【最新研究】『板橋の寺院』刊行 職人から徳川将軍家一門まで 板橋宿の寺宝から紐解く祈りの姿

【約50年ぶり 板橋区による板橋の寺院・寺宝の最新研究】
板橋区教育委員会では、このたび、板橋の寺院で守り継がれてきた貴重な文化財を歴史・美術史の視点で調査し、解説した報告書『文化財シリーズ第102集 板橋の寺院 寺院所蔵の文化財に見える歴史と文化 真言宗編』を刊行しました。
区での寺院調査報告書の刊行は、前回の1982年の刊行から約50年ぶりとなります。本書では、近年調査を実施した区内の3つの寺院(日曜寺・観明寺・中台延命寺)が所蔵する「たからもの」を特集しており、通常は、非公開の貴重な仏教美術の数々を、区学芸員や大学、博物館の研究者が行った最新の研究成果と、美麗な高精細カラー図版とともにまとめた1冊です。
本書を通じて、中山道の宿場町として栄えた板橋宿や中山道で繋がる京都、徳川将軍家一門にいたるまで、人・地域そして昔と今をつなぐ板橋の「多彩な祈りの姿」を紐解きます。
本書は、区立郷土資料館及び区政資料室にて販売しています。さらに、区立中央図書館では、自由にご覧いただけます。中山道や川越街道をたどって、板橋に集う多様な人々の「祈り」「願い」がこめられた貴重な「たからもの」から広がるつながりをじっくりご覧ください。
【主な見どころ】
板橋は、江戸と京都をつなぐ幹線道路「中山道」が通る板橋宿がありました。中山道沿いの板橋の寺院には、職人から徳川将軍家一門まで多様な人々の信仰が集まった場所です。この地に集う人々が寺院を「心の拠り所」とし、その多彩な祈りに応じて形づくられてきた寺宝は、今もなお地域の「たからもの」として大切に継承されています。
板橋区が所蔵寺院や大学、研究機関の協力を得て、区内の寺院や寺宝を、歴史・美術史の視点で調査・研究した最新の成果です。
●〈図版編〉初出・通常非公開の仏画の高精細カラー図版
初出・通常非公開の仏画を、最新技術で撮影し高精細カラー画像で掲載。江戸時代の仏画職人の精緻な筆遣いや鮮やかな彩色をじっくり鑑賞できます。
●〈論考編・目録編〉歴史・美術史の専門的知見による調査研究成果と解説
人々の心の拠り所として大切にされてきた寺院の歩みや、文化財の歴史・美術史上の位置付けを専門的な視点から詳細に解説。中台延命寺所蔵の600巻に及ぶ経典の悉皆(しっかい)調査は、板橋区と日本女子大学の連携事業成果で、地域の祈りの歴史や広がりを物語る圧巻の資料です。
『文化財シリーズ第102集 板橋の寺院 寺院所蔵の文化財に見える歴史と文化 真言宗編』
〈内容〉日曜寺・観明寺・中台延命寺の文化財のカラー図版、論考、「大般若経」600巻目録
〈仕様〉A4判 / 144ページ / 図版編カラー,論考編・目録編モノクロ
〈販売・閲覧〉1冊640円 区立郷土資料館・区政資料室にて販売、区立図書館にて閲覧可
【日曜寺】

徳川将軍家一門も、職人も、旅人も「愛染さまは日曜寺」
約300年前に創建の霊雲寺派寺院で、板橋宿の名所の一つ。当寺に贈られた徳川将軍家一門田安家ゆかりの華麗な仏画や2つの縁起から、知られざる田安家の信仰と霊雲寺派寺院の繋がり、武家や職人、旅人に至るまで多様な人々の祈りを集めた日曜寺の姿を紐解く。
【観明寺】

中山道平尾宿の人々の祈りと心の拠り所
約500年以上前の室町時代創建、板橋宿の入り口にあたる平尾宿の真言宗豊山派寺院。平尾宿の人々が健康長寿を祈って建てた記念碑、火災後の寺院復興のために平尾宿から贈られた仏画などの多彩な「たからもの」から、観明寺と平尾宿の連綿と続くつながりに迫る。
【中台延命寺】

寺院の復興と信仰-京都で描かれた仏画と約600人が贈ったお経
約400年前の江戸時代に創建の真言宗豊山派寺院。度々の火災に遭い、幕末に住職・村人によって復興。復興の軸は、京都で描かれた仏画と約600人の名前が記された大般若経600巻。
板橋区及び京都市立芸術大学芸術資料館、日本女子大学による調査研究から、中台延命寺の復興、京都や信仰地域との繋がり、幕末期の仏教美術研究における貴重な新出資料を明らかにする。
担当部署
板橋区 生涯学習課文化財係 ℡ 3579-2636
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