平成29年度産炭国に対する石炭採掘・保安に関する技術移転事業(国内受入研修)の閉講式(中国・ベトナム)、開講式(インドネシア)
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:黒木啓介)は、11月22日(水)、北海道釧路市所在の炭鉱技術研修センターにおいて中国・ベトナム研修生の石炭採掘・保安に関する国内受入研修閉講式を開催しました。また、翌日の11月23日(木)、同センターにてインドネシア研修生の開講式を開催しました。
本研修は、アジア地域の産炭国から保安監督者や炭鉱技術者を研修生として受け入れ、我が国の石炭採掘・保安技術を移転することによって、我が国への安定的な石炭供給を確保することを目的としています。
今回研修を修了したのは、中国・国家安全生産監督管理総局の監察員、炭鉱企業の幹部職員等17名で、去る10月17日(火)に来日し、炭鉱技術研修センターにおいて、坑内採掘・保安技術や保安監督行政等の課程を受講しました。
また、ベトナム石炭鉱物産業グループ(Vietnam National Coal and Mineral Industries Holding Corporation limited;VINASCOMIN)内の各石炭会社の管理者・技術者19名は、9月5日(火)、10月17日(火)に来日し、同センターにおいて、坑内採掘・保安技術等の課程を受講しました。
中国研修生の閉講式では、研修生を代表して、国家煤鉱安全監察局行業安全基礎管理指導司調研員の喬 鉄峰氏より「研修では日本の炭鉱における「保安第一、生産第二」という炭鉱保安理念に基づいた、現場管理手法等を学ぶことができ、釧路市民との交流等、日本の文化・習慣や北海道の自然に親しむこともできた。それぞれの職場に戻り、各自の職場で身に着けた知識を各自の仕事に十分活かし、中国石炭産業の保安向上に役立てていきたい。」との抱負が述べられました。
なお、今回研修課程を修了した17名を含め、今年度は中国より3期計52名の研修生を受け入れ、今回の閉講式を持って、平成29年度分 の中国からの受入事業を無事終了しました。
一方、ベトナム研修生の閉講式では、研修生を代表して、NAM MAU石炭会社第6採炭工事隊工事長のLE DINH HA氏より「研修では、生活と研修の両方の面でとても良い環境を作っていただき、熱心に指導していただいた。研修で学んだ技術や経験を活かして、帰国後ベトナムの炭鉱での安全な石炭生産に貢献し、研修事業が目指した良い結果を出したい。」との抱負が述べられました。
他方、インドネシアからは同国エネルギー鉱物資源省等の職員16名が研修生として来日し、11月23日(木)、同センターにおいて保安生産管理コースの開講式を開催しました。
開講式では、インドネシア研修生団長のバンドンイスラム大学鉱山学科長のSri Widayati氏より「炭鉱経営において『安全』は重要なことであり、日本でのこの貴重な機会を大いに活かし、石炭坑内採掘に関する様々な知識・技術を学び、インドネシア坑内採掘炭鉱の発展に貢献したい。」と、日本での研修に向けての抱負が述べられました。
今後、インドネシア研修生は、同センターにおいて、約6週間の研修を受講し、我が国において長い年月をかけて培われた石炭坑内採掘の保安・生産管理を学ぶ予定です。
JOGMECは今後も本研修をとおして、産炭国の石炭坑内採掘・保安技術の向上に貢献するとともに、我が国への安定的な石炭資源の供給確保に努めてまいります。
■ 閉講式(中国)の様子
■ 閉講式(ベトナム)の様子
■ 開講式(インドネシア)の様子
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_06_000346.html?mid=pr_171207
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