琵琶湖博物館で初めて希少種・ヤマトサンショウウオが産卵しました
概要
・小型の両生類であるヤマトサンショウウオの繁殖を、琵琶湖博物
館で初めて試み、当館バックヤードでの産卵に成功しました。
・3⽉10⽇(⽕)から琵琶湖博物館⽔族トピック展⽰
「びわ博生まれ ヤマトサンショウウオの幼体」を開催します。
・卵から展⽰を開始し、幼⽣(ようせい)から幼体になるまでを展
⽰します。

詳細
滋賀県レッドデータブック2020年版で希少種に位置付けられている小型の両生類であるヤマトサンショウウオについて、琵琶湖博物館で初めて繁殖に取り組みました。自然の繁殖環境に近づけるため、屋外バックヤードに繁殖用水槽を作り、2月12日に産卵を確認しました。
そこで今回、⽔族トピック展⽰にてヤマトサンショウウオの卵から展示を開始します。
水族トピック展示では、卵膜の中でサンショウウオ幼生の形に変化していく様子から、孵化しウーパールーパーでおなじみのエラ(外鰓・がいさい)がある幼⽣期間を経て、幼体となって陸地に上がるサンショウウオならではの成長過程を生体で展示しながら紹介します。サンショウウオの⽣活史をパネルでも紹介します。
水族トピック展示
「びわ博生まれ ヤマトサンショウウオの幼体」
・会期 :2026年3月10日(火)~6月28日(日)
(休館日を除く)
*展示個体の状態によって展示を休止・変更する場合があります。
・開催時間:9:30~17:00(最終入館16:00)
・開催場所:琵琶湖博物館 水族展示室 保護増殖センター前
・入場料 :常設展示観覧料でご観覧いただけます。

ヤマトサンショウウオについて
ヤマトサンショウウオは、環境省のレッドリスト2020では絶滅危惧Ⅱ類に選定されている小型のサンショウウオです。
近畿地方の山間部に生息し、日中は枯草の陰などで生活をしています。野外で直接目にする機会が少ない本種ですが、2月~3月になると休耕田など水の流れがほとんどない水中にやってきて産卵します。1対の卵塊(卵嚢・らんのう)として生み出された卵は、孵化後は水中でエラのある幼生期を過ごします。6月頃にエラが消失し、幼体となって上陸して、山間部に戻ることが知られています。
当館では、2019年から保護増殖センターでヤマトサンショウウオの生息域外保全を開始しました。また、野生個体群を守るための自然環境の保全(生息域内保全)について考えるきっかけとなることを期待し、2024年度からは成体の生体展示を開始しました。2025年春には、滋賀事業所内での生息域内保全を行っている株式会社ダイフクと共催で幼生の期間限定展示を行い、多くの来館者に、成体とともに興味深く観察していただきました。

昨年の展示に後押しされ、この度、琵琶湖博物館で初めて、両生類飼育を得意とする飼育担当者がヤマトサンショウウオの繁殖を試み、初めて産卵を実現しました。卵から孵化、上陸へと成長していくヤマトサンショウウオの生態を知ってもらい、生息環境の保全についても考えていただくきっかけとすべく、常設展示では見ることのできないヤマトサンショウウオの卵・幼生・幼体を展示します。
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