日本発、世界に先駆け刊行オリンピックとコロナで揺れる東京で、幽霊たちの大騒ぎ! バリー・ユアグロー最新刊『東京ゴースト・シティ』が9月28日発売

『一人の男が飛行機から飛び降りる』『セックスの哀しみ』『ケータイ・ストーリーズ』などで知られる超短篇の名手バリー・ユアグローが、盟友の翻訳家・柴田元幸と新たに取り組んだのは〈コロナの時代の東京奇譚連作集〉。
 


来日したアメリカ人作家の前に続々と現れる「あの人たち」の陽気な幽霊――彼らは何を見せようとしているのか?!

 ニューヨークのジャクソン・ハイツにあるユアグローさんの住居は、コロナの「震源地」とまで呼ばれたエルムハースト病院からわずか6ブロック(徒歩で10分ほど)のところにあります。一時期は、一日中サイレンの音が聞こえ、多数の死者が出る苛酷な日々に直面してきました。2018年秋に来日し、翌年初夏から書き始められた本作は、当初オリンピックによる都市改造で変貌していく東京がひとつのテーマでしたが、(作者の、そして東京の)コロナ禍の体験によって、狂騒的で、ユーモラスで、詩的な21世紀的〈もののあはれ〉にまで到達した名作です。
 

 
以下、本書に登場する幽霊(順不同。一部です)
永井荷風、太宰治、三島由紀夫夫妻、植木等、宍戸錠、三船敏郎、渥美清、菅原文太、黒澤明、鈴木清順、大松監督、芭蕉、リヒャルト・ゾルゲ、イアン・フレミング、安藤百福、ダダカン、宮澤賢治、(生きているのに)大谷翔平……。


【著者】バリー・ユアグロー Yourgrau,Barry
南アフリカ生まれ。10歳のときアメリカへ移住。シュールな設定ながら、思いつきのおかしさだけで終わるのではなく、妙にリアルで、時に切なく、笑えて、深みのある超短篇で人気を博す。敬愛する作家・アーティストはロアルド・ダール、北野武ほか、また「ヒッチコック劇場」「トワイライトゾーン」などのTV番組にも大きな影響を受けたという。著書に『一人の男が飛行機から飛び降りる』『セックスの哀しみ』『憑かれた旅人』『ケータイ・ストーリーズ』(以上、柴田元幸訳)『ぼくの不思議なダドリーおじさん』(坂野由紀子訳)などがある。

【翻訳】柴田元幸 シバタ・モトユキ
1954(昭和29)年、東京生れ。米文学者・東京大学名誉教授。翻訳家。『生半可な學者』で講談社エッセイ賞受賞。『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞受賞。トマス・ピンチョン著『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。翻訳の業績により早稲田大学坪内逍遙大賞受賞。アメリカ現代作家を精力的に翻訳するほか、著書も多数。文芸誌「MONKEY」の責任編集を務める。

定価:2,420円(税込)
発売日:2021/09/28
頁数:256ページ
ISBN:978-4-10-533405-5
 
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