NetRange、IK Worldとの協業により中南米と東南アジアのSTB市場を変革

－ 「NetFront® Brower BE」搭載の初のハイブリッド型AOSPアプリストアをSTBへ提供することで、世界規模での市場拡大を支援 －

スマートテレビやOTTエコシステム向けWhite Label（ホワイトレーベル）型ターンキーソリューションのグローバルプロバイダーであるNetRange MMH GmbH（本社：ドイツ・ハンブルク、マネージング・ディレクター：青野 政博、以下、NetRange）は、中国の大手OTTセットトップボックス（STB）のODMであるIK Worldとの協業を発表しました。本協業により、IK Worldは、ACCESSのハイパフォーマンスChromium Blinkブラウザ「Net Front® Brower BE」と NetRangeの「NetRange Smart STB App Store」の両ソリューションをAOSP（Android Open Source Project）上に搭載することで、中南米や東南アジア市場等のエンドユーザーに向けて法令順守の豊富なコンテンツの視聴体験の提供が可能になります。また、本協業にはNetRangeによるクラウドベースの広告配信ソリューションも含まれており、IK Worldは新たな継続的収益源を得ることができます。

NetRangeとIK Worldによる構築済みのソリューションは、効率よく生産し市場投入を加速したいSTBメーカーにとって完璧なパートナーとなります。「NetRange Smart STB App Store」は、STBをはじめとする全てのコネクテッドデバイスに対応しており、コンテンツ需要の高まりに応えることが可能で、IK Worldとその顧客は、グローバルなメディアコンテンツを含む先駆的かつ機能豊富なエコシステムにアクセスできるようになります。バンドルされたコンテンツは世界100カ国以上からの数百のアプリ、国際的なプレミアムVOD（Video On Demand）アプリ、スポーツコンテンツ、ゲーム、ニュースアプリ、リニアテレビチャンネルから構成され、この度の協業によりIK Worldは、STB等の家電メーカーと小売店に対して、ワールドクラスのライセンスされたコンテンツを競争力のある価格で提供できるようになります。

IK World プロダクトディレクター Yi Hua Sheng氏は、
「当社にとって最優先事項は、STBメーカーに提供するコンテンツが最高品質で著作権侵害の恐れがないようにすることです。NetRangeは、その実績とグローバルなコンテンツプロバイダー各社との確固たるリレーションにより、当社がお客様をサポートし、すべてのコンテンツの合法性を担保できるように支援してくれる理想のパートナーです。またNetRangeは、上場企業である親会社のACCESSからの支援を受けており、当社に柔軟なビジネスモデルを提供してくれます。この点は、コロナ禍における厳しいビジネス環境に対処していく上で極めて重要なことでした」と述べています。

HTML5クラウドベースのOTTスマートテレビポータルは、NetRangeのサーバー側からのソフトウェア自動アップグレードに対応しているため、メインボード側からのOTA（Over the Air）アップデートは不要です。また、チップセットプロバイダーやODMファームウェアからの追加サポートなしでポータルのカスタマイズが可能なため、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなくIK Worldとその顧客にコストと時間の大幅な効率化をもたらします。

ACCESS Webプラットフォーム事業担当執行役員 星野 慎二は、
「IK Worldと新たな協力関係を築き、ACCESSの『NetFront Browser』を採用した初のハイブリッドAOSPアプリストアをSTB向けに提供できることを大変誇りに思います。今回の協業は、グローバルなSTB市場でのさらなる事業拡大を目指すNetRangeの戦略を直接的にサポートするものであり、当社にとって重要な節目となります。合法的に調達されたコンテンツを豊富に取り揃えた当社の強力なポートフォリオで、より多くのSTBのODMが成功を収められるように支援することを楽しみにしています」と述べています。

NetRangeポータルとACCESSの「NetFront Browser」の組み合わせは、ソフトウェア構成とポータル設計を素早く実現できるコスト効率に優れたソリューションをIK World等のSTB顧客に提供し、プロジェクト完了までの期間を短縮化します。両社は、協業により、ポータルとブラウザのあらゆる問題を特定して解決し、最高レベルの顧客満足度を実現する卓越したサービスを創出し提供します。

■NetRange MMH GmbHについて
株式会社ACCESS（東証一部：4813）の連結子会社であるNetRangeは、スマートテレビ向けアプリストアにおけるパイオニアであり、スマートテレビにWhite Label型のOTTエコシステムやアプリストアを提供するターンキーソリューションのグローバルプロバイダーです。
NetRangeは、UI設計、支払い・請求・顧客管理、コンテンツアグリゲーション、グローバルCDN等のバックエンドサービス、セカンドレベルサポート、グローバルブランド（家電／テレビ／セットトップボックス／小売業者／通信事業者）向けアプリ開発等、統合型フルサービスのソリューションを運営しています。グローバルブランドの顧客企業には、Vodafone、Grundig、Arçelik、TCL、Skyworth、シャープ、LOEWE、長虹電器、IKEA、MSH、Thomson HD+等100社以上が含まれます。フル機能を備えたNetRangeのスマートテレビ向けアプリストアは、ローカルおよびグローバルなプレミアムVODストア、IP経由のリニアテレビチャンネル、クラウドゲーム、スポーツ生中継、音楽、ライフスタイルのアプリ等を取り揃えています。現在、全世界100カ国以上のテレビ視聴者がNetRangeを介してコンテンツを視聴しています。
また、NetRangeはコンテンツ業界とのネットワークや放送技術の専門知識を活用し、コネクテッドカー向けインフォテインメントプラットフォーム「OS.CAR」と、クライアントベースのスマートテレビOS「VISNOS」を提供しています。「VISNOS」は、低電力消費のCPUを搭載したデバイスでフル機能のスマートテレビを実現し、テレビメーカーの部品コストを大幅に削減します。
スマートテレビはACCESSのブラウザが搭載されているマーケットであり、NetRangeは、ACCESSグループの一員としてブラウザの上にコンテンツ・OTTサービスを付加価値として提供しています。
https://netrange.com/

■IK Worldについて
SHENZHEN IK WORLD TECHNOLOGY CO., LTD.は、中国を代表するハイテク企業として、インテリジェントなイノベーション設計、製造、インテリジェントな統合および相互接続、インテリジェントなサービスを提供しています。2011年9月に設立され、資本金を1億元に増資し、現在1,000人以上の従業員を擁しています。2017年にISO 9001：2015品質マネジメントシステム認証を取得し、ERP／MES生産管理システムを導入しています。
同社は、OTT、IPC、産業用制御システム、商用ディスプレイ、ルーティング、プロジェクター等のインテリジェントな家庭用／個人用デバイスを取り扱っています。同社製品は、ホームビデオや生活、ネットワークオフィス、業務用ディスプレイ、インテリジェントな個人用相互接続等、様々なAIoT分野で幅広く採用されています。同社は中国の多数のTier 1インターネット企業（アリババ、バイドゥ、テンセント等）に製品を供給する、インテリジェントハードウェアの大手サプライヤーです。
進出市場の拡大を進めており、中国本土、香港、台湾、東南アジア、欧州、米国、南米、アフリカといった地域で事業を展開しています。OTTではグローバルな自由市場のカバー率で市場をリードし、その他多くのスマート端末でもトップクラスの全世界出荷台数を誇っています。面積6万平方メートル以上のインテリジェントな製造センターは、業界をリードする生産設備や機器を幅広く導入しています。同社はまた、光明区が誘致した優れた新興インテリジェント製造企業でもあります。

※ACCESS、ACCESSロゴは、日本国、米国、およびその他の国における株式会社ACCESSの登録商標または商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の登録商標または商標です。