【BS-TBS】「映像情報メディア学会 2023年年次大会」で「Style2030」が日本の民放テレビ番組初となった「アルバート認証」についての取り組みを報告!

株式会社BS-TBS

 8月30日(水)~9月1日(金)の3日間、 東京理科大学 葛飾キャンパスにて開催された「映像情報メディア学会 2023年年次大会」のセッション「放送番組制作におけるCO2削減への取り組み」にTBSグループが参加し、そのなかでBS-TBSの番組「Style2030 賢者が映す未来」の「アルバート認証」についての取り組みが報告された。


「アルバート認証」とは、イギリスのBBCが立ち上げた業界コンソーシアム「アルバート」が管理運営する認証制度で、番組制作の過程で出るCO2やゴミの量を数値化し、削減への貢献度から3段階の認証を与えている。BS-TBS「Style2030」は、2022年3月20日放送回で日本の民放テレビ番組で初の「アルバート認証」の「2つ星」を取得している。

 「映像情報メディア学会」は、1950年に「テレビジョン学会」として発足。1996年に名称を「映像情報メディア学会」に変更し今に至る歴史ある学会。映像情報メディアに関する学理および技術の進歩向上普及を図り、日本における映像情報メディアの発達に寄与することを目的とし、放送技術・メディアに携わる企業や個人、学術団体により構成されている。毎年1回の「年次大会」では、様々な発表プログラムが開催され、放送・通信業界等、様々な映像情報メディア関連の分野の意見交換の場となっている。

 今回「Style2030」の取り組みが発表されたのは、大会2日目・8月31日(木)の企画セッション「放送番組制作におけるCO2削減への取り組み」内。

 企画セッションはフジテレビジョン社会貢献推進局局次長・報道局解説委員の木幡美子氏による「~なぜCO2削減が必要なのか~ 今、地球に起きている事とメディアの役割」からスタート。続いてメディア・ITコンサルタントの今和泉仁氏が講演。その後、TBSホールディングス サステナビリティ創造センター長の井上波とBS-TBS「Style2030 賢者が映す未来」元プロデューサーの石郷岡真実子(TBSスパークル)が登壇し、約20分間の講演を行った。

 まず、井上センター長が「番組制作におけるCO2削減をどう実現するか ?」と題し、TBSグループのSDGs・サステナビリティ戦略について発表。脱炭素社会に向けて積極的な目標を設定することや、世界初の水素中継車の導入、番組制作の過程で環境負荷を減らすためのペーパーレス化推進など、TBSグループの取り組みを紹介した。その中で、“できることからコツコツと”のトライアルとして始めたのが、番組での「アルバート認証」取得であり、そのトライアルの対象番組となったのがBS-TBSの「Style2030 賢者が映す未来」だったと話した。

 続いて、当時番組を担当していた石郷岡 元プロデューサーが、「民放初のアルバート認証取得を振り返る」と題して講演。アルバート認証を取得するまでの事前準備や収録当日の詳細、そして後日の証憑の提出など具体的なプロセスを紹介し、体験談を披露した。石郷岡元プロデューサーは、「手間を惜しまなければ、難しいことは何もなかった」「アルバート認証のシステムは、具体的な方法が目に見えて分かるので取り組みがしやすく、認証がもらえることで番組に誇りが持てる」と話した。

 セッションの最後に、木幡氏がモデレーターを務めるパネルディスカッションが行われ

今和泉氏、TBSグループの二人がパネラーとして参加した。

 パネルディスカッション内で木幡氏からの「アルバート認証取得の取り組みで大変だったこと」についての質問に、石郷岡元プロデューサーは、「お弁当の回収容器の対応をしてくれるお店が1社だけだったことや、ハイブリッド車対応をしてくれるタクシー会社が少なかったことなど」をあげた。また、TBSグループのこれからの取り組みについて井上センター長は、「脱炭素社会の実現に向け、日本モデルを作っていくことが重要。まずは、簡単にできる・現場の負担にならないような体制を作っていかなければならない」と、これからの課題について語った。


コメント

■井上波(TBSホールディングス サステナビリティ創造センター長)

“番組制作における環境負荷の軽減”は、今後放送業界が向き合っていかなければならないテーマのひとつなので、TBSグループで連携して行った「Style2030」の取り組みは、とても意義のあるものだと思います。今回は主要施設のカーボンニュートラルや水素中継車などTBSの他の取り組みについても話をしたのですが、報道・情報番組でタブレットを活用したペーパーレス化が進み、紙の使用を6〜7割削減できているという話への関心が高かったのが印象的でした。今後業界内で同様の取り組みが進んでいくのではないかと期待しています。


■宮﨑晶子(TBSスパークル ブランディング企画室室長)

一番のポイントは、「現場がメリットを感じられる仕掛け」や、「現場が楽しめる雰囲気作り」

ですが、今回は、SDGsがテーマの番組だったこともあり、スタッフや関係者の皆さんに前向きに取り組んでいただけたのが、認証取得に繋がりました。非常に手間とコストがかかるため、制作会社の力だけで続けていくのは難しい一面もありますが、今後も機会あれば積極的に発信することで、

制作現場でもCO2削減の動きが進む一助となればと思います。


◆番組情報

番組名:「Style2030 賢者が映す未来」

放送日時:毎月第3日曜 午前10:00~10:54

     ※次回は9月17日(日)放送

出演:龍崎 孝(ジャーナリスト/流通経済大学副学長・教授)

   皆川玲奈(TBSアナウンサー)

制作:TBSスパークル

製作:BS-TBS

番組ホームページ  https://bs.tbs.co.jp/culture/Style2030/

番組公式X(旧Twitter) @2030_style( https://twitter.com/2030_style


「Style2030 賢者が映す未来」2022年3月20日の放送回で「アルバート認証」を取得しました。

詳細はこちらからご覧いただけます。

https://bs.tbs.co.jp/announce/Style2030Albert.html


また、当時の番組の取り組みは、番組公式X(旧Twitter)の動画でもご覧頂けます。

https://twitter.com/2030_style/status/1501075997436772352?s=20


◆映像情報メディア学会について

映像情報メディア学会 2023年年次大会

主催  :一般社団法人 映像情報メディア学会

開催期間:2023年8月30日(水)~9月1日(金)

場所  :東京理科大学 葛飾キャンパス


映像情報メディア学会ホームページ

https://www.ite.or.jp/


[企画セッション3]放送番組制作におけるCO2削減への取り組み

https://www.ite.or.jp/annual/2023/program/feature/#S3

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会社概要

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http://www.bs-tbs.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-6 TBS放送センター15F
電話番号
03-5575-2250
代表者名
伊佐野 英樹
上場
未上場
資本金
5800万円
設立
1998年11月