串木野国家石油備蓄基地における総合防災訓練の実施について
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)が国から委託を受けて管理している串木野国家石油備蓄基地(鹿児島県いちき串木野市、以下「串木野基地」という。)において、10月20日(金)平成29年度鹿児島県石油コンビナート等総合防災訓練が実施されました。
本訓練は、鹿児島県石油コンビナート等防災計画に基づき、特別防災区域串木野地区に所在する串木野基地における災害発生を想定して実施しているもので、串木野基地および防災関係機関等が一体となって総合的な防災訓練を実施することにより、防災計画の習熟および関係機関相互の協力体制の緊密化、ならびに特別防災区域に係る未然の災害防止と災害時の円滑な対応を図ることを目的としています。
本年度は「鹿児島県甑(こしき)断層帯を震源とする震度6弱の地震により、3.0m以上の津波が発生し、大津波警報が発令。」を想定した緊急避難訓練および「鹿児島県市来断層帯を震源とする震度7の地震が発生し、その後、構内設備から原油が漏洩し、漏れた原油に何らかの原因で着火、火災が発生。また、竪坑上部室内にて何らかの原因で、作業中の事業所員1名が酸素欠乏および転倒時に足を骨折。」を想定した異常処置訓練(自衛防災本部設置、土のう構築、救出・救護、救急搬送、初期消火、消火・延焼防止等の各種訓練)を実施しました。
当日は日本地下石油備蓄(株)串木野事業所、鹿児島県、いちき串木野市、消防団等全12機関(参加人員:約150名)が参加し、本訓練は無事終了しました。
■串木野国家石油備蓄基地の概要
串木野基地は平成6年5月に完成。地下岩盤内に空洞を設け、地下水圧等により貯蔵原油を封じ込める地下岩盤タンク方式が採用されています。この方式は土地の有効利用、環境保全、安全性、経済性等に優れています。平成29年9月末現在、約168万klの原油が保管されています。
http://www.jogmec.go.jp/about/domestic_007-10.html
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