INFORICH、FY2030に向けた事業戦略を発表する「INFORICH CONFERENCE ExSPOT 2024」を開催
〜「ChargeSPOT」を基盤に、インバウンドの課題をサポートする「NaviSPOT」、デジタルサイネージを活用した応援プロジェクト「CheerSPOT」を展開〜
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT™(チャージスポット)」を運営する株式会社INFORICH(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:秋山 広宣、以下 INFORICH )は、報道関係者およびパートナーに向け「INFORICH CONFERENCE ExSPOT 2024」を開催しました。
本カンファレンスでは、今後の戦略的ビジョン「VISION 2030」の達成に向けた具体的な事業戦略と、当社がFY2030に向けて目指すビジョンを新たに発表いたしました。
当社が運営する「ChargeSPOT」は、2018年4月のサービス開始から、現在では駅や空港、商業施設などを中心に約4万4000台に拡大。月間の利用者数は約94万人(※)となりました。世界各地域で順調にサービス提供地域を広げ、直近ではM&Aによりオーストラリアや台湾で新たに子会社を展開しています。国内では、全国各地に設置されたバッテリースタンドを活用し、外出時の充電不足問題に対応すると同時に、災害時には緊急電源供給を行う仕組みを構築しています。
※2024年4〜6月の実績の平均。月に1回以上使用するユーザーの数。
一方、現代のモバイル社会において、外出中の充電不足は日常生活における重要な課題です。外出時にスマートフォンやデジタルデバイスの電池切れによってもたらされる弊害はもちろん、観光地や災害時における電源確保の重要性はますます高まっています。特に、観光客の増加に伴い、インバウンド需要に対応するインフラの整備も急務となっています。
当社はこれらの社会課題に対し「ChargeSPOT」を基盤としたソリューションを提供し、日常生活に溶け込む次世代社会インフラを目指しています。
発表要旨は、以下となります。
■ INFORICH VISION 2030
~日常に溶け込む ワクワクと「あってよかった」がめぐる世界へ
INFORICHは、創業以来、国内外にネットワークを広げ、独自のエコシステムとリソースを築きながら、ユーザーの日常生活を支えてきました。
この度発表した「INFORICH VISION 2030」では、“日常に溶け込むワクワクと『あってよかった』がめぐる世界へ” をステートメントに掲げています。これは、利便性を超えた心躍る体験や、新たな発見をもたらす価値を、人々の生活の中でシームレスに提供し、地域や世代を超えて社会へと還元する循環を築くことを目指すものです。
そして、本日のカンファレンスにおいて、この「INFORICH VISION 2030」の実現に向けた第一歩となる、新バッテリースタンドと新サービスを発表いたしました。
■ VISION 2030実現に向けて発表した新バッテリースタンド、新サービス
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社会課題に対応する、2種類の新タイプバッテリースタンドを開発
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インバウンドの課題に応えるAI機能搭載の「NaviSPOT(ナビスポット)」を新展開
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ファンとアーティストをつなぐ循環型プラットフォーム「CheerSPOT(チアースポット)」の提供開始
1. 社会課題に対応する、2種類の新タイプバッテリースタンドを開発
従来の対応範囲をさらに拡大する、新モデルを開発
当社ではこれまでにも、駅券売機のデッドスペースを活用した券売機モデルや、自動販売機に設置された自動販売機一体型モデルなど、スペースパフォーマンスを最大限に活用するバッテリースタンドを開発、設置してきました。
今回のカンファレンスにて、新たに発表したのは以下の2モデルです。
1)クレジットカードでのタッチ決済モデル
2)再生可能エネルギー(太陽光)による蓄電モデル
1)クレジットカードでのタッチ決済モデル
クレジットカードでのタッチ決済モデルは、アプリでのQRコードスキャンが必須であった従来型モデルとは異なり、既にスマートフォンの充電が切れてしまい、アプリが起動できない状態でも「ChargeSPOT」のレンタルが可能となります。これによって、より緊急度の高い場面でのバッテリーレンタルが実現できるようになります。現在、海外での実証実験が完了しており、設置についてもまずは海外での展開を予定しております。
【今後の設置予定】
・設置開始日:2025年3月以降
・設置場所:オーストラリア、ヨーロッパ地域
【スペック詳細】
・スロット数:10スロットタイプ
2)再生可能エネルギー(太陽光)による蓄電モデル
太陽光モデルは、屋外でのコンセント有無に関わらず、太陽光を得られる場所であれば設置が可能になります。従来の屋外型モデルの場合、屋外であってもコンセントからの蓄電が必要でした。太陽光発電モデルの設置によって、通常時に蓄えられた電力を利用することにより停電時であってもバッテリーのレンタルが可能となります。災害時のインフラとして、今後ますます需要が高まるモデルです。
【今後の設置予定】
・設置開始日:未定 ※2025年を目標に調整
・設置場所:未定 ※公共の公園や観光地などを想定
【スペック詳細】
・スロット数:5スロット
2. インバウンドの課題に応えるAI機能搭載の「NaviSPOT(ナビスポット)」を新展開
インバウンドの課題に対応し、場所の価値を最大化する新サービス
インバウンド旅行者の増加は、日本経済にとって大きな利益をもたらしている一方で、観光インフラの不足や、言語・文化の壁、サービス業での労働力不足など、いくつかの課題点が浮き彫りになっています。こうした課題に対して、当社では「ChargeSPOT」のバッテリースタンドにAI機能を搭載。多言語での乗り換え案内や店舗でのバーチャル対応などを提供してまいります。
これにより、観光中の地図や交通案内の読み取り、店舗でのコミュニケーションに対して、インバウンド旅行者の困難を解消するとともに、観光地や店舗での顧客体験向上を目指してまいります。
【今後の展開予定】
・設置開始予定日:未定 ※シンガポール国内で2024年12月以降を目指し協議中
・設置予定場所:シンガポール国内地下鉄駅、バス停など
※今後2025年からの展開を目標に、国内でも都市圏や観光地など人流が集中するエリアを中心に順次設置を進めてまいります。
詳しくは、下記のプレスリリースをご確認ください。
・「NaviSPOT」プレスリリース
3. ファンとアーティストをつなぐ循環型プラットフォーム「CheerSPOT(チアースポット)」の提供開始
個人によるデジタルサイネージ出稿で「Cheer(応援)」を届ける
当社は「Bridging Beyond Borders 〜垣根を越えて、世界をつなぐ。」をミッションに、これま
でも「ChargeSPOT」を通じて国や文化を越えたボーダーレスな社会の創造を目指してきまし た。
このたび、国境や世代を越えて人々に幸せと感動を届けるエンターテイメントの力を活用し、このミッションへの取り組みをさらに強化してしていきます。
「CheerSPOT」では、個人が数百円からの金額で「ChargeSPOT」のデジタルサイネージで広告枠を購入。自分の好きなアーティストやタレントを「Cheer(応援)」することができます。従来はSNS投稿などで個人が行っていた応援メッセージの配信を、実際の街中に設置されている「ChargeSPOT」のデジタルサイネージを活用することで表現できる新しい方法です。
今回、新たに展開をする「CheerSPOT」は、これらの特徴を持つデジタルサイネージを活用し、個人に低額での広告枠提供を行うことで、新たなデジタルサイネージの活用方法を提案する取り組みとなります。個人の参入が難しかった、公共スペースでの発信が気軽に行えるようになることで、サイネージメディアの可能性を広げてまいります。
【今後の展開予定】
・開始予定日:2024年11月中を目指して調整中
・予定パートナー:複数社と協議中
・利用料金:各筐体ごとに設定。S-10 1台420円(税抜き)〜の料金設定(ワンコインから)
詳しくは、下記のプレスリリースをご確認ください。
・CheerSPOTプレスリリース
■ 今後の事業構想
当社は中期経営計画「VISION 2030」において、連結EBITDA150億円を掲げています。目標達成のための事業計画として以下の四つの方針を、国内外で展開していく構想です。(※1)
①マーケティングソリューション
②ShareSPOT
③ゲーミフィケーション
④クロスボーダー
シェアリングサービスのプラットフォーム「②ShareSPOT」には2024年10月に「HELLO CYCLING」が参画。引き続き、さまざまなシェアリングサービスがワンアプリで利用できる環境を整えています。「③ゲーミフィケーション」は。これまでゲームキャラクターとのコラボレーションによる、世界各地でのキャンペーン実施など「楽しさ」「わくわく」を提供する取り組みを行っています。
今回のカンファレンスでは、特に「①マーケティングソリューション」「④クロスボーダー」に関わる新事業について、発表いたしました。
2024年8月には「ChargeSPOT」のデジタルサイネージ広告枠のSSP開発を完了(※2)、今後DSPの接続も完了させ、デジタルサイネージを最大限に活用する手段を整えてまいります。
また、海外展開も加速しており、2024年4月にオーストラリアEzychargeの株式取得により子会社化。9月には台湾でフランチャイズ展開をしていた「ChargeSpot Digital Service 」の完全子会社化も実施し、現在国内で展開している各種サービスを、世界規模で拡大していくための下地づくりも行っています。
「ChargeSPOT」で培ったユーザー、設置場所を基盤に、外出中の充電不足を解消する次世代インフラとして、プラットフォームサービスを各分野において世界規模で展開。それによりVISION2030達成までの道筋を描いていくとともに、「INFORICH VISION 2030」に掲げる“日常に溶け込むワクワクと
『あってよかった』がめぐる世界へ” の実現を目指してまいります。
※1 INFORICH中期経営計画(VISION2030):https://ssl4.eir-parts.net/doc/9338/ir_material_for_fiscal_ym1/153473/00.pdf
※2 INFORICH、「ChargeSPOT」デジタルサイネージ広告枠のSSP開発を完了:https://x.gd/tTcS8
※ChargeSPOT™は、株式会社INFORICHの商標または登録商標です。
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