オンセミのセンサが、太陽の謎を解き明かすProba-3ミッションに貢献
オンセミ(onsemi、本社: 米国アリゾナ州スコッツデール、Nasdaq:ON)は、2024年12月5日にロケットで打ち上げられた欧州宇宙機関(ESA)の最新宇宙ミッションProba-3に、同社の小型最先端シリコンフォトマルチプライヤ(SiPM)が搭載されていることを発表しました。今回、Proba-3に課せられた歴史的なミッションは、宇宙空間での初の人工日食を起こすことです。普段は太陽の強烈な光で見えない、外側の淡い大気である太陽のコロナを理解するための手掛かりを入手する予定であり、オンセミのシリコンフォトマルチプライヤ技術に大きな期待が寄せられています。このミッションでは、約4カ月後に最初の成果が期待されています。
宇宙空間での高精度の編隊飛行
Proba-3ミッションでは、コロナグラフ衛星とオカルター衛星の2基の衛星が150メートルの間隔で完璧な編隊を組んで、一回あたり6時間飛行することを目指しています。この配置は時速22,000マイルで飛行しながらミリ単位の精度で維持され、ほぼ完璧な日食を作り出すので、科学者たちはこれまでよりも太陽の周縁部に近い部分で太陽のコロナを研究できます。この偉業の鍵は、オンセミのSiPMで可能になった正確なアライメント技術にあります。これらのセンサがなければ、同じセットアップを実現するのに、2基の衛星を150メートルの長さで物理的に接続する必要がありますが、これは宇宙飛行とペイロードの制約からして実現不可能です。
オンセミでProba-3ミッションのリードエンジニアを務めるスティーブ・バックリー博士は、次のように述べています。「ESAがオンセミのシリコンフォトマルチプライヤ技術を信頼したことは、比類のない性能と信頼性の証です。Proba-3衛星センサは1ミリメートル単位の安定性と精度を提供しており、皆既日食の形成に必要な高精度の編隊飛行を可能にします。Proba-3ミッションが始動し、この技術によって宇宙での野心的な試みが可能になったことを目の当たりにして、喜びでいっぱいです」
シャドウ位置センサ(SPS)として知られる4個のオンセミのSiPMは、コロナグラフ衛星のカメラに収納されており、オカルター衛星上のオカルターディスクが作る影を追跡することによって、両方の衛星の位置を測定します。このセットアップにより、ほぼ完全な日食が起こり、類を見ないほど明瞭に太陽のコロナを観測することができます。これは地球上では回折公害のために不可能です。
Proba-3プロジェクトにおけるオンセミの貢献は、こちらをご参照ください。
オンセミのSiPMの詳細はこちらをご覧ください。
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オンセミ(onsemi)について
オンセミ(Nasdaq: ON)は、より良い未来を築くために、破壊的なイノベーションを推進しています。当社は、自動車と産業用エンドマーケットに注力し、自動車の電動化と安全性、持続可能なエネルギーグリッド、産業オートメーション、5G およびクラウドインフラなどのメガトレンドにおける変化を加速させています。オンセミは、高度に差別化された革新的な製品ポートフォリオにより、世界の最も複雑な課題を解決するインテリジェントなパワーおよびセンシングのテクノロジーを創出し、より安全でクリーンでスマートな世界を実現する方法をリードしています。オンセミは Fortune 500® 企業として認められ、またNasdaq-100 Index®とS&P 500®インデックスに含まれています。オンセミの詳細については、https://www.onsemi.jp をご覧ください。
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