することとなる芸術運動「アールデコ（Art Deco）」の確立を決定づけたこの博覧会で、〈シャリマー〉は最高賞を獲得します。当時のオリエント文化への憧れを詰め込み、ボトルの曲線美と情熱的な芳香のエキゾチックさが渾然一体となった〈シャリマー〉は、時代の精神を見事に捉えた作品でした。

タイムレスな煌めきを放つ〈シャリマー〉のボトルは、常にその本質を保ち続けてきました。2010年、デザイナーのジェイド・ジャガーは、洗練されたシンプルさを通してその香りを再解釈し、現代のフレグランス界で際立つアールデコの特徴的なシルエットを継承しつつ、新たなデザインを打ち出し

ました。2025年も1925年と変わらぬ独自性で燦然と輝く〈シャリマー〉は、一目で認識できるデザインと瞬時に心を奪う香りによって、唯一無二のアイデンティティを誇示しています。

100年にわたる魅力

〈シャリマー〉の人気に初めて火がついたのは、アメリカでした。思わぬ形で流行を広めたのは、ある日大西洋を横断する「ル・パリ」号に乗船していたレイモン・ゲランの妻。彼女の纏った香りに魅了された大勢のアメリカ人乗客たちが、フレグランスの銘柄を口々に尋ねたのです。こうして熱狂的なファンを増やした〈シャリマー〉は、魅惑的なフェミニティを秘めたフレグランスの抗いがたい成功を予告していました。そしてその香りは、やがて世界中を虜にします。センシュアルな香りの代名詞ともいえる〈シャリマー〉は、時と共にますます多くの女性たちの心を捉えました。名だたるセレブリティたちにも愛用されてきた名香は、時代を超えても今もなお愛され続けています。

〈シャリマー〉は単なるフレグランスとしての使命を上回り、世代を超えて受け継がれる精神を謳い上げています。大胆で自信に満ちた女性らしさの象徴、自由の宣言。それが、ボトルに封じ込まれたメッセージです。

2025年、〈シャリマー〉の比類なき豊かな香りの軌跡が、再び時代の精神を響かせます。力強さと優しさを兼ね備えた香りが現代女性に寄り添い、彼女たちの信念、情熱、そして大小を問わない革命を後押しする“増幅器”のような役割を果たすことでしょう。明白な傑作でありながら常に進化を続ける〈シャリマー〉は、1世紀にわたり世の女性たちの心をつかんできた印象深い個性を光らせながら、魔法のようなオーラを放ちます。

かつてないほど“ヴィンテージ”がトレンドとなっている今、〈シャリマー〉はスポットライトの中心へと舞い戻り、若い世代をも魅了します。ひとたび香りを纏えば、個々の魅力や生き方、自由な意思を堂々と主張してくれるはず。アクセサリーやファッションは、もはや必要ありません。

〈シャリマー〉は女性たちの美しさを高め、変化させ、内なるメッセージを代弁します。

伝説的な香りの新たな表現

「〈シャリマー〉を纏うこと、それは五感を解放することです」― ジャック・ゲラン

ゲランは〈シャリマー〉の誕生100周年を祝し、その独特な香調を凝縮して濃密なエッセンスを生み、クリエイションの神髄を表現した〈シャリマーレソンス〉を創作しました。

ヴァニラへの頌歌

〈シャリマーレソンス〉は、単なる香水を超えた愛の宣言。ゲランフレグランスクリエイションディレクター兼調香師のデルフィーヌ・ジェルクが、メゾンのヘリテージを代表するアイコンへのオマージュとして創出した逸品です。何より重視したのは、〈シャリマー〉を象徴するノートであり香調の基盤

にもなっている、普遍的な魅力を生み出すヴァニラを賛美すること。優しく官能的で、包み込むように魅惑的な芳しさを放つヴァニラは、ゲランが創造する香りのシンボルであり、メゾンの多くのフレグランスを特徴づける「ゲルリナーデ」に欠かせない要素でもあります。

ゲランの伝説的なアンバーアコードをヴァニラで美しく引き立てた〈シャリマーレソンス〉は、あらゆる方向からヴァニラを称える鮮烈なオーデパルファンです。デルフィーヌ・ジェルクが使用したのは、ゲラン伝統のノウハウで作られたマダガスカル産ヴァニラチンキ。ジャック・ゲランのオリジナルフォーミュラに配合されているエチルバニリンに加えることで、〈シャリマー〉に新たな力強さをもたらしながら、その特徴を損なうことなく仕上げました。肌にのせた瞬間から鮮やかに立ち上るのは、ゲランらしさが光るアイコニックな香り。控えめで繊細なベルガモットがフローラルなハートノートを照らし、ローズ・アブソリュートとアイリスのパウダリーなエレガンスが調和します。

時間の経過とともに、深く広がるのは、〈シャリマー〉の代名詞であるアンバーノート。ふんだんに配合されたヴァニラが新たなファセットをもたらし、なめらかでウッディなテクスチャーにレザーのニュアンスが漂います。すべてをふわりと包み込むのは、今回新たに配合されたムスクのぬくもり。〈シャリマー〉だけが持つ香りの余韻に優しく柔らかなノートが加わり、新たな時代の到来を思わせながら、抗いがたい名香の魅力をいっそう強めています。

マダガスカル産ヴァニラチンキ

有機栽培された最高品質のヴァニラビーンズから作られるヴァニラチンキは、ゲランが約2世紀にわたってその伝統を守り続けてきた、貴重な妙技の賜物です。マダガスカルから仕入れた新鮮なヴァニラビーンズは、オルファンにあるゲランの製造工場に移され、専用のカッターを使用して手作業で切り分けられます。その後、環境に責任ある農法を通して製造されたアルコールに一定期間浸漬させ、この上なくリッチなヴァニラの香りを引き出します。〈シャリマーレソンス〉に惜しみなく配合されたヴァニラチンキは、甘美で高揚感あふれるウッディなアンバーのニュアンスを余さず引き立てています。

未来への願いを込めたオブジェ

真のモダニティは、永遠に色褪せません。ゲランは〈シャリマーレソンス〉のために、アイコニックなボトルを飾るロゴを再解釈しました。新たなロゴは、1世紀前にオリジナルボトルのインスピレーション源となったアールデコにオマージュを捧げたものです。〈シャリマー〉の香りと同様に、アールデコ

の魅力は時を経ても決して色褪せません。大胆なグラフィックで書かれた“シャリマー”の文字は、フレグランスそのものを思わせるゴールドに染められています。歴史に深く根ざしながらも現代性を明確に表現した〈シャリマーレソンス〉のボトルは、永久に輝く〈シャリマー〉と、その未来の姿を結ぶ架け橋です。

100年にわたる情熱

〈シャリマー〉を纏う愛すべき女性たち

モダンパフューマリーの傑作〈シャリマー〉は、多くの人々が共有する記憶のアイコンであり象徴です。永遠の魔法を宿したフレグランスは、これからも世代を超えて受け継がれ、肌にのせた瞬間に、その伝説を蘇らせることでしょう。

1925年に誕生した〈シャリマー〉は、この香りを愛し、選び取り、身に纏ったすべての女性たちのおかげで、類まれなる軌跡を描いてきました。彼女たちは〈シャリマー〉の香りで人生を彩り、その香りと共に自身の個性を表現してきたのです。〈シャリマー〉の成功は、この香りと共鳴して輝く女性たちなくしては語れません。ゲランはこのフレグランスの100周年を記念し、〈シャリマーレソンス〉の発売に合わせて展開する新キャンペーンで彼女たちに敬意を表します。これはタイムレスでモダンな芳しさと、〈シャリマー〉を身に纏うあらゆる人々への、揺るぎない愛の宣言です。

新たなキャンペーンビジュアルでは、喜びに満ちたフェミニティを表現するギャラリーのように、〈シャリマー〉の永遠のアイコンであるナタリア・ヴォディアノヴァをはじめ、さまざまな世代の女性たちの姿が映し出されています。〈シャリマー〉という3音節が奏でる、魅惑的で神秘的な響きを大々的にフィーチャーした新作ボトルが、世界中の女性たちに慈しまれてきた、普遍的でタイムレスな魅力を再確認させてくれます。

誕生から100年が経った今も、伝説として輝き続ける〈シャリマー〉。完璧なフレグランスと、それを身に纏う女性たちの間には、永続的に語り継がれるラブストーリーとゲランが紡いだ伝統的なフォーミュラが息づいています。