【STARTUP DB】調査結果 スタートアップ資金調達金額ランキング(2024年7月)
成長産業支援事業を推進するフォースタートアップス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:志水雄一郎 以下、フォースタートアップス)は、継続的にスタートアップ動向に関する調査を行い、当社サービスである「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」に調査結果を公開しています。今回は、2024年7月に発表された「スタートアップ資金調達金額ランキング(2024年7月)」を発表いたします。
2024年7月に発表された資金調達の金額ランキング
※7月に発表された調達を基にしているため、2024年7月以前に資金調達が実施されたものも含まれます。
1位は労務業務を効率化するクラウド人事労務ソフトを提供するSmartHRで、第三者割当増資およびセカンダリー取引によりシリーズEラウンドで214億円を調達しました。
SmartHRは、HRテクノロジー領域でのリーディングカンパニーとして、労務管理機能を中心に事業を展開しています。2019年からはタレントマネジメント領域にも参入し、新たなプロダクトの開発を進めており、現在では30%を超える既存ユーザー企業がタレントマネジメント機能を利用しているそうです。2024年2月にはARR150億円を突破し、直近では「HRアナリティクス」や「学習管理(LMS)」などの新規プロダクトも提供を開始しています。
今回の調達により、HRテクノロジー領域での新たなプロダクト開発やS&M組織の拡大を進める予定であるとのこと。また、M&AやAIなどの新技術への投資も行い、マルチプロダクト化を目指していくそうです。
2位はライドシェアサービスを運営するnewmoで、シリーズA 1stクローズで100億円を調達しました。
newmoは、「利用者視点に立ったサステナブルな地域交通」の実現を目指し、2024年1月に設立されたスタートアップです。日本国内では人手不足や高齢化が進行しており、バス路線の廃止やタクシー運転手の減少が問題となっています。こうした背景の中、newmoはタクシー事業およびライドシェア事業を通じて、地域交通の課題を解決することを目指しています。同社は、すでに大阪でタクシー事業を展開する岸交や未来都の経営権を取得し、646台のタクシー車両を保有しています。
今回調達した資金を活用して、全国主要地域での展開、タクシー車両数3,000台、ドライバー数1万人を目指す予定だそうです。また、ライドシェア事業の立ち上げや、運行管理システム、ドライバー向けアプリ、利用者向けアプリなどのプロダクト開発を加速させていくとしています。
3位は経営管理クラウド「Loglass 経営管理」を提供するログラスで、シリーズBラウンドで70億円を調達しました。
ログラスは、企業の経営データを効率的に管理・分析するためのクラウド経営管理システム「Loglass 経営管理」を提供しています。同社は、「良い景気を作ろう。」をミッションに掲げ、企業の経営判断の精度とスピードを向上させ、経営資源の最適配分をサポートしてきました。シリーズAからの成長により、導入企業数は6倍以上に増加し、予実管理SaaS/PaaS市場でシェアNo.1を達成しています。
今回の資金調達により、経営管理領域を超えて複数の計画領域に進出する「xP&A戦略」を展開し、AIを活用した「AI ERP構想」を実現する予定とのことです。この構想では、データとAIを駆使して企業の経営リソースを最適に配分し、経営効率性を向上させることを目指しているといい、2027年4月までに提供プロダクトを20以上に拡充し、社員数を500名以上に拡大する計画だそうです。
4位はバーチャル×音楽を軸に次世代エンターテインメントを創造するTHINKR(シンカー)で、50億円を調達しました。
THINKRは、2007年にクリエイティブプロダクション「ANSWR」として設立されたスタートアップです。エイベックス・グループの子会社として活動し、クリエイティブ制作やアーティストマネジメント、バーチャルエンターテインメントの領域で成長を遂げてきました。同社は、音楽アーティストや映像クリエイターのマネジメント、自社IPの開発に注力し、社員数100名を超える規模に成長しています。
今回の資金調達により、自己株式取得と借入金の返済に加え、今後の成長資金に充当する予定だそうです。同社は、既存事業であるクリエイティブ開発やアーティストマネジメントに加え、ゲーム、アニメ、メタバース、AI × IP、体験型エンターテインメントなど、バーチャル領域での事業を積極的に展開するそうです。また、新たな才能育成プロジェクト「THINKR NEXT ARTISTS DEVELOPMENT」も立ち上げる予定とのことです。
当社は、今後もSTARTUP DBを通じて、スタートアップエコシステムの活性化を行い、成長産業の発展に貢献してまいります。
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【調査概要】
タイトル:「スタートアップ資金調達金額ランキング」
・調査期間:2024年7月1日〜7月31日まで(2024年8月3日時点)
・レポート記事:STARTUP DB (https://journal.startup-db.com/articles/funding-ranking-202407)
・調査機関(調査主体):フォースタートアップス株式会社(自社調査)
・調査対象 :当社サービス『STARTUP DB』が取得した登記簿謄本、プレスリリース、ニュース情報に記載している情報
・有効回答数(サンプル数) :24,000社
・調査方法(集計方法、算出方法) :期間内のデータを集計
※当社が取得した登記簿謄本に記載している情報を元に参考値として算出しておりますが、当社は、本情報の正確性、信頼性、完全性を保証するものではなく、本情報に基づいて被ったいかなる損害についても一切責任を負いません。
STARTUP DB(スタートアップデータベース)について
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【フォースタートアップス株式会社 概要】
社名:フォースタートアップス株式会社
代表者:代表取締役社長 志水 雄一郎
設立:2016年9月1日
事業内容:成長産業支援事業
証券コード:7089(東証グロース市場上場)
所在地:東京都港区六本⽊1-6-1 泉ガーデンタワー36F
フォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ」というミッションを掲げ、「for Startups」というビジョンのもと、国内有力VCとの連携による起業支援や、スタートアップ企業の組織構築を含めた人材支援を中核に、戦略的資金支援も行うハイブリッドキャピタルとして成長産業支援事業を展開。また、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」を中心とした産官学共創モデルによるスタートアップエコシステム構築にも取り組んでいます。採用情報については、 当社の採用ページをご確認ください。
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