『サイボーグ009』、『仮面ライダー』などで一世を風靡した石ノ森章太郎の魅力を凝縮! 『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』が発売

~天才を超えた萬画家(まんがか)の「とてつもなさ」を語り尽くす一冊!~

『サイボーグ009』をはじめとする数多の有名作に加え、SFやギャグ、時代劇、大人向けの現代劇、大人向けの学習マンガ……など幅広いジャンルの作品を厖大に描き、「漫画の王様」とも評された石ノ森章太郎。また、彼は『仮面ライダー』など特撮作品の原作者としても活躍し、誰もが知るたくさんのキャラクターを生み出し、子どもから大人までが熱中する特撮ブームを牽引しました。
 このたび発売の『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』(NHK出版、2021年7月26日刊)は、才能と好奇心が赴くままマンガのあらゆるジャンルとその表現に挑み続けた石ノ森章太郎の代表作のいくつかを取り上げ、その魅力を多様な世代の論者が語り尽くします。

※本書は2018年9月8日に放送されたNHK番組「100分de石ノ森章太郎」をもとに追加構成してムック化したものです。

 石ノ森章太郎はジャンルにとらわれず漫画を描き続け、生涯で770ともいわれる作品を遺しました。多彩な表現を可能にした漫画に「萬画(まんが)」という新しい呼び名を提唱し、「一人の著者が描いたコミックの出版作品数が世界で最も多い」として、ギネス世界記録にも認定されています。
 本書では、石ノ森章太郎の数ある代表作の中からおもに4作品について、漫画家や評論家といった4名の論者とともに、作品の面白さや見どころはもちろん、石ノ森章太郎の世界観や漫画に対する想いなどを読み解いていきます。第1章では、『さるとびエッちゃん』を漫画家・エッセイストのヤマザキマリさんが、第2章では『サイボーグ009』を精神科医の名越康文さんが、第3章では『佐武と市捕物控』をマンガ・コラムニストで元学習院大学教授の夏目房之介さんが、第4章では『仮面ライダー』を評論家で批評誌〈PLANETS〉編集長の宇野常寛さんが、それぞれ解説します。

 石ノ森章太郎が創作した「表現の世界」は、ふだん常識にとらわれがちな私たちに新鮮さや驚きをもたらしてくれます。この機会に、ぜひみなさんも石ノ森章太郎の作品に触れ、彼が描いたふしぎでワクワクする世界を体験してみませんか。
 
  • 『別冊NHK100分de名著 果てしなき 石ノ森章太郎』構成

はじめに――石ノ森章太郎の「残留思念」が私たちをつくった

第1章 『さるとびエッちゃん』 ヤマザキマリ――「おかしなあの子」が示す柔らかな生き方
*少女マンガの先駆者でもあった石ノ森章太郎。主人公・エッちゃんのキャラクターの「なにものにもとらわれない」生き方に、現代人が学ぶべきところが多いのでは、とヤマザキマリさんは提起します。

〈インタビュー〉 『マンガ家入門』からすべてが始まった! 竹宮惠子
*竹宮惠子さんが石ノ森への敬愛と思い出を語るインタビュー。番組での未放送部分も含め誌面で再構成。

(ミニコラム)27歳で上梓した『マンガ家入門』

第2章 『サイボーグ009』 名越康文――描かれた思春期の苦悩と困難
*ダイバーシティを先取りし、60~70年代の思春期の若者たちの心を鷲づかみにした『サイボーグ009』。何が彼らを虜にしたのか。名越康文さんは自分を回顧しながら分析します。『幻魔大戦』についても触れています。

〈インタビュー〉 石ノ森先生が天才だと思う、ワタクシ的な理由 島本和彦
*石ノ森スピリッツを受け継ぐ島本和彦さんが、その「画」の何がすごいのかを熱く述べます。番組での未放送部分も含め誌面で再構成。

第3章 『佐武と市捕物控』 夏目房之介――青年マンガの革命児
*石ノ森章太郎がいかなる天才であったのかを、夏目房之介さんは、その初期作品から後年の作品に至るまで分析。なかでも、『佐武と市捕物控』で発揮された技量と構成力を詳細に解説します。

〈石ノ森章太郎 略年譜〉

第4章 『仮面ライダー』 宇野常寛――受け継がれる コンセプター・石ノ森の遺伝子
*リアル石ノ森世代ではなかった宇野常寛さんが、『仮面ライダー』への深い愛を語りながら、石ノ森特撮作品が与えた、現在にも生き続けるそのインパクトやキャラクターデザインの斬新さなどについて分析します。
 
  • 紹介各作品概要 
『さるとびエッちゃん』
本作はもともと、「週刊マーガレット」で『おかしなおかしなおかしなあの子』というタイトルで連載が始まりました。三つ葉小学校に転入してきた猿飛エツ子(エッちゃん)は、怪力、俊足、動物と会話できるなどの超能力を持った女の子。その小さなエッちゃんが、次々に巻き起こる騒動を、持ち前の運動神経と不思議な力で次々と解決していく、ギャグあり、SFありの奇想天外なコメディー漫画です。

『サイボーグ009』
本作は、1964年に「週刊少年キング」で連載が始まりました。東西冷戦の時代、兵器を売りつける謎の組織「黒い幽霊団(ブラック・ゴースト)」に誘拐され、サイボーグに改造されてしまった少年・島村ジョー。「テスト」で人間離れした能力を得てしまったことを知ったジョーは、先に改造されていた8人のサイボーグとその改造を主導したギルモア博士とともに、「黒い幽霊団」から脱走し反旗を翻します。9人のサイボーグ戦士の戦いと友情の物語は大ヒットとなり、連載誌を変えながら描き続けられました。

『佐武と市捕物控』
本作は、江戸の街に起こる数々の事件を追う下っ引きの若者・佐武と、実は居合いの達人である盲目の按摩師・松の市の親友2人がさまざまな難事件を解決していく、一話完結型の時代劇作品です。街の中のさまざまな「音」や季節のうつろいといった江戸情緒が作品を彩り、そこには斬新なマンガの技法が駆使されるとともに、折り重なるように人情の機微が描かれました。1966年の連載開始時は、「少年サンデー」に掲載され(当時のタイトルは『縄と石捕物控』)、後に発表の舞台を創刊したばかりの青年誌「ビッグコミック」に移し、キャラクターや表現を青年向けに一新。後に大人向けのテレビアニメともなりました。

『仮面ライダー』
もともと連載されていたマンガの実写化ではなく、テレビ番組の企画と共に生まれた作品です。1969年に、東映の平山亨プロデューサーが石ノ森に、新しい子ども向けヒーロー番組への参加を求めたことから『仮面ライダー』が誕生、1971年にテレビ放送がスタートし現在もシリーズを重ね、今年は「仮面ライダー生誕50周年」にあたります。石ノ森は十字模様のマスクをかぶったデザインや、ライオンのようなたてがみが付いたデザインなど、ヒーローのデザインを次々と提案し試行錯誤の末に、バイクに乗ることで変身する、バッタをモチーフとした『仮面ライダー』のデザインにたどり着いたのです。
 
  • 商品情報

出版社:NHK出版
発売日:2021年7月26日
定価:1,210円(本体1,100円)
判型:A5判
ページ数:168ページ
ISBN:978-4-14-407274-1
URL:https://www.amazon.co.jp/dp/4144072746
https://honto.jp/netstore/pd-book_29722405.html
https://books.rakuten.co.jp/rb/16762964/
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