中古マンション価格動向 2025年4~6月全エリアで価格が上昇
不動産ビッグデータとAI等のテクノロジーを活用し、不動産マーケティングプラットフォームを提供する株式会社マーキュリー(本社:東京都新宿区 代表取締役:陣 隆浩、証券コード5025、以下「当社」)は、独自視点で不動産マーケットの動向を発信しております。今回は2025年第2四半期(4月~6月)の主要エリアの中古マンション価格動向をまとめました。
■全体概要

前期(2025年1~3月)比で価格はプラス3.8%~プラス10.6%、新築分譲時からの平均価格騰落率はマイナス1.9~プラス9.9ポイントでした。6エリア全てで価格が上昇しました。平均騰落率が高いのは東京23区と大阪市で、新築分譲時価格からの平均騰落率が東京23区でプラス111.5%、大阪市でプラス75.5%となりました。前年同期(2024年4~6月)比で平均価格と平均騰落率が最も上昇したのは東京23区でした。築年数別で最も騰落率が高かったのは東京23区の築11~15年で平均騰落率プラス143.4%、(新築時価格の約2.4倍)次いで東京23区の築16~20年でプラス136.1%となり、築6~10年のプラス108.8%と合わせ23区の3つ築年数帯で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。全体傾向としては、全エリアで価格が上昇しました。
東京23区の平均価格は1億4,876万円で前期比プラス10.6%(プラス1,427万円)、前年同期比はプラス44.1%(プラス4,550万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス111.5%で前期比プラス9.9ポイント、前年同期比プラス41.8ポイントとなりました。
横浜市の平均価格は7,159万円で前期比プラス8.6%(プラス556万円)、前年同期比はプラス19.7%(プラス1,176万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス50.1%で前期比プラス7.1ポイント、前年同期比プラス15.9ポイントとなりました。
川崎市の平均価格は7,206万円で前期比プラス8.0%(プラス534万円)、前年同期比はプラス16.1%(プラス1,000万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス50.6%で前期比プラス3.8ポイント、前年同期比プラス13.1ポイントとなりました。
大阪市の平均価格は8,636万円で前期比プラス5.8%(プラス477万円)、前年同期比はプラス27.3%(プラス1,851万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス75.5%で前期比プラス5.4ポイント、前年同期比プラス24.5ポイントとなりました。
京都市の平均価格は6,801万円で前期比プラス3.8%(プラス251万円)、前年同期比はプラス14.3%(プラス850万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス37.6%で前期比マイナス1.9ポイント、前年同期比プラス1.7ポイントとなりました。
名古屋市の平均価格は5,000万円で前期比プラス7.4%(プラス345万円)、前年同期比はプラス9.4%(プラス428万円)でした。流通した住戸の新築時からの平均騰落率はプラス7.8%で前期比プラス0.6ポイント、前年同期比プラス2.2ポイントとなりました。
■地域別動向
東京23区

東京23区では前期に引き続き、全23区の半数近くとなる千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、豊島区の11区で平均価格が1億円を超え、港区では3億円、千代田区と渋谷区では2億円を超えました。平均騰落率が最も高かった港区では新築分譲時プラス168.7%(新築時価格の約2.7倍)、2番目に高かった千代田区でも平均騰落率がプラス153.2%(新築時価格の約2.5倍)となり、上位は120~170%(新築時価格の2.2~2.7倍)の平均騰落率となりました。築年数別で特に騰落率が高いのは千代田区と港区の築11~15年、築16~20年で、平均騰落率がプラス200%(新築時価格の3倍)を上回りました。千代田区は番町アドレスの物件、港区は当時供給が多かった湾岸エリアのタワーマンションの騰落率が突出しています。
横浜市

横浜市では、西区と中区の平均価格が1億円を上回りました。平均騰落率も西区が最も高く新築分譲時プラス86.7%、次いで神奈川区がプラス83.7%、中区が81.2%で、この3区が横浜市でプラス80%を上回りました。西区の築6~10年、築11~15年、築16~20年、中区の築5年以内、神奈川区の築5年以内、築16年~20年では平均価格が1億円を上回りました。築年数別の平均騰落率では神奈川区の築16~20年のプラス150.8%(新築時価格の約2.5倍)が最も高く、その他西区の築11~15年、築16~20年、中区の築5年以内で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を超えました。沿岸部のタワーマンションが騰落率を引き上げる要因になっています。
川崎市

川崎市では、中原区が平均価格9,791万円で最も高く市内でも突出しています。平均騰落率も中原区が最も高く新築分譲時プラス73.4%でした。築年別では幸区の築11~15年が平均騰落率プラス82.5%、築16~20年がプラス94.1%、中原区の築16~20年がプラス89.3%で突出しています。武蔵小杉駅周辺と川崎駅周辺が相場上昇をけん引しています。
大阪市

大阪市で平均価格が最も高かったのは北区の1億1,725万円、次いで中央区の1億304万円で、この2区の平均価格が1億円を上回りました。築10年以内では、西区、北区、中央区の3区で平均価格が1億円を上回っています。平均騰落率も北区が新築分譲時プラス114.0%で最も高くなりました。築年別では、福島区の築16~20年、西区の築6~10年、浪速区の築16~20年、阿倍野区の築16~20年、北区の築6~10年と築11~15年、築16~20年、中央区の築11~15年、築16~20年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。何れのエリアもタワーマンションが価格や騰落率を押し上げています。
京都市

京都市では、上京区が平均価格1億円を上回りました。平均騰落率が最も高かったのは中京区の新築分譲時プラス54.9%で、その他、東山区と下京区が平均騰落率プラス50%(新築時価格の1.5倍)を上回りました。築年数別では左京区と下京区の築11~15年で平均騰落率がプラス100%(新築時価格の2倍)を上回りました。烏丸御池を中心とした狭いエリアのマンションが大きく価格を押し上げています。
名古屋市

名古屋市では、最も高かった中村区の平均価格が6,355万円、次いで千種区が6,037万円でこの2区の平均価格が6,000万円台を上回りました。平均騰落率が最も高かったのは千種区で新築分譲時プラス12.9%となりました。名古屋市では、平均騰落率がプラス10%を超えたのが千種区、東区、中区の3区のみで、その他は10区がプラス1ケタ台、3区がマイナスとなるなど、価格の上昇圧力は弱い傾向にあります。築年数別で最も平均騰落率が高かったのは、中村区の築6~10年でプラス33.5%でした。
・Realnetマンションサマリの新築マンションデータと中古流通マンションデータを元に騰落率を算出
・対象エリアにおいて2024年4月から2025年6月末に流通した流通時点における築年数が20年以内の中古マンションが対象
・投資用物件は除く
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■Realnetニュース
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【会社概要】
会社名:株式会社マーキュリー
所在地:東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル42階
代表取締役:陣 隆浩
設立年月:1991年5月
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