『伯爵と成金 帝都マユズミ探偵研究所』本日発売!堀川アサコが描く、昭和初期の耽美と退廃とミステリ、イケメンバディに酔いしれろ!
大正浪漫が和洋折衷の花開く色鮮やかな光の文化なら、昭和レトロは熟れすぎた果実が腐り落ちるがごとく匂い立つ、独特の耽美と退廃の闇の文化が存在しているといえるでしょう。
そんな帝都の暗がりにそっと目を向けてみませんか。
伯爵家の次男坊と成金のドラ息子。対照的な二人が貴方をお待ちしております。
そんな帝都の暗がりにそっと目を向けてみませんか。
伯爵家の次男坊と成金のドラ息子。対照的な二人が貴方をお待ちしております。
■あらすじ
冤罪をこうむった放蕩息子の牧野心太郎は、真犯人を捕まえるために、タダで探偵をするという奇特な伯爵家の次男坊・黛望(ルビ:まゆずみのぞみ)を頼る。
一方、巷では同様の死体が次々見つかり、「黒影法師」なる者の仕業と噂になっていた――。
耽美と退廃が匂い立つ、帝都バディミッション開幕!
■読みどころ
『幻想郵便局』シリーズ等でおなじみの優しくてほっこりした作風とは打って変わって
まるで横溝正史のような、江戸川乱歩のような、めくるめく昭和初期の帝都の闇を軽快な筆致で描いている。
丁寧な時代考証に裏打ちされたこの物語世界、「大正浪漫」や「昭和レトロ」のような文化が好きな人には特に胸を張っておすすめいたします!!
■著者コメント
戦前の東京市、本当の紳士と乙女が居た時代、けれど紳士は狡猾で乙女は淫靡です。
電気蓄音機から流れる短調の流行歌。ビロードのカーテン。笑う蛇体の女神像。冒涜された凶悪犯たちの遺体。
pieceが組み合わされ、こわれ、組み合わさるうちに、正義と邪悪も反転する。
ご用とお急ぎでなければ、さあ、お立合い。
読んで後悔なさるとも、決して損はなさいますまい。
■著者プロフィール
1964(昭和39)年、青森県生れ。2006(平成18)年、『闇鏡』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞。妖しい魅力あふれる文章と、独自の世界観が評価された。著書に『たましくる――イタコ千歳のあやかし事件帖』『幻想郵便局』『幻想映画館』『予言村の転校生』『おせっかい屋のお鈴さん』『小さいおじさん』『100回泣いても変わらないので恋することにした。』『おもてなし時空ホテル〜桜井千鶴のお客様相談ノート〜』『ある晴れた日に、墓じまい』などがある。
■書籍データ
【タイトル】『伯爵と成金 帝都マユズミ探偵研究所』
【著者名】堀川アサコ
【発売日】9月29日
【造本】新潮文庫nex
【本体定価】693円(税込)
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/180225/
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