【新国立劇場】《おなじみの『シンデレラ』をオペラで! ロッシーニのキュートなオペラ『チェネレントラ』 21/22シーズン開幕に上演!》
【URL】https://www.nntt.jac.go.jp/opera/lacenerentola/
おなじみのシンデレラの物語を楽しさいっぱいのオペラで! ロッシーニ最高の人生の応援歌『チェネレントラ』
2021/2022シーズン開幕に、ベルカント・オペラの傑作『チェネレントラ』を新制作! ヒット作を連発したロッシーニのオペラ・ブッファの頂点に位置する作品で、おなじみのシンデレラの物語が極上のオペラとなりました。物語は変装に次ぐ変装で笑いいっぱいに進み、愉快な重唱、華麗な装飾満載のアリア、早口のアジリタで盛り上がるクライマックスと、ロッシーニの魅力が満載。フィナーレのチェネレントラ(シンデレラのイタリア語)のアリア「苦しみと涙のうちに生まれ」は、メゾソプラノの華麗なアリアとして独立して演奏されることも多い名曲です。ロッシーニの描くシンデレラは逆境にもめげず、自分の手で幸せを掴もうと奮闘する、どこまでも前向きで賢明な女性。そしてこのフィナーレの大曲が描く、許すことの難しさ、尊さが、幕切れに深い余韻を与えます。
舞台は黄金期のチネチッタ! 映画のヒロインをめぐるシンデレラ・ストーリーに変貌
演出には、イタリア・オペラの読み込みにかけては随一の演出家、粟國淳があたります。粟國淳と舞台美術家チャンマルーギの構想では、舞台は1950年代~70年代、映画黄金期のハリウッドやチネチッタのような映画スタジオ。『シンデレラ』の物語が、『チェネレントラ』の映画を撮影しようとしているプロデューサーと映画監督がヒロインの女優を探す物語に変貌します。ロッシーニが描く、逆境に負けず自分の力で幸せな人生を勝ち取る少女の姿を、ヒロインを勝ち取る女優に重ねて描きます。
ロッシーニの『チェネレントラ』には、「誰もが自分の力で立ち上がって幸せを掴むことができる」という人生の応援メッセージがいっぱいです。魔法に助けられるロマンティックな『シンデレラ』とは一味違う、等身大で賢明な女の子の物語は現代にぴったりで、共感を呼ぶこと間違いなし。映画ファンには堪らない、往年の映画のオマージュがふんだんに散りばめられ、レトロタッチでチャームポイント満載の美術・衣裳も見どころになりそうです。
今をときめくロッシーニ歌いたちが集結、活気あふれる舞台をお届けします!
タイトルロール(題名役)のアンジェリーナ(チェネレントラ=灰かぶり娘)に登場するのは、イタリアを拠点に年々成熟を見せる脇園彩。脇園にとってチェネレントラはミラノ・スカラ座アカデミー時代に「子どものためのチェネレントラ」でスカラ座デビューを飾り国際的歌手のキャリアを開いた記念碑的作品で、その後も各地で出演を重ねてきた得意役。オペラ・ファン待望のオペラパレスでのチェネレントラのロールデビューです。
王子ラミーロには、2020年新国立劇場『セビリアの理髪師』で脇園彩との名コンビぶりを見せ、大喝采を浴びた破格のロッシーニ歌いルネ・バルベラが登場します。伸びやかな声と演技は、今回のラミーロ=映画プロデューサーにも絶妙にあいそうです。チェネレントラの父の男爵ドン・マニフィコには、イタリア・オペラ界のレジェンドとして活躍を続ける名ブッフォのアレッサンドロ・コルベッリ。滅多にない来日の実現に、オペラ・ファンの熱い期待が集まっています。シンデレラを導く、王子の家庭教師(今回の演出では映画監督)アリドーロ役には、ベルカントの旗手としてヨーロッパで躍進中のガブリエーレ・サゴーナが登場します。
オペラの魅力をめいっぱい伝えて客席を沸かせ、年々勢いに乗る新国立劇場のベルカント・オペラ。シーズン開幕を飾る『チェネレントラ』が、オペラの楽しさ、そして生きる力をお伝えします。
『チェネレントラ』ものがたり
ドン・マニフィコ男爵の後妻の連れ子アンジェリーナ(チェネレントラ)は、貧相な身なりをさせられ、意地悪で高慢な2人の継姉の世話をする日々。ある日、王子ラミーロの家庭教師アリドーロが、王子の花嫁探しを目的に物乞いの男に変装して男爵邸に現れる。王子に化けた従者ダンディーニが娘たちを舞踏会に招待するが、男爵はチェネレントラの同行を拒む。一方従者に化けた王子はアリドーロが舞踏会に連れてきた美しく心優しいアンジェリーナに求婚。アンジェリーナは王子に腕輪を残して立ち去る。王子は腕輪を頼りにアンジェリーナと再開し、めでたくハッピーエンドとなる。
<プロフィール>
【指揮】城谷正博 / JOYA Masahiro
東京芸術大学作曲科、同大学大学院指揮科修了。安宅賞受賞。東京フィル、神奈川フィル、仙台フィル、読売日本交響楽団などのオーケストラを指揮。オペラ指揮者としては2000年『フィガロの結婚』でデビュー以来、多くの作品を指揮。特にまつもと市民オペラ『魔笛』(第10回佐川吉男音楽賞受賞)では絶賛を博す。古典から近現代、現代日本オペラまで幅広いレパートリーを持ち、特にワーグナーをその中心に据える。新国立劇場では音楽スタッフとして1998年以来数多くのプロダクションに参加しており、現在は音楽チーフとして同劇場の全ての演目に携わっている。新国立劇場公演では、本年3月『ワルキューレ』の最終公演を指揮したほか、高校生のためのオペラ鑑賞教室『椿姫』『愛の妙薬』『夕鶴』『蝶々夫人』『トスカ』の指揮を務め、『さまよえるオランダ人』(演奏会形式)、『ジークフリート』ハイライトコンサートではアレンジ及び指揮を担当している。
【演出】粟國淳 / AGUNI Jun
東京生まれローマ育ち。ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院でヴァイオリンと指揮法を学ぶ。オペラの演技・演出法をM.ゴヴォーニに師事。新国立劇場ではF.ゼッフィレッリ、L.ロンコーニなど巨匠達の演出助手を務めた。1998年から文化庁派遣芸術家在外研修員として渡伊、H.ブロックハウス氏のもとで研鑚を積んだ後、P.ファッジョーニ、A.ファッシーニなどの片腕としてヨーロッパを拠点に活躍。97年藤原歌劇団公演『愛の妙薬』で演出家デビュー。びわ湖ホール、二期会、神奈川県民共同制作『トゥーランドット』『アイーダ』『オテロ』、東京二期会『仮面舞踏会』、あいちトリエンナーレ『ホフマン物語』、藤原歌劇団『ファルスタッフ』『ノルマ』、日生劇場オペラ『アイナダマール』(日本初演)『セビリアの理髪師』、紀尾井ホールバロックオペラ『オリンピーアデ』など多数の作品を手掛ける。海外ではサッサリ・ヴェルディ劇場『アンドレア・ シェニエ』『エルナーニ』、スロベニア国立マリボール歌劇場『ホフマン物語』を演出している。2011年度エクソンモービル音楽賞奨励賞。新国立劇場では『ラ・ボエーム』『セビリアの理髪師』『おさん』『フィレンツェの悲劇/ジャンニ・スキッキ』、小劇場オペラ『外套』を演出。日生劇場芸術参与、新国立劇場オペラ研修所演出主任講師。
【ドン・ラミーロ】ルネ・バルベラ / René BARBERA
アメリカ出身。シカゴ・リリック・オペラ・ライアン・オペラセンター修了。2011年オペラリアコンクール3部門を単独で受賞。シカゴ・リリック・オペラ『ドン・パスクワーレ』エルネスト、シアトル・オペラ『チェネレントラ』ドン・ラミーロ、ロサンゼルス・オペラ『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵、サンタフェ・オペラ『湖上の美人』ロドリーゴ、サンフランシスコ・オペラ『チェネレントラ』『セビリアの理髪師』、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『イタリアのトルコ人』ドン・ナルチーゾなどに次々と出演。パレルモ・マッシモ劇場『椿姫』アルフレード、パリ・オペラ座『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵、メトロポリタン歌劇場『アルジェのイタリア人』リンドーロと重要なデビューが続いた。18/19シーズンにはウィーン国立劇場へエルネストでデビューしたほか、ローマ歌劇場『椿姫』『アンナ・ボレーナ』ペルシー卿、パレルモ・マッシモ劇場『イドメネオ』タイトルロールなどに出演。19/20シーズンはミラノ・スカラ座『愛の妙薬』ネモリーノ、ウィーン国立歌劇場、ジェノヴァ・カルロ・フェリーチェ歌劇場『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵などに出演。新国立劇場には20年2月『セビリアの理髪師』アルマヴィーヴァ伯爵でデビューし喝采を浴びた。
【ドン・マニフィコ】アレッサンドロ・コルベッリ / Alessandro CORBELLI
トリノ出身。22歳でデビュー以来、ベルカントとモーツァルトを中心に活躍し続けている名ブッフォ。ミラノ・スカラ座では1989年のデビュー以来、『コジ・ファン・トゥッテ』『フィガロの結婚』『チェネレントラ』などに出演しているほか、英国ロイヤルオペラ、パリ・オペラ座、ウィーン国立歌劇場、メトロポリタン歌劇場、さらにバイエルン州立歌劇場、ケルン歌劇場、ジュネーヴ大劇場、テアトロ・レアル、ナポリ・サンカルロ歌劇場といった著名劇場やザルツブルク音楽祭、ロッシーニ・オペラ・フェスティバルなどの音楽祭に『チェネレントラ』『ドン・パスクワーレ』『セビリアの理髪師』『アルジェのイタリア女』『ジャンニ・スキッキ』などで出演を重ねる。近年では、メトロポリタン歌劇場、ウィーン国立歌劇場、チューリヒ歌劇場、ローマ歌劇場などで『チェネレントラ』ドン・マニフィコ、サンフランシスコ・オペラ、シカゴ・リリック・オペラ、グラインドボーン音楽祭『セビリアの理髪師』バルトロ、トリノ王立歌劇場『ジャンニ・スキッキ』、ザルツブルク音楽祭『アルジェのイタリア女』タッデオなどに出演している。今年8月にはグラインドボーン音楽祭『コジ・ファン・トゥッテ』に出演。新国立劇場初登場。
【アンジェリーナ】脇園 彩 / WAKIZONO Aya
東京生まれ。東京藝術大学卒業、同大学院修了。2013年、パルマ・ボーイト音楽院に留学。14年、ペーザロのロッシーニ・アカデミーに参加し『ランスへの旅』に出演。同年、ミラノ・スカラ座アカデミーに参加、『子供のためのチェネレントラ』アンジェリーナでスカラ座にデビュー。15年にはマスカット・ロイヤルオペラ『ファルスタッフ』メグに出演。『セビリアの理髪師』ロジーナ、『チェネレントラ』アンジェリーナ、『フィガロの結婚』ケルビーノ、『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラ、『コジ・ファン・トゥッテ』ドラベッラなど、ロッシーニとモーツァルトをレパートリーの中心に活躍している。ボローニャ歌劇場、フィレンツェ歌劇場、カリアリ歌劇場、バーリ・ペトルッツェッリ劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『セビリアの理髪師』、マルティーナ・フランカ音楽祭のメルカダンテ『フランチェスカ・ダ・リミニ』パオロ、カリアリ歌劇場、ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『試金石』クラリーチェ、ヴェローナ・フィラモニコ劇場『フィガロの結婚』、トリエステ・ヴェルディ劇場『コジ・ファン・トゥッテ』、『ナブッコ』フェネーナ、パレルモ・マッシモ劇場『イドメネオ』イダマンテなどに出演。スカラ座アカデミー『セビリアの理髪師』、ヴェローナ・フィラモニコ劇場『チェネレントラ』は際立った成功を収めた。新国立劇場へは19年『ドン・ジョヴァンニ』ドンナ・エルヴィーラでデビューし、20年『セビリアの理髪師』ロジーナ、21年『フィガロの結婚』ケルビーノに出演した。
公演およびチケットの詳細については、新国立劇場ホームページをご覧ください。
公演情報WEBサイト https://www.nntt.jac.go.jp/opera/lacenerentola/
*本公演は、新型コロナウイルス感染予防、拡散防止対策をとって上演いたします。
新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防への取り組みと主催公演ご来場の皆様へのお願い
https://www.nntt.jac.go.jp/release/detail/23_017576.html
新国立劇場2021/2022シーズンオペラ 『チェネレントラ』
【公演日程】2021年10月1日(金)19:00/3日(日)14:00/6日(水)19:00/9日(土)14:00/11日(月)14:00/13(水)14:00
【会場】新国立劇場 オペラパレス
【スタッフ・出演】指揮:城谷正博/演出:粟國 淳/ドン・ラミーロ:ルネ・バルベラ、ダンディーニ:上江隼人、ドン・マニフィコ:アレッサンドロ・コルベッリ、アンジェリーナ:脇園彩、アリドーロ:ガブリエーレ・サゴーナ、クロリンダ:高橋薫子、ティーズベ:齊藤純子ほか
合唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
【チケット料金】 S:27,500円 ・ A:22,000円 ・ B:15,400円 ・ C:8,800円 ・ D:5,500円・ Z(当日のみ):1,650円
【チケットのお求め】新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィスhttp://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスでは、ご自身で座席を選びながらチケットをご購入いただけます。各種割引チケットもお取り扱い中。
【アクセス】京王新線(都営新宿線乗入)初台駅中央口直結
【主催】新国立劇場
新国立劇場について
新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
https://www.nntt.jac.go.jp/
【お客様からのお問い合わせ先】
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)
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