恩田陸最新刊! 小説『灰の劇場』、KAWADEムック「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」を同時発売!

──「三面記事」から始まる物語、二人の女性の人生の「踊り場」、侵食される「日常」

河出書房新社

 


株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役社⻑小野寺優)は、恩田陸さんの単行本最新刊『灰の劇場』とムック「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」を2021年2月に同時発売します。

1991年に衝撃のデビュー作『六番目の小夜子』が「ファンタジーノベル大賞」最終候補となってから30年。稀代のストーリーテラーである恩田陸さんがデビュー間もないころから抱えていた「宿題」が、ついに『灰の劇場』として誕⽣しました。「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」は、ミステリー、ファンタジー、SF、ホラー、⻘春小説……多彩なジャンルを縦横無尽に越境し、幅広い年代から愛される「恩⽥陸の秘密」に徹底的に迫っている、ファン待望の1冊です。最新刊『灰の劇場』の副読本としても楽しんでいただける内容です。

◆単行本最新刊『灰の劇場』
  • 小説家デビュー時からの「宿題」が、恩田陸の新たな代表作となって誕生! 
⼩説『灰の劇場』は、1994年に恩⽥陸さんが実際に⽬にした、「⼆⼈の⼥性が橋から⾶び降り⾃殺をした」というごく短い「三⾯記事」がきっかけとなり⽣まれた作品です。
主人公である小説家の「私」は、デビュー当時に目にした「三面記事」が、ずっと引っかかっています。「女性二人はなぜ、心中をしたのか」はもちろんのこと、「なぜ、自分はこの記事がこんなにまで気になるのか」……作家としての日々を過ごしながらも、「私」はその記事のことが「棘」のように引っかかっています。ある日、「私」は担当編集者から「当時の記事」を手渡されます。そのことを切っ掛けに「物語」は動き出し、そして「私」の日常は、次第に「二人の女性」に侵食されていく──読者はまさに恩田ワールドの醍醐味である「現実」と「虚構」の境目に落とされ、ミステリアスな展開に引きずり込まれます。
 
  • 『灰の劇場』を読んだ書店員さんから称賛と驚きの声が続々と届いています!
■内田俊明様(八重洲ブックセンター 営業部)
文句なし、恩田さんのダントツ最高傑作だと思います。
アイスクリームを食べながら読もうと思ったら、夢中で読んで、アイスクリームを忘れてしまい、すっかり溶けてしまっていました。それくらい凄い作品でした。
女性の生きづらさを描いているように見えて、いや実際描いているのですが、それよりももっと遠い深いところに心が連れて行かれたような、そんな気持ちになる作品でした。

■瀬利典子様(明文堂書店 金沢野々市店)
リアルと人間の深みに引き込まれていく。
事実を重ね、物語として終わるこの感覚は、くせになる。

■髙野典子様(八重洲ブックセンター 宇都宮パセオ店)
これは私の話ではないだろうか?
読んでいる間ずっと、そんな気にさせられていた。それこそ灰色の空気にのみ込まれるように、TとMが私のゆきつく先ではないのかという棘が刺さって抜けないのだ。

■ 田中佳歩様(三省堂書店 名古屋本店)
今一番、あなたはどう思った? って誰かと話したい小説です。
凄惨な殺人事件が起こるわけでも、ホラー要素があるわけでもないのに、
ズンと重い怖さがあったような気がします。
   
■中村美穂様(喜久屋書店 豊岡店)
二十年以上前の心中事件をモデルに、小説『灰の劇場』を書いた作家。
描かれた二人の中年女性。
物語の中で混じり合う作家の「現実」と二人の女性の「虚構」。
なぜ? どうして? なにかがおかしい……?
結末まで一歩も動かず、ただ物語の行方を見守ることしかできない、圧倒的衝撃作!


「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」
  • ファン待望! 恩田陸、初の総特集ムックが登場。

最も愛される作家の一人・恩田陸さん。「文藝別冊 恩田陸 白の劇場」は、本人全面協力のもとにつくられた決定版の総特集です。大森望さんによる著者(全小説)ロングインタビュー、桐野夏生さんとの特別対談(「三面記事から物語がはじまる」)、ほか豪華執筆陣によるエッセイ、書評など多数収録しております(詳細は下記の目次をご覧ください)。また、最新刊『灰の劇場』とあわせて読みたい書き下ろしスピンオフ小説「灰の劇場 0-(ゼロマイナス)」、「灰の劇場0+(ゼロプラス)」をはじめ、単⾏本未収録作品「ジョン・ファウルズを探して」、「ソウルのカササギは王宮で鳴く」など、ここでしか読めない恩田さんの貴重な作品も掲載。ムックのアートディレクションは、『蜜蜂と遠雷』をはじめ、恩田さんの作品をいくつも手がけているデザイナーの鈴木成一さん。『灰の劇場』とのコラボレーションが実現しました。
恩田陸さんとその作品世界をさらに楽しむ充実のファンブックとして、そして約26年の歳月を経て生まれた小説『灰の劇場』の副読本として、多くの読者の皆様に喜んでいただけるファン待望の豪華なムックです。
 

  • 目次



【書誌情報】

書名:灰の劇場
著者:恩田陸
定価:本体1700円(税別)
仕様:46変型判、上製
ISBN:978-4-309-02942-9
発売日:2021年2月17日予定
アートディレクション:鈴木成一デザイン室

 

書名:文藝別冊 恩田陸 白の劇場〈KAWADEムック〉
定価:本体1400円(税別)
仕様:A5判、並製
雑誌コード:62186-45
ISBN:978-4-309-98026-3
​発売日:2021年2月18日予定
アートディレクション:鈴木成一デザイン室

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
雑誌・本・出版物
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

河出書房新社

101フォロワー

RSS
URL
http://www.kawade.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区東五軒町2-13
電話番号
03-3404-1201
代表者名
小野寺優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1957年05月