オラクル、クラウド向けインテリジェント・データ・アーキテクチャ、Exadata Exascaleを発表

最大95%インフラストラクチャ・コスト削減を可能にしながら、あらゆる規模の組織にOracle Exadataのメリットを提供

日本オラクル株式会社

オラクルは本日、あらゆる規模のAIベクトル処理、分析、トランザクションなどの「Oracle Database」ワークロードに圧倒的なパフォーマンスを提供する、クラウド向けのインテリジェント・データ・アーキテクチャ、「Exadata Exascale」の提供開始を発表しました。「Exadata Exascale」により、あらゆる規模の企業が「Oracle Exadata」のユニークなビルトイン・パフォーマンス、信頼性、可用性、セキュリティ機能などのメリットを享受しながら大幅なコスト削減を実現できます。「Exadata Exascale」は、現在「Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」と「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上の「Oracle Database 23ai」で利用可能です。 将来的には、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「OCI Dedicated Region」、マルチクラウド環境でも利用可能となる予定です。

テキサス州オースティン – 2024年7月12日

 

(本資料は米国2024年7月11日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリース(https://www.oracle.com/ca-en/news/announcement/oracle-announces-exadata-exascale-worlds-only-intelligent-data-architecture-for-the-cloud-2024-07-11/)の抄訳です)

オラクルは本日、あらゆる規模のAIベクトル処理、分析、トランザクションなどの「Oracle Database」ワークロードに圧倒的なパフォーマンスを提供する、クラウド向けのインテリジェント・データ・アーキテクチャ、「Exadata Exascale」の提供開始を発表しました。「Exadata Exascale」により、あらゆる規模の企業が「Oracle Exadata(https://www.oracle.com/jp/engineered-systems/exadata/)」のユニークなビルトイン・パフォーマンス、信頼性、可用性、セキュリティ機能などのメリットを享受しながら大幅なコスト削減を実現できます。「Exadata Exascale」は、現在「Exadata Database Service on Exascale Infrastructure」と「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)(https://www.oracle.com/jp/cloud/)」上の「Oracle Database 23ai(https://www.oracle.com/jp/database/23ai/)」で利用可能です。 将来的には、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「OCI Dedicated Region」、マルチクラウド環境でも利用可能となる予定です。


オラクルのExadata、スケールアウト・テクノロジー開発担当シニア・バイスプレジデントであるコディー・ウママゲスワラン(Kothanda Umamageswaran) は次のように述べています。「『Exadata Exascale』はマルチテナント、ハイパーエラスティックなクラウド向けに再構築された『Exadata』であり、『Oracle Database』の全クラウドサービスにおける将来のアーキテクチャでもあります。『Exadata Exascale』はインフラストラクチャ・コストを最大95%削減できるため、小規模なワークロードや中小企業でもクラウド上の『Oracle Database』で『Oracle Exadata』のメリットを活用できるようになります。」


「Exadata Exascale」は、お客様に「Exadata Cloud Infrastructure」を利用するための新しい方法を提供します。共有のコンピュートとストレージのプール上でデータベース向けに最適化された仮想インフラストラクチャで構成されるインテリジェントなデータ・アーキテクチャを提供し、ハイパー・エラスティックなスケーリングと従量課金制の経済性を実現します。これにより、さまざまな規模の組織が、月額数百ドルのコストで業界をリードする「Exadata」データベース・プラットフォームを活用し、あらゆるデータワークロードのイノベーションを加速できます。


Quistorのクラウド、データ・ソリューション担当ディレクター、Luis Mediero氏は次のように述べています。「『Exadata Database Service on Exascale Infrastructure』は、当社がこれまで利用してきた中で最も柔軟性の高いデータベース環境です。その優れた拡張性により、最小限の移行時間ですべてのワークロードを高性能な環境に移行することができます。『Exadata』テクノロジーを活用しているため、他の環境では実現が難しいとされてきたデータの回復性とセキュリティについても高い信頼性を確保できます。さらに、『Exascale』の拡張性により、事業拡大に合わせ、リソースを迅速かつ最小限のコストで拡張することができます。」


「Exadata Exascale」は、以下の特長を備えた独自のインテリジェントなデータ・アーキテクチャにより、お客様にさまざまなメリットを提供します。


  • 柔軟な従量課金によるリソースの利用: 「Exascale」では、すべてのリソースを柔軟な従量課金制で利用可能で、IOPSに対する追加料金は発生しません。必要なデータベース・サーバーのECPU数とストレージ容量を指定するだけで、すべてのデータベースがプールされたストレージ・サーバーに分散され、高い性能と可用性が実現します。ユーザーは、専用のデータベース・サーバーとストレージ・サーバーをプロビジョニングする必要はありません。また、「Exadata Database Service」のエントリーレベルのインフラストラクチャ・コストを最大95%削減でき、リソースの柔軟かつきめ細かなオンライン・スケーリングも可能になります。


  • インテリジェントなストレージ・クラウド: 「Exascale」では、オラクルが提供するRDMA対応ストレージ・クラウドを提供します。このインテリジェントなストレージ・クラウドは、利用可能なすべてのストレージ・サーバーにデータベースを分散します。そしてデータ認識可能でインテリジェントな「Smart Scan」を使用して、何千ものCPUコアを利用可能にし、あらゆるデータベース・クエリを高速化します。さらに、データは3つの異なるストレージ・サーバーに複製され、高い耐障害性を実現します。「Exascale」のストレージ・クラウドは、アクセス頻度が高いデータや頻繁にアクセスされるデータをディスクからメモリやフラッシュにインテリジェントに移動し、高性能DRAM、高速IOPS、大容量ディスクを実現します。


  • インテリジェントなAI: 「Exascale」は、独自の「AI Smart Scan」を用いて、データと計算負荷の高いAIベクトル検索処理を「Exascale」インテリジェント・ストレージ・クラウドにオフロードします。「AI Smart Scan」と「Exadata System Software 24ai」は、主要なベクトル検索処理を最大30倍高速化し、マルチユーザー環境で何千ものAIベクトル検索を同時に実行することを可能にします。


  • インテリジェントなOLTP: サーバ間のインテリジェントな通信により、「Exascale Virtual Machine」クラスタ全体で高性能なデータベースのスケールを実現します。インテリジェントで低レイテンシのOLTP IOにより、ミッションクリティカルなトランザクションを迅速に完了するとともに、より多くのユーザーの同時実行をサポートします。「Exadata Exascale」は、他のデータベース・クラウドサービスと比較して230倍のスループットを実現し、他のハイパースケーラーが最大21GB/秒であるのに対し、「Exadata Exascale」は2,880GB/秒です。また、レイテンシも50分の1に短縮され、他のクラウド・プロバイダーが1,000マイクロ秒であるのに対し、「Exadata Exascale」は17マイクロ秒です。


  • インテリジェントな分析: 独自のデータ・インテリジェンスにより、データ集約型のSQLクエリが「Exascale」インテリジェント・ストレージ・クラウドに自動的にオフロードされるため、分析のスループットが大幅に向上します。自動列化により、データを超高速のインメモリ列形式に変換し、「Exascale」のインテリジェントなストレージ・クラウドのフラッシュキャッシュを自動的に使用して、処理能力と性能を向上させます。


  • データベース対応のインテリジェントなクローン: 「Exascale」のインテリジェントなストレージ・クラウドと、リダイレクト・オンライト・テクノロジーにより、ユーザーは瞬時にフルコピーやシンクローンを作成できます。高度なスナップショット機能により、読み込み/書き込みソースを使用して、プラガブルやコンテナ・データベースのスペース効率に優れたクローンを簡単に作成できます。これらの開発、テスト、リカバリコピーはすぐに利用できるほか、ソース・データベースと同じネイティブなExadataのパフォーマンスと拡張性を備えています。


IDCのデータ・マネジメント・ソフトウェア担当リサーチ・バイスプレジデント、Carl Olofson氏は次のように述べています。「AIの時代において、企業は成功のカギとなるデータを重視しています。また、企業データのパブリック・クラウドへの移行が急速に拡大していることから、パブリック・クラウド・プラットフォームの動的な性質と柔軟性を最大限に活かした独自の新しいデータ・インフラストラクチャが求められていることが分かります。つまり、クラウド専用に設計された斬新なデータ・アーキテクチャが必要だということです。『Exadata Exascale』の提供により、オラクルは一歩前進しています。そしてもちろん、データベース領域において確固たる信頼性を確立しており、データベースのニーズや機会に確実に対応できる能力も実証済みです。オラクルは、長年にわたってミッションクリティカルなデータベースシステムを提供しており、『Exadata』の高性能とオラクルの第2世代クラウド・インフラストラクチャの柔軟性を組み合わせることで、これまで以上に包括的でインテリジェントなデータ・アーキテクチャを提供できるようになりました。これにより、従量課金、無限に近いリソース・プール、高い拡張性などのメリットを、あらゆる規模の組織に手頃な価格で提供できます。」

 

参考リンク


 

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、https://www.oracle.com/ をご覧ください。

 

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。


会社概要

日本オラクル株式会社

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URL
https://www.oracle.com/jp/index.html
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月