【夫婦・パートナー間のコミュニケーションに関する実態を調査】家庭内孤立“予備軍”の実態とは?日常会話は「1日30分未満」が3割、子育ては9割近くが「7割以上を自分が負担」と回答
〜およそ9割が「子どもに対して感情をコントロールできなかった経験あり」家庭内での孤立が引き起こすリスク~
労働力不足問題解決のリーディングカンパニーとして、複数のSaaSを展開する株式会社うるる(東京都中央区 代表取締役社長:星 知也、以下「うるる」)は、家族と過ごす時間が増える夏休みシーズンを前に、家庭内のコミュニケーションに着目し、18歳未満の子どもを持つ20代〜50代の女性334名を対象に、家庭内における夫婦・パートナー間のコミュニケーションの実態について調査を実施いたしました。
調査結果からは、「同じ家に暮らしていても、心の距離が開きつつある夫婦・パートナー」が少なくないという実態が浮かび上がりました。

■調査結果サマリー
・パートナーとの日常会話の長さ、3割(30%)が「30分未満」<結果1>
・パートナーとの寝室、約7割(69%)が「別々のベッド・寝室」<結果5>
・子育ての負担、9割近く(88%)が「7割以上を自分が負担している」と感じている <結果6>
・半数近く(48%)が相談できている一方、気軽に相談できない家庭も約2割(21%) <結果7>
・およそ9割(86%)が、子どもに対して感情をコントロールできなかった経験が「ある」と回答<結果8>
■調査背景
近年、共働き家庭やハイブリッド勤務の増加によって、家族が物理的に同じ空間で過ごす時間は増えてきています。今回うるるでは、家族と過ごす時間がさらに増える夏休みシーズンを前に、家庭内における夫婦・パートナー間のコミュニケーション実態に着目。子育て中の家庭を対象に、夫婦・パートナー間の会話の頻度や内容、子育ての役割分担について調査を実施いたしました。
■調査概要
調査名 「家庭内における夫婦・パートナー間のコミュニケーションに関する実態調査」
調査対象 全国の18歳未満の子どもを持つ20代〜50代の女性
調査方法 インターネット調査
有効回答数 334名
実施時期 2025年5月31日(金)~6月5日(木)
※本プレスリリースの調査データを引用・掲載される際は、調査名「家庭内における夫婦・パートナー間のコミュニケーションに関する実態調査」および、調査元(うるる)、出典URL(https://www.uluru.biz/news/15508)を明記ください。
■調査結果
<結果1>パートナーとの日常会話の長さ、3割(30%)が「30分未満」

「パートナーとの日常会話の長さは1日あたりどのくらいか」尋ねたところ、最も高かったのは「1時間以上」で40%、次いで「30~60分未満」が30%と、7割(70%)の人が1日30分以上は会話をしていることがわかりました。
一方で、「10分~30分未満」「10分未満」「ほとんど会話しない」と回答した人も全体の3割(30%)おり、一定数の家庭では会話の機会自体が少ない実態も見受けられました。
<結果2>パートナーとの会話は、“家庭に関する情報共有・相談”が中心

「パートナーとの日常的な会話の内容」について尋ねたところ、最も高かったのは「家事や子育て・予定などの連絡・報告」で87%、次いで「子どものこと、家庭のことなどに関する相談・話し合い」が73%と、家庭に関する情報共有・相談が中心となっている実態が明らかになりました。
また、「世間話、雑談」(63%)や「仕事などに関する相談」(37%)も一定数挙がっており、生活や仕事に関連した会話が多い一方で、「お互いの趣味の話」(20%)や「お互いの気持ちの共有(感情や気分など)」(29%)など、個人の内面や関心に関する会話は比較的少ない傾向がうかがえました。
さらに、「会話がほとんどない」と回答した人も6%おり、日常的なコミュニケーションが乏しい関係性にある層も一定数存在しています。
<結果3>会話が少なくなる理由、「仕事や家事で忙しく、時間がない」「疲れていて話す余裕がない」

「パートナーとの会話が少なくなる理由」について尋ねたところ、最も高かったのは「仕事や家事で忙しく、時間がない」が64%にのぼり、日々の生活に追われる中で、会話のための時間が確保しにくい現状が浮き彫りになりました。
次いで高かったのは、「疲れていて話す余裕がない」(43%)で、精神的・肉体的な余裕のなさも会話の障壁となっていることがうかがえます。
そのほか、「相手に気を遣ってしまう」(10%)や「話しかけるタイミングが難しい」(9%)、「何を話していいか分からない」(7%)といった、心理的な距離やコミュニケーションの難しさも一部で見られました。
<結果4>パートナーとの普段の生活スペースにおける過ごし方は「主に同じ空間で過ごしている」が主流

「パートナーとの普段の生活スペースにおける過ごし方」について尋ねたところ、最も高かったのは「主に同じ空間で過ごしている(リビング・ダイニングなど)」で、73%という結果になりました。多くの家庭で、日常的に同じ空間を共有するスタイルが主流であることがわかります。
一方で、「食事や就寝時以外、基本的に別々の部屋で過ごしている」(12%)、「生活リズムが異なり、同じ空間で過ごすことが少ない」(12%)といった回答も一定数あり、家庭内であっても、物理的に距離のある過ごし方をしている層が存在することも明らかになりました。
<結果5>パートナーとの寝室、約7割(69%)が「別々のベッド・寝室」

「パートナーとの寝室の状況」について尋ねたところ、最も高かったのは「別々の寝室」が35%、次いで「同じ寝室・別々のベッド」が34%という結果となりました。約7割(69%)の人が、睡眠空間やスタイルを分けていることがわかります。
一方で、「同じ寝室・同じベッド」と回答した人は29%にとどまり、寝室を完全に、あるいは一部でも分けるスタイルが多数派である実態が明らかになりました。
<結果6>子育ての負担、9割近く(88%)が「7割以上を自分が担っている」と感じている

「お子さまの日常的な世話やコミュニケーション(食事の準備、送り迎え、生活の声かけ、学習・進路の相談、精神面でのサポートなど)について、ご自身が全体の何割くらいを負担していると感じているか」を尋ねたところ、「9~10割程度」が46%、「7~8割程度」が42%と、9割近く(88%)の人が「7割以上の負担を自分が担っている」と感じている実態が明らかになりました。
<結果7>半数近く(48%)が相談できている一方、気軽に相談できない人も約2割(21%)

子育てに関する悩み、あるいはちょっとした出来事について、パートナーに気軽に相談できているか」を尋ねたところ、「できている」と回答した人は48%で、半数近くが相談できていることがわかります。
「どちらかといえばできている」は全体の約3割(31%)で、「あまりできていない」(14%)や「まったくできていない」(7%)と回答した人も全体の約2割(21%)おり、気軽に相談できる状況にない家庭も一定数存在している実態が見えてきました。
<結果8>およそ9割(86%)が、子どもに対して感情をコントロールできなかった経験が「ある」と回答

「子育て中に、子どもに対して感情をうまくコントロールできなかった経験があるか」を尋ねたところ、「たまにある」が最も高く49%、次いで「よくある」が37%と、全体のおよそ9割(86%)が、感情的になってしまった経験があると回答しました。
一方で、「あまりない」は12%、「まったくない」はわずか1%にとどまり、ほとんどの親が、子育ての中で感情のコントロールに難しさを感じたことがあるという実態が明らかになりました。
<結果9>相談自体はできていても「話しても伝わらない」「ちゃんと聞いてもらえない」
夫婦・パートナー間のコミュニケーションについて、「もっと会話ができたらいいのに」と感じる場面や理由を自由回答で尋ねたところ、以下のような回答が寄せられました。(一部抜粋)
<”もっと会話を増やしたい”意見>
・お互いに疲れていると話す時間もなく眠たくなってしまうので、もう少し余裕を持てればいいなと感じることがあります。
・子育ての悩みや将来への不安などを話したいなと思います。
・平日に子ども達の日々あったことをゆっくり共有できる時間があればいいのになと思います。
<コミュニケーションの質を求める意見>
・子どものことをもっと共有したいとは思うが、話してもあまり興味がなさそうな時がある。
・子どもの友達関係の悩み事など一緒に考えてほしいのに、真剣に考えてもらえない。
・話をしても聞いていないことが多く、もう少し聞いてくれたら助かる、と思うことがあります。
こうした声からは、単に「話す時間がない」といった物理的なすれ違いだけでなく、相談自体はできていても「話しても伝わらない」「ちゃんと聞いてもらえない」という、パートナー間での温度差や、認識のズレに対する不満やもどかしさが浮かび上がりました。
■調査を終えて
うるる おもいで事業管掌役員 田中 偉嗣 コメント

本調査からは、「同じ家に暮らしていても、心の距離が開きつつある夫婦・パートナー」が少なくないという実態が浮かび上がりました。これらの調査結果を総合して見ると、時間的なすれ違い、物理的な距離、心理的な隔たり、そして育児負担の偏りが複合的に影響し合うことで、「たとえ一緒に暮らしていても、分かり合えていない」「一人で抱えている」と感じる人が増えており、家庭内で孤立に近い状態にある”予備軍”が多数存在していると考えられます。
また、<結果8>で明らかになったように、「子育て中に、子どもに対して感情をうまくコントロールできなかった経験があるか」という問いに対しておよそ9割(86%)の親が、「ある」と回答しました。孤立を感じ、悩みを一人で抱えることは、心の余白を失っていくことにもつながります。
私自身、子を持つ親として、心に余裕が持てなかった日、もっと穏やかに接したかった、ちゃんと話を聞いてあげたかった、と後悔する瞬間がいくつも思い浮かびます。そして、そんな思いや迷いを気軽に言葉にできる場が、実はあまり多くないことにも気づかされました。育児に関する痛ましいニュースを目にするたびに、決して遠い話ではない、これは私たち一人ひとりの問題だと感じています。
こうした想いをきっかけに、うるるは、ラッパー、俳優として活躍する般若氏が立ち上げた児童虐待防止を目指す団体、FOR CHILDREN PROJECTと共同で、子育てにまつわる“ごめんねエピソード”を募集・公開するオンラインイベント「あの時ごめんね展」を開催いたしました。本イベントは、単なる写真投稿イベントではありません。日々の子育ての中で誰もが抱える“ごめんね”の気持ちを言葉にすることで、親子のつながりをあらためて見つめ直すきっかけになってほしい。そして、「悩んでいるのは自分だけじゃない」と、誰かが少しでも安心できる場所になればと願っています。多くの皆さまからのご応募をお待ちしております。
■「あの時ごめんね展」子育てに関する”ごめんね”エピソードを募集中!
特設サイト:https://en-photo.net/gomenneten2025
親子の絆をより深めることを目的に、子育て中の“後悔”や“ごめんね”の気持ちを写真とともにエピソード投稿する企画で、エピソードの応募期間は、2025年6月30日(月)まで。
※「あの時ごめんね展」開催に関するプレスリリースはこちら:https://www.uluru.biz/news/15380

FOR CHILDREN PROJECT
児童虐待をこの世からひとつでも減らすべく、2022年3月に発足。「子どもたちの周囲に、優しさの輪を少しずつ。」をスローガンに、親子で楽しめるライブイベント「えんにち」や、家族写真撮影会、学校での授業、キャンプイベントでのワークショップ、支援団体への寄付など、不定期で様々な活動を行っている。
Xアカウント:https://x.com/FORCHILDREN_PJ
note:https://note.com/for_children_pjt
Instagram:https://www.instagram.com/for.children.project/

FOR CHILDREN PROJECT 発起人・般若氏 プロフィール
1978年生まれ、東京都世田谷区三軒茶屋出身のラッパー。2004年にデビューし、現在までに14枚のアルバムをリリース。東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)や日本武道館でのワンマンライブ開催など、キャリアを通じて精力的なライブ活動を展開してきた。2024年にデビュー20周年を迎えた。2015年からは俳優としても活動の幅を広げ、表現のフィールドをジャンルレスに拡張。
2018年3月2日、目黒区で起きた幼児虐待事件を目の当たりにしたことをきっかけに、社会に対する強い問題意識を込めた楽曲「2018.3.2」を発表。同時に、虐待という悲しい事件がこの世からなくなることを願い、「FOR CHILDREN PROJECT」を立ち上げた。以降、「えんにち」などのイベントも主催し、音楽や表現を通じて子どもたちの未来に向き合う活動を続けている。
Xアカウント:https://x.com/Hannya_Tokyo
公式Webサイト:https://hannya.jp/
【うるるグループ 概要】株式会社うるる(https://www.uluru.biz/)
うるるは、労働力不足問題解決のリーディングカンパニーとして、働きたくても働けない「埋もれている労働力」と、IT・AIによって今後代替される可能性が高い「埋もれゆく労働力」の2つから生み出される、「埋蔵労働力資産」の創出・活用を軸に事業を展開しております。
「IT・AIと人のチカラ」をかけ合わせた複数のSaaSの提供を通じて、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というビジョンを実現してまいります。
設立:2001年8月31日
所在地:東京都中央区晴海3丁目12-1 KDX晴海ビル9F
代表者名:星 知也
事業内容:
◆CGS(Crowd Generated Service)事業 ※CGSとは、クラウドワーカーを活用したうるる独自のビジネスモデル
・電話代行サービス「fondesk(フォンデスク)」https://www.fondesk.jp/
「fondesk IVR(フォンデスク アイブイアール)」https://ivr.fondesk.jp/
・入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」https://www2.njss.info/
「nSearch(エヌ・サーチ)」https://nsearch.jp/
・幼稚園・保育園向け写真販売システム「えんフォト」https://en-photo.net/
・出張撮影サービス「OurPhoto(アワーフォト)」https://our-photo.co/
◆クラウドソーシング事業
・プラットフォーム「シュフティ」の運営 https://app.shufti.jp/
◆BPO事業 ※
・総合型アウトソーシング「うるるBPO」https://www.uluru-bpo.jp/
・高精度のAI-OCRサービス「eas(イース)」https://www.uluru-bpo.jp/eas/
・障害者雇用トータル支援サービス「eas next(イース ネクスト)」https://uluru-bpo.jp/easnext/
※ 株式会社うるるBPOにて運営
【イベントに関するお問い合わせ先】
株式会社うるる 担当:田中
E-Mail:enphoto@uluru.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像