美しい全面帯に変更後、売り上げ60倍に伸長 人と鬼の千年の物語『千年鬼(せんねんき)』(西條奈加著、徳間文庫)
“人鬼”になってしまった少女の魂を救うため、小鬼は千年の旅に出る
株式会社徳間書店は、徳間文庫『千年鬼』(西條奈加・著)https://www.amazon.co.jp/dp/4198939950/ の6度目の重版を決定いたしました。
本書は、ファンタジー、時代小説、推理小説と幅広いジャンルで活躍する西條奈加さんによる、精緻な筆致で紡 がれた人と鬼の物語で、2015年8月に文庫版が発売されました(単行本は2012年6月刊)。文庫版発売から5年目の 今年10月、この物語の世界が描かれた美麗な全面帯に巻きかえたところ、再度書店での展開拡大につながり、最近 の「鬼」ブームともあいまって、その実売数は、過去1年間(2019年10月~2020年9月)の平均月間数に比べ、10月 は約36倍、11月は約60倍の伸びとなりました(※日販、トーハン各POS調べ)。こうした好調な売り上げを背景に この度の重版につながりました。
――人間からは姿が見えないはずの小鬼が、偶然その姿が見えるという少女・民(たみ)に出会う。小鬼が民に過 去世(かこぜ)を見せると、民は心に〈鬼の芽〉を生じ、やがて「人鬼」となってしまう。もう一度、民を人間に 戻してあげたい小鬼は、民の魂を解き放つため、黒鬼とともに〈鬼の芽〉を集める千年の旅に出る――。
この切なくもあたたかい、人と鬼たちが織りなすファンタジーの世界を、この機会にさらに多くの皆様にお届け してまりいます。
【新装!特製全面帯】
カバーイラストを手がけたイラストレーター・小林系氏による 特製描き下ろし。 登場人物や場面など物語の情景が帯のそで部分まで描かれた美麗な全面帯で、『千年鬼』の世界に誘います。
イラスト/小林系
デザイン/AFTERGLOW
【あらすじ】
ある時、森で暮らす小鬼は迷い込んだ少女・民と出会う。民と仲良くなった小鬼は禁断の過去見(かこみ)の術を使って民が探す弟のいた過去世を見せるが、それにより民は〈鬼の芽〉を心に生じさせ「人鬼(ひとおに)」になってしまう。
小鬼は、転生を繰り返す彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる〈鬼の芽〉―酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える 少年、好きな人を殺した男を側仕えにしていじめ抜く姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ 憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女―を摘み取る千年の旅を始める。美しくも切ない想いを精緻な筆致で紡ぐ感動ファンタジー。
- 著者:西條 奈加(さいじょう なか)
- 書誌情報
タイトル:千年鬼(せんねんき)
著者:西條奈加
定価:本体630円+税
判型:文庫判
ページ数:288ページ
発売時期:2015年8月
ISBN:978-4-19-893995-3
商品ページ:https://www.tokuma.jp/book/b496173.html
■目次
三粒の豆
鬼姫さま
忘れの呪文
隻腕の鬼
小鬼と民
千年の罪
最後の鬼の芽
- 『千年鬼』を原作とした長編アニメーション映画企画が香港で進行中
2020年8月に開催されたHAF(香港/アジアフィルム・ファイナンシング・フォーラム)にて、劇映画部門の大賞を受 賞し、今後アジア圏でも注目を集める一冊です。
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