【調査レポート】既存クライアントの10%が「採用業務の内製化がうまくいった」と回答
40社中4社が内製化の成果を実感。採用ノウハウの蓄積や運用体制の構築が課題に

既存クライアント40社を対象に「採用業務の内製化に関するアンケート調査」を実施しました。
その結果、回答企業の10%(40社中4社)が「採用業務の内製化がうまくいった」という設問に対し、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答しました。
本調査では、求人媒体の運用、採用広報、応募者対応、面接調整、採用戦略の設計など、企業が採用業務を自社で担う「採用内製化」の状況について調査しました。
今回の結果から、BOTANICOの既存クライアントにおいて、採用業務の内製化に成功したと実感している企業は少数派であることが分かりました。
1.調査結果:採用業務の内製化がうまくいった企業は10%
今回の調査では、既存クライアント40社のうち4社が、採用業務の内製化について肯定的に回答しました。
調査結果は以下の通りです。
採用業務の内製化がうまくいったと回答:10%(4社)
上記以外の回答:90%(36社)
回答企業のうち、採用業務の内製化に成功したと実感している企業は1割にとどまりました。
採用業務の内製化には、求人票の作成や応募者対応だけでなく、採用ターゲットの設計、採用広報、応募獲得、面接、採用後の振り返りなど、複数の工程が含まれます。
そのため、単に外部へ依頼していた業務を社内へ移管するだけではなく、継続的に採用活動を実施できる体制を構築することが重要です。
なお、本調査は回答企業全体を母数としており、採用内製化に実際に取り組んだ企業だけを対象とした成功率ではありません。
2.背景:採用業務の内製化を進める企業が直面する課題
企業の採用活動では、求人媒体、人材紹介会社、採用代行会社など、外部サービスを活用する方法があります。
一方で、採用ノウハウを社内に蓄積し、自社の魅力を直接発信するために、採用業務の内製化を検討する企業もあります。
採用内製化には、次のようなメリットが考えられます。
自社に採用ノウハウを蓄積できる
企業文化や職場の魅力を直接発信できる
採用活動の改善を迅速に行いやすい
外部サービスへの依存を減らせる
応募者とのコミュニケーションを一元管理しやすい
中長期的な採用体制を構築できる
しかし、実際に内製化を進める際には、さまざまな課題が生じる可能性があります。
特に中小企業では、採用専任担当者を配置できず、総務や人事、経営者が他の業務と兼任しているケースもあります。
その結果、求人票の改善や採用広報、応募者対応、採用データの分析などを継続することが難しくなる場合があります。
3.採用業務の内製化が難しいと考えられる主な理由
採用業務を社内で完結させるためには、単なる作業の移管だけでなく、採用戦略から実行・改善までの仕組みづくりが必要です。
一般的に想定される課題として、以下のようなものがあります。
採用ターゲットが明確になっていない
求人票の作成や改善ノウハウが不足している
求人媒体の選定や運用が難しい
応募者対応に十分な時間を確保できない
採用広報を継続する体制がない
SNSを採用活動に活用できていない
応募数や採用率などの数値を分析できていない
採用担当者の異動や退職でノウハウが失われる
採用活動が特定の担当者に依存している
こうした課題を解消するためには、採用業務を細分化し、社内で担う業務と外部の専門家に依頼する業務を整理することが重要です。
4.SNSを活用した採用内製化の可能性
採用業務の内製化では、Instagram、X、TikTokなどのSNSを活用した採用広報も選択肢の一つです。
SNSでは、求人票だけでは伝わりにくい職場の雰囲気や社員の人柄、企業文化などを発信できます。
例えば、次のようなコンテンツが考えられます。
社員インタビュー
1日の仕事紹介
職場環境の紹介
代表者からのメッセージ
入社後のキャリア紹介
社内イベントの紹介
仕事内容を紹介するショート動画
よくある採用質問への回答
こうした情報を継続的に発信することで、求職者が応募前に企業への理解を深められる環境づくりが期待できます。
ただし、SNSで情報発信するだけで採用成果が得られるわけではありません。
求人ページや応募フォームへの導線、応募者への対応、面接プロセスなどを含めて設計することが重要です。
5.採用業務の内製化におけるAI活用
採用業務の内製化を進める際には、生成AIを活用して一部の作業を効率化することも考えられます。
例えば、以下のような業務です。
求人票の構成案作成
採用ターゲットの整理
採用広報の投稿企画作成
社員インタビューの質問案作成
応募者への案内メール作成
面接日程調整文の作成
面接質問案の整理
採用活動のレポート作成
採用KPIの整理
採用マニュアルの作成
AIを活用することで、採用担当者が文章作成や情報整理にかける時間を減らし、応募者とのコミュニケーションや採用体制の改善に集中しやすくなります。
一方で、採用判断には公平性や個人情報の適切な取り扱いが求められるため、AIの出力結果だけで候補者を評価・選別することは避け、人による確認と判断を行う必要があります。
6.BOTANICOの考察:採用内製化は「すべて自社で行うこと」が目的ではない
今回の調査では、既存クライアントの10%が採用業務の内製化について成功を実感していると回答しました。
この結果は、採用業務を自社で担うことの難しさを考えるうえで、一つの参考になると考えています。
採用活動では、採用戦略の設計、求人媒体の運用、SNS採用広報、応募者対応、面接、効果測定など、幅広い業務が発生します。
これらをすべて自社で実施しようとすると、採用担当者の負担が増え、十分な改善活動を行えなくなる可能性があります。
そのためBOTANICOでは、採用内製化の目的を「外注をゼロにすること」ではなく、**「自社で継続的に採用活動を改善できる体制を構築すること」**と捉えています。
例えば、採用戦略や求人媒体の改善については外部専門家の支援を受けながら、社員インタビューや応募者対応などは社内で実施する方法が考えられます。
また、AIを活用して求人票や採用広報コンテンツの作成を効率化することで、社内担当者の業務負担を軽減することも可能です。
今後は、「社内に蓄積すべき採用ノウハウ」と「外部の専門性を活用する領域」を明確にし、企業ごとの体制に合わせて採用活動を設計することが重要になると考えています。
7.採用業務の内製化を進めるためのポイント
採用内製化を進める際には、次のような取り組みが重要です。
採用目標と採用ターゲットを明確にする
採用業務を工程ごとに整理する
社内担当者の役割を明確にする
求人媒体とSNSの役割を整理する
応募者対応のフローを標準化する
採用KPIを設定する
求人票や採用コンテンツを継続的に改善する
AIを活用して定型業務を効率化する
必要な領域では外部の専門家を活用する
採用ノウハウを社内に蓄積する
採用内製化では、短期的な応募数だけでなく、採用担当者が継続的に運用できる体制や、採用活動の改善サイクルを構築することが重要です。
8.BOTANICOの取り組み:採用ブランディングと内製化支援
BOTANICOでは、企業の採用課題に対して、採用ブランディング、SNS採用、採用マーケティング、業務効率化などを組み合わせた支援を行っています。
企業ごとの採用目標や人員体制、業種特性を踏まえ、採用活動の設計から実行、分析、改善までを支援することを重視しています。
主な支援領域は以下の通りです。
採用ブランディング支援
SNSを活用した採用広報
Instagram・X・TikTokの採用活用
求人コンテンツの企画・制作
採用ターゲット設計
採用KPIの設定
採用広告運用
採用業務の内製化支援
AIを活用した採用業務効率化
採用マーケティング戦略設計
今後も、企業が自社の強みや魅力を適切に発信し、継続的に採用活動を改善できる体制づくりを支援してまいります。
【調査概要】
調査期間:2026年9月1日〜2026年9月30日
調査機関(調査主体):株式会社BOTANICO
調査対象:株式会社BOTANICOの既存クライアント
有効回答数:40件
調査方法:既存クライアントへのアンケート調査
集計方法:回答者のうち「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答した割合を、採用業務の内製化がうまくいったと感じている企業の割合として算出
調査項目:AIを活かした作業(要確認:採用業務の内製化に関する設問)
※本調査は株式会社BOTANICOの既存クライアント40社を対象としたものであり、国内企業全体の傾向を示すものではありません。
※本調査における「うまくいった」とは回答企業による主観的な評価であり、採用人数、応募数、採用コスト、定着率などの客観的な成果を測定したものではありません。
※本調査では、採用内製化に取り組んだ企業数や、内製化がうまくいかなかった理由については個別に測定していません。
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