法改正のたびに発生するシステム改修コストを構造的に圧縮。規制産業向け「AI-Rule as Code」ソリューションの提供を開始

~規制対応の効率化だけでなく、AIエージェントが安全に自律動作するためのルール基盤へ~

株式会社ヘッドウォータース

製造・金融・自動車をはじめとする規制産業では、法令・業界基準の改正のたびに、影響調査・仕様変更・システム改修・テスト・監査対応という一連のプロセスが発生し、案件規模や対象範囲によっては、1件あたり数千万円から数億円規模の対応コストが発生するケースもあります。しかも、このコストは法改正のたびに繰り返し発生し、対象となる規制・製品・拠点が増えるほど拡大しやすい構造にあります。

株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介)は、このような構造的課題を解決するため、法規制や業界基準をプログラムとして構造化し、法改正時の影響反映および適合性確認に関する一次評価を自動化する「AI-Rule as Code(AI-RaC)」ソリューションの提供を開始いたします。

株式会社ヘッドウォータースコンサルティングおよび株式会社ヘッドウォータースプロフェッショナルズとの3社連携により、構想策定から技術実装、組織定着までを一貫して提供します。

本ソリューションは、法解釈そのものを代替するものではなく、企業内で確定した規制要件・業界基準・社内ルールを、業務やシステムへ一貫して反映するための構造化・運用基盤です。

当社は今まで多くの業界・分野で法制度のデジタル化プロジェクトを経験しており、そこで蓄積したRule as Code(自然言語で書かれた法律や規制を、AIやシステムが扱いやすい形に整理する考え方)のノウハウと、Anthropic社の「Claude」を活用したガバナンス対応型AI駆動開発の技術基盤を組み合わせたものです。

構造化されたルールを仕様として、設計・実装・テストへ一貫して反映することで、仕様変更時の影響把握や改修方針の整理をAIが支援し、規制産業における手戻りの削減や対応負荷の軽減を目指します。

  • 背景:規制対応コストの構造的問題
    製造・金融・自動車をはじめとする規制産業では、法令や業界基準が変わるたびに、影響調査、仕様変更、システム改修、テスト、監査対応といった作業が繰り返し発生します。このような対応は、法務、業務部門、IT部門の間で解釈や認識がずれると手戻りが起こりやすく、対象製品や拠点が増えるほど負担が大きくなりがちです。

    一方で、いま企業に求められているのは、単に法改正対応を効率化することだけではありません。AIエージェントや自律型システムの活用が進む中で、自然言語で書かれた規則や基準を、そのままではAIが安定して扱うことは難しく、AIが判断根拠として参照できる構造化されたルール基盤が必要になっています。

    国においても、制度や法令をデジタル化することを前提に、より扱いやすい形へと整備する動きが進んでいます。デジタル庁では、法制事務のデジタル化、法令データや法令APIの整備、AIを活用した法制事務補助ツールの開発、Rule as Codeを含む海外先進事例の調査など、「法令」と「デジタル」を掛け合わせた取組を推進しています。さらに、制度をアナログ前提からデジタル前提へ見直す流れや、AI活用の推進も進展しています。

    このような環境変化の中で、企業に求められるのは、法改正のたびにゼロから対応することではなく、ルールそのものを構造化し、変更時の影響分析や反映を再利用可能な形で進められる基盤を持つことです。AI-RaCは、規制対応コストの圧縮にとどまらず、将来的にはAIエージェントが安全かつ一貫性を持って動くための判断ルール基盤となることを目指しています。

  • AI-RaCソリューションについて
    AI-RaCソリューションは、以下の3つのコンポーネントで構成されます。


    1.ルール構造化エンジン ― 法規制を「再利用可能な資産」に変換

    自然言語で記述された法令・規制・基準文書を、Anthropic社の「Claude」が有する高精度な自然言語理解能力とロングコンテキスト処理性能を活用して解析し、条件分岐や判定ロジックを機械可読な形式(JSON/コード)に変換します。条文の階層構造、論理関係(AND/OR)の抽出、国際的に実績のあるRule as Codeフレームワークへのモデリングまでを一貫して実施します。

     構造化されたルールは共通資産として蓄積・再利用可能です。同一の規制に準拠する複数の製品、サービス、事業部門へ横展開でき、対象が広がるほど、構造化への投資回収効率が高まります。

    2.自動判定・適合確認システム ― 判定根拠のトレーサビリティを確保
    構造化されたルールに対して、対象データ(製品仕様、取引条件、顧客属性等)を入力することで、適合性確認の一次評価を自動化し、確認プロセスを支援します。条件に応じた追加確認項目の提示にも対応しており、確認業務の網羅性向上を支援します。

    判定ロジックをコードとして管理することで、「この判定がどの規制要件に基づくものか」といった根拠のトレーサビリティを確保しやすくなります。さらに、仕様駆動開発の考え方に基づき、構造化されたルールからテストケース整備を支援することで、監査対応や内部統制に必要な説明可能性の向上を目指します。

    3.ルール更新・配信プラットフォーム ― 法改正対応の自動化
    法改正や基準変更時には、Anthropic社の「Claude」が改正文書の変更点抽出、要約および影響範囲の整理を支援し、既存の構造化ルールに反映するための案作成を支援します。更新されたルールは、判定システム、社内業務システム、外部サービス、帳票等の各チャネルへ一元的に展開可能です。

     ルールの変更履歴はバージョン管理され、「いつ・どの規制が・どのように変更され・どのシステムに反映されたか」を追跡しやすくすることで、従来は改正のたびに発生していた「影響調査→仕様変更→改修→テスト」の一連の対応を効率化します。

    想定する活用シーンと導入効果

  • 今後の展望:ルールライブラリの蓄積によるストック型事業への進化

    当社グループは、AI-RaCソリューションの導入実績を通じて、業界別のルールライブラリを体系的に拡充してまいります。構造化済みのルールが蓄積されるほど、新規導入時に必要な構造化工数が減少し、導入期間の短縮および構築コストの低減が進みます。この「導入が増えるほど、次の導入が容易になる」サイクルにより、事業のスケーラビリティと収益性の向上を図ってまいります。

    仕様駆動開発の適用範囲についても、規制対応領域にとどまらず、業務要件、契約条件、SLAなど、あらゆる「ルールに基づく判断」が求められる領域への拡張を構想しています。「自然言語で書かれたルールが、そのまま動くソフトウェアとなる」という世界観のもと、仕様と実装が乖離しない開発プロセスの標準化を、規制産業を起点として推進してまいります。

    加えて、規制産業に顧客基盤を有するSierやコンサルティングファームとのアライアンスを通じて、AI-RaCソリューションの適用範囲を拡大してまいります。当社のRule as Code実装ノウハウおよびルール構造化エンジンを、パートナー企業が有する業界知見や顧客リレーションと組み合わせることで、単独では到達が難しい業界・領域への展開を加速します。パートナー連携により蓄積されるルールライブラリは共通資産として活用可能であり、エコシステム全体の導入効率が継続的に向上する構造を目指します。なお、アライアンスにご関心をお持ちの企業様からのお問い合わせも歓迎いたします。


    以上

  • 参考情報
    ・Anthropic「Claude」を活用したガバナンス対応型AI駆動開発を本格推進~エンタープライズ水準のガバナンスで、大手案件を含む複数プロジェクトに実装・運用を拡大~
    https://www.headwaters.co.jp/news/anthropicclaudeai.html

  • 商標について
    記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

  • 会社情報
    会社名:株式会社ヘッドウォータース
    所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
    代表者:代表取締役 篠田 庸介
    設 立:2005年11月
    URL : https://www.headwaters.co.jp/

     

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会社概要

株式会社ヘッドウォータース

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URL
https://www.headwaters.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
電話番号
-
代表者名
篠田 庸介
上場
東証グロース
資本金
3億8988万円
設立
2005年11月