三菱重工マリンマシナリ、MET過給機の製造・販売ライセンスを新規供与
三井E&Sマシナリーの自社製造2サイクル機関に搭載
◆ MET過給機「MET-MB/MBⅡ」の全型式についてライセンス供与
◆ 初号機は2023年初めに完成予定
◆ 初号機は2023年初めに完成予定
三菱重工グループの三菱重工マリンマシナリ株式会社(社長:堀 俊明、本社:長崎市、以下、三菱重工マリンマシナリ)は、ディーゼルエンジン向け排気ガスタービン式過給機「MET過給機」の製造・販売権を株式会社三井E&Sマシナリー(社長:田中 一郎氏、本社:東京都中央区、以下、三井E&Sマシナリー)へ新たに供与することで合意し、このほどライセンス契約を締結しました。
ライセンス契約の対象は、三井E&Sマシナリーが自社製造する2サイクル機関に搭載するMET過給機「MET-MB/MBⅡ」の全型式で、MET-66MBⅡ・42MBⅡ・42MBの3機種から生産を開始します。2023年初めには初号機が完成し、他型式についても適宜拡充していく予定です。
三井E&Sマシナリーは、1926年にデンマークB&W社(現MAN Energy Solutions社)と技術提携を結んで以来、単一ブランドの舶用大型ディーゼルエンジンを製造しています。2021年には累計生産1億1,000万馬力を達成、累計製造台数は7,000台を超える国内最大かつ世界でも有数のエンジンメーカーです。
一方、1950年代に水冷式過給機の販売を開始した三菱重工マリンマシナリは、1965年にMETシリーズの先駆けとなる世界初の無冷却過給機を開発して以降、多くの高効率・大容量機種をラインアップに加えてきました。現在、MET過給機は累計生産台数が3万9,000台を達成し、舶用2サイクル機関向けとしては世界市場で約40%※のシェアを占めています。
三菱重工マリンマシナリは、今回のライセンス契約締結を契機に、地球温暖化の課題を踏まえた次世代に向けた舶用エンジンと過給機ビジネスのさらなる発展に向けて両社の関係の一層の深化を図っていきます。
※ 三菱重工マリンマシナリ調べ
■三菱重工業株式会社
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