東急建設とアイリッジ、RFIDとスマホを活用した建設DX「工具ミッケ」を共同開発 10月から販売開始
「建設業の2024年問題(残業規制導入)」に向けた業務DXで工数削減を実現。鉄道工事現場を皮切りに計20箇所への導入を目指す(2022年度末)
株式会社アイリッジ(本社:東京都港区、代表取締役社長:小田 健太郎、東京証券取引所グロース:3917、以下「アイリッジ」)と東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺田 光宏、東京証券取引所プライム:1720、以下「東急建設」)は、RFID(無線自動識別)タグとスマートフォンアプリを活用した建設DXサービス「工具ミッケ」(https://kougumikke.iridge.jp/index.html)を共同開発し、2022年10月1日より販売を開始することを発表します。PoC※1では最大8割程度の工数削減効果が認められており、10月中に東急建設の5箇所の現場での導入も決定しています。
※左:照合作業イメージ / 右:「工具ミッケ」の仕組み
- 建設DXサービス提供の背景
このような背景を受け、アイリッジではRFIDタグとスマートフォンアプリを活用して工具管理のDXを実現するツールを企画しプロトタイプを開発、この取り組みは、「東急アクセラレートプログラム(現:東急アライアンスプラットフォーム)※2」を通じて実現し、2020年度に登壇したTAP Demo Day※3にて「SOIL賞」を受賞しました。その後、両社で共同開発を開始し、これをもとにPoCを複数回実施しサービス化したのが「工具ミッケ」です。
- 「工具ミッケ」概要
鉄道工事で使用する工具はドリルや脚立など数百種類にのぼりますが、現場への工具置き忘れを防止するため、これまでは持ち出す工具をまずヤード(資材置き場)で紙に書き出し、現場に移動後作業開始前に1回、作業終了後に1回、ヤードに戻って1回の計3回、一つずつ目視確認をしながら慎重に照合するという作業が毎回行われていました。「工具ミッケ」では、ひとまとめにした工具類の上にRFIDスキャナをかざすだけでスマートフォンアプリ上のリストと照合でき、PoCではトラック1台分程の工具類でも1分かからず照合~作業報告完了までできており、ターミナル駅の工事現場など、大規模な現場ほど工数削減の効果が期待できます。
<サービス内容に含まれるもの>
工具管理アプリ / RFIDスキャナ / RFIDサンプルタグ / 陸上移動局申請書類
/ 総務省への申請代行
<主な機能>
・工具持ち込みリスト作成
工事現場に持ち込む工具のリストを作成します。
・工具数量チェック
ヤードからの工具持ち出し時や、工事開始前・工事終了後に、使用した工具をスキャン機能にてRFID読み込み。数秒で持ち込みリストとの差分を明らかにします。また工具にサムネイル画像を登録することで、不足している工具が一目で分かるようにする工夫をしています。
・作業完了報告
工具数量チェックで全ての工具が揃った時のみ、作業完了報告ができる画面に遷移。予め指定した工事監督者のメールアドレスと作業完了報告内容が入力された状態でメール画面が立ち上がり、送信ボタンをタップするだけで、ペーパーレスで作業完了報告ができます。
- 今後の展望
※1)PoC(Proof of Concept):概念実証のこと
※2)TAP(東急アライアンスプラットフォーム):東急株式会社が主催する事業共創プラットフォームです。2015 年度から開始した東急アクセラレートプログラムを、2021 年 8 月に東急アライアンスプラットフォームへとリブランディングしました。(https://tokyu-ap.com/)東急グループの誰もが参画可能なプラットフォームとして事業共創機会の最大化を図っています。グループの幅広い顧客接点とアセットを活用して新たな価値を創出し続けることで、スタートアップ企業などから選ばれ続けるプラットフォームとなることを目指しています。2015 年度から通算で、96件のテストマーケティングや協業、うち32件の事業化や本格導入、うち7件の業務・資本提携を実現しました。(件数は2022年8月末現在)
※3)TAP Demo Day:東急アライアンスプラットフォームで1年に1度開催している、東急グループとスタートアップを中心とする企業とで事業共創を進めてきたプロダクトやサービスをプレゼンするイベントです。
- サービス(工具ミッケ)に関する問合せ先
TEL:03-6441-2441 MAIL:mobility@iridge.jp
- 株式会社アイリッジ
https://iridge.jp/
- 東急建設株式会社
https://www.tokyu-cnst.co.jp/
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