200床規模の病院建設プロジェクトinカンボジア「アジア小児医療センター」本日、着工式を実施。2025年10月に開院確定
日本発祥の国際医療NGOである(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:𠮷岡春菜 以下ジャパンハート)は、2025年開院の新病院「ジャパンハートアジア小児医療センター」建設プロジェクトにおいて、カンボジア首都プノンペン近郊・タクマウ市内の建設地で本日着工式を実施しました。着工開始に伴い、開院は2025年夏予定から同年10月に正式確定しました。
本病院は、「アジアの開発途上国と先進国の生存率格差(サバイバルギャップ)をゼロにする」をゴールに、アジアの新たな高度医療拠点として開院する総合小児医療センターです。特に、高度医療・高額費用が必要となるため国際医療支援が行き届かず生存率格差が著しい小児がんの無償治療、そして持続可能な医療のための現地医療人材の育成強化をミッションとしています。
ジャパンハートでは、寄付金のみで建設したカンボジアの病院「ジャパンハートこども医療センター」を2016年より運営しており、年間約3万件の治療を実施しています。このたびの新病院では、現行病院の病床数約90から200床規模となるキャパシティ拡大、さらに2026年開設予定の国際空港建設地に近いタクマウ市を拠点とするアクセス改善により、将来的にカンボジア周辺国も含めより多くの貧しい子どもたちを救っていくことを目指します。
そして本日、着工式を実施。現地からは、カンボジアを代表する僧侶やカンダール州保健局長など、ジャパンハートからは団体創設者で最高顧問の小児外科医・𠮷岡秀人、ジャパンハート副理事長で医師の神白麻衣子、当プロジェクト代表兼事務局長 佐藤抄らが出席し、祭壇点火や、石を建物の中心に埋葬して祈るセレモニー、僧侶からの談話等が行われました。
本プロジェクトは2023年1月に開始して以来、海外ならではの交渉の難航をはじめ、2016年に建てた現行病院より建物規模が拡大したことから当時のノウハウが活用できないなど様々な困難を乗り越え、ついに当初の予定2025年夏開院から2カ月遅れの2025年10月開院で確定となりました。今後は、外観完成、医療機材の搬入や内装などを経て、10月に開院式を行う予定です。
なお、開設総費用は約10億円で、今日までにクラウドファンディング1.2億円や支援企業からの寄付などにより5.2億円が集まり、個人支援者はのべ約1,800名に上る一方、円安の加速もあり未だ不足している状況です。決して開院がゴールではなく、この病院を拠点に「サバイバルギャップゼロ」を実現するため、より賛同・支援の輪を広げる広報ファンドレイジング活動を強化していきます。
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