Salesforce、人とAIエージェントが信頼性の高い単一のシステムで連携するための基盤「Agentforce 360」の日本市場での提供開始を発表
AI時代に人の可能性を拡大するエージェンティック エンタープライズの実現を支援

株式会社セールスフォース・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役会⻑兼社⻑ 小出 伸一、以下Salesforce)は本日、人とAIエージェントが信頼性の高い単一のシステムで連携するための基盤「Agentforce 360」の日本市場での提供開始を発表しました。Salesforceは、AI時代における業務の進め方を再定義し、「Agentforce 360」を日本市場でも提供することで、日本の企業・組織がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援いたします。
エージェンティック エンタープライズは、人とAIエージェントが協働し、人の可能性を拡大する新しい働き方です。信頼できるデータに基づいた意思決定と、会話型の連続的な顧客体験を実現します。Salesforceは過去1年間に4回のAgentforceのメジャーリリースと数千の顧客への導入を通じ、この変革を推進してきました。また、自社でもカスタマーゼロとしてエンタープライズレベルのAIエージェント活用を実証済みです。日本の企業はAIエージェントを活用することでエージェンティック エンタープライズへと変革し、生産性の向上、顧客とのつながり、そして成長を達成できます。
新たなAI時代に向けて、Salesforceは製品プラットフォームを再構築しました。「Agentforce 360」という単一のプラットフォーム上にアプリケーションやデータ、メタデータ、AIエージェントを統合し、単一のコードベースで運用しています。このあらゆるレイヤーを統合したプラットフォームが、Salesforceの独自の強みです。
Dreamforce 2025にてグローバルで発表されたAgentforce 360のうち、日本で提供を開始する機能は以下の通りです。
日本で利用可能な「Agentforce 360」の4つの要素と機能
(1)Agentforce 360 Platform:エンタープライズグレードのAIエージェント基盤です。新たに会話型ビルダー、より高い制御性と精度を実現するハイブリッド推論、音声機能を備えています。
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オブザーバビリティ(Observability OptimizationとObservability Analytics):新たなダッシュボードにより、推論プロセス、精度、コンプライアンスの監視が可能となり、時間の経過とともに信頼性を向上させることができます。
〇 提供開始:2026年11月予定
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Agentforce Voice:IVRシステムを自然なリアルタイム会話へと変革するネイティブ音声レイヤーです。低遅延文字起こし、リアルな音声合成、Salesforceとの深い統合を実現します。音声機能は、Amazon Connect、Five9、NiCE、Vonageなど、主要なエンタープライズ向けCCaaS(Contact Center as a Service)パートナーと互換性があります。
〇 提供開始:2026年2月予定
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Agentforce Builder:チームが自然言語を用いてAIエージェントの設計、テスト、デプロイを行える新たな会話型開発スタジオです。
〇 提供開始:2025年12月ベータ版開始予定
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Agent Script:決定論的ワークフローと、精度と適応性を高める柔軟なLLM推論を組み合わせます。開発者は設定可能なAtlas推論エンジンを搭載したAgent Scriptを用いて、ガードレール、ツール使用、ロジックを定義できます。
〇 提供開始:2025年12月ベータ版開始予定
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Agentforce Vibes:ローコード開発をAI領域に拡張し、開発者は企業データとガバナンスに基づいたアプリケーションをバイブコーディングで構築できるようになります。
〇 提供中
(2)Data 360(旧Data Cloud):信頼性の高い統合データレイヤーです。あらゆるAIエージェントにコンテキスト(文脈)を提供します。非構造化データや分析結果をAIのための豊富なコンテキストへと変換できます。
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Intelligent Context:PDFや図表などの非構造化コンテンツにAIエージェントがアクセス可能となり、トラブルシューティングや分析などの実際の業務においてユーザーを支援します。
〇 提供中
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Unstructured Data Governance:構造化データと非構造化データを含むすべてのデータに対して、プライバシーおよびコンプライアンスポリシーを自動的に適用します。
〇 US提供開始:2025年11月ベータ版開始予定
〇 日本提供開始:2026年4月ベータ版開始予定
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Clean Rooms:未加工データを公開したり、機密性を損なうことなく、利用者データについて他の関係者と安全にコラボレーションできます。
〇 提供開始:2025年12月予定
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Agentic Setup & Data Management:エコシステム全体でAIエージェントと、データ、セマンティクスを連携させ、ベンダーロックインを避けながら一貫性を保ちます。
〇 US提供開始:2026年3月予定
〇 日本提供開始:2026年3月より段階的に開始予定
(3)Customer 360アプリ:あらゆる企業のビジネスロジックと知見(セールスやサービス、マーケティング、オペレーションなど)をAIエージェントで具現化できます。AIエージェントは顧客一人ひとり、プロセス一つひとつを内側から深く理解することが可能です。
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Agentforce Sales(旧Sales Cloud):見込み客の発掘、適格性の判断、見積書の作成を自動化し、最適な次のアクションを提案します。
〇 Sales Workspace:パイロット提供中
〇 Account Planning:パイロット提供中
〇 Prospecting:2026年2月提供開始予定
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Agentforce Service(旧Service Cloud):サービス向けCommand Centerを強化し、プロアクティブで常時稼働のサポートを実現します。
〇 Service Portals:提供中
〇 Service Console:提供中
〇 Command Center for Service:提供中
〇 Adaptive Service Rep Assistant:2026年3月ベータ版開始予定
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Agentforce Field Service(旧Field Service):スケジューリングを自動化し、Esri経由でライブマップを統合、音声入力によるデータ入力機能でハンズフリーでのデータ収集を可能にします。
〇 Autonomous Scheduling:提供中
〇 Salesforce Go:提供中
〇 Dynamic Scaling:2026年2月提供開始予定
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Agentforce Marketing(旧Marketing Cloud):チャンネルをAIエージェントとの双方向の会話の場へと変革します。実用的なデータによりあらゆる接点でパーソナライズされた体験が可能となり、マーケティングとCRMの連携による顧客生涯価値の向上を実現します。
〇 2-way Email Conversation:2025年12月予定
〇 Journey Decisioning:提供開始済み
〇 Adaptive Websites:2025年12月提供開始予定
〇 Unified Analytics:提供中
〇 Multi-touch Attribution:2026年2月提供開始予定
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Agentforce Revenue Management(旧Revenue Cloud):AIエージェントが見積作成、請求処理、および消費量管理を支援することで、営業、オペレーション、請求チームを強化し、予測可能な成長を実現できます。
〇 Salesforce Go:提供中
〇 Consumption Agent:2025年11月ベータ版開始予定
〇 Billing Agent:2025年11月ベータ版開始予定
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Agentforce Commerce(旧Commerce Cloud):会話型でガイド付きのショッピング体験と決済により、購入者のコンバージョン率向上と購買力の拡大を支援します。
〇 Guided Shopping:提供中
〇 B2B Configurator:提供中
〇 Order Routing:2026年7月提供開始予定
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Agentforce IT Service:ポータルからのチケット発行という時代を終わらせ、専門的なAIエージェントを導入することで、ITコストの削減と従業員の生産性向上を支援します。従業員が働くあらゆる場所(SlackやMicrosoft Teamsを含む)で、24時間365日対応の会話型サポートを提供します。Box、CrowdStrike、Google、IBM、Okta、Oracle Netsuite、Workday、Zoomなどのパートナー企業から提供される100以上の事前構築済みコネクタ、統合機能、ワークフローを利用可能です。
〇 Agents for Employees:2026年3月予定
〇 IT Service Desk:提供中
〇 CMDB & Service Graph:2026年3月予定
(4)Slack:人とAIエージェントが協働するための会話型インターフェースであり、ナレッジや行動、データをリアルタイムで結びつけます。
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Slackbot:文書の作成支援、メッセージの要約、Slack ハドルミーティングメモ作成など、コンテキスト(文脈)を認識するアシスタント機能を提供します。
〇 提供開始:2026年前半予定
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サードパーティAIとの連携:OpenAI, Anthropic、Google、Perplexity などのAIを新たなAPIで統合し、リアルタイムのナレッジ提供と自動化を実現します。
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Slackファーストアプリ:Slackは、営業、ITサービス、人事サービス、そしてTableau Nextをはじめとするすべてのアプリに会話型のインターフェースを提供します。
〇 提供中
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Channel Expert Agent:Slack の各チャンネルに常駐するデジタルメンバーとして、よくある質問への回答や情報の検索、必要に応じて人への引き継ぎまでをも担います。
〇 提供中
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エンタープライズ検索:AI を活用した検索機能により、アプリやファイルの検索対象を組織全体へと拡張し、必要としている情報を必要な時に高い精度で見つけるのに役立ちます。
〇 提供中
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モデルコンテキストプロトコル(MCP):これまでバラバラに存在していたAIツールがSlack上にネイティブに統合され、企業全体のAIエコシステムをひとつの環境でシームレスにつなぐ基盤を実現させます。
〇 2026年2月予定
その他、日本で利用可能になる製品と機能
Tableau:プロアクティブなインサイトによってデータドリブンな意思決定を支援します。業務の流れの中でコンテキスト(文脈)に沿ったデータを可視化し、ローデータから行動につながるまでのプロセスを加速します。業務を行うあらゆる場所で、インテリジェントで信頼性の高いデータを提供します。
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C360 セマンティックデータモデル:2026年12月予定
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Tableau Next とSlack 連携:2026年上半期中に提供予定
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Agentforce Tableau - コンシェルジュ:2026年上半期中に提供予定
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Agentforce Tableau - データプロ:2026年中に提供予定
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Agentforce Tableau - インスペクター:2026年上半期中にベータ版提供予定
MuleSoft:あらゆるアプリケーションとAIエージェントを接続し管理します。ワークフローはCRMを超えて拡張され、企業全体のエコシステム全体でアクションのオーケストレーションを実行します。事前構築されたコネクタとローコードツールを活用することで、あらゆるアプリケーションとAIエージェントのインテグレーションが実現します。
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MuleSoft Agent Fabric
〇 Agent Registry:提供中
〇 Agent Governance:提供中
〇 Agent Broker:提供中
〇 Agent Visualizaer:提供中
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MuleSoft Vibes:提供中(2026年前半に日本語正式サポート提供予定)
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MuleSoft Diagnostics Agent:提供中
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MuleSoft AI Connectors for NVIDIA:提供中
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Integration Intelligence:2025年12月予定
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MuleSoft Vibes: Connector Builder:提供中(2026年前半に日本語正式サポート提供予定)
Platform & Security:Agentforceにより、ユーザーのアクティビティを監視し、異常を検知、調査を迅速化し、修復までをガイド、また規制のコンテキスト(文脈)を理解しながら、自律的にデータの露出リスクを特定・分類・優先順位付けして対応します。
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セキュリティセンターにおけるAgentforce活用によるセキュリティ強化
〇 提供中
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プライバシーセンターにおけるAgentforce活用によるコンプライアンス自動化
〇 提供中
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Security Mesh
〇 2026年前半予定
業界や規模を問わず日本でも広がるAIエージェントとデータ活用
日本でも業界や規模を問わずAIエージェントやデータを活用する企業が増えています。LINEヤフーはカスタマーサポート業務にAgentforceを採用、三菱UFJ銀行は金融業界向けのAgentforce 360 for Financial Servicesを選定、東京海上ホールディングスおよび東京海上日動はAgentforceを活用するために当社と戦略的な提携をしています。また、清水勧業(北海道札幌市)、ジェーイーエル(広島県福山市)、リージョンデザイン・ホールディングス(鳥取県米子市)など日本全国の地域の中堅中小企業がAIエージェントとデータ活用により経営課題の解決に取り組んでいます。
日本市場での製品提供を加速
Salesforceでは、2024年2月に製品統括本部を立ち上げて、AI時代において加速し続ける製品や機能のイノベーションを迅速に日本市場で顧客やパートナーへ提供してきました。2024年9月に米国で発表された「Agentforce」は、同年10月に日本市場での提供開始を発表しています。その後、Agentforceはメジャーリリースを継続して、日本ではAgentforce 2の機能を2025年1月、Agentforce 2dxを2025年4月、Agentforce 3を2025年7月に提供を開始してきました。
Salesforceは今後とも、企業がエージェンティック エンタープライズへ移行するための製品や機能を迅速に国内提供することで、その支援に注力してまいります。
詳細情報:
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Agentforce 360についての詳細は、こちら(英語)。
Salesforceについて
Salesforceは、あらゆる規模の企業がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援します。人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現します。詳細は salesforce.com/jp をご覧ください。
Salesforceのコーポレートサイトにある「ニュース&インサイト」では、日本向けの最新情報をご紹介しています。詳細は、salesforce.com/jp/news/ をご覧ください。
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