スペラファーマ株式会社、アメリカ化学会発行の「Molecular Pharmaceutics」に社員の執筆論文が掲載されました
スペラファーマ株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岩城 慶太郎)の製薬研究所 中井 啓陽、三木 邦力、山野 光久が執筆した論文がアメリカ化学会発行の「Molecular Pharmaceutics」に掲載れましたのでお知らせします。
原論文情報
掲 載 誌 :Molecular Pharmaceutics, 2025, 22, 5, 2613–2622
U R L:https://doi.org/10.1021/acs.molpharmaceut.5c00028
D O I :10.1021/acs.molpharmaceut.5c00028
タイトル:Structural Analysis of Active Pharmaceutical Ingredients
in Tablets Using 3D ED/MicroED
著 者:(1)Keiyo Nakai*, (2)Takashi Kikuchi, (1)Kuniyoshi Miki,
(2)Akito Sasaki, (1)Mitsuhisa Yamano
所 属:(1)スペラファーマ株式会社 (2)株式会社リガク
備 考:本研究は株式会社リガクとの共同研究です
概要
医薬品錠剤中のAPIに関する結晶多形情報を検出することは、従来の分析技術だけではでは極めて難しい研究課題とされていました。その理由は、錠剤中に含まれる添加剤が、各種分析時に所望の結晶多形シグナルの邪魔をするためです。そのため、製剤化 (打錠) の前後で、原料の結晶多形が変化していないかどうかの確認は、あまり実施できていないのが現状でした。
今回、近年世界的に注目を集めている3D ED/MicroED結晶構造解析を利用し上記課題解決に取り組みました。本分析の優れた特徴の一つ “混合物でも問題なく結晶構造解析が出来る” という利点を利用した結果、3つの医薬品錠剤中に含まれる結晶構造の直接的な決定に成功しました。さらに、それら結晶構造を、未圧縮パウダーの3D ED/MicroED構造情報と詳細に比較することにより、打錠の前後で結晶多形に変化があったかどうかについて本文では細かく議論致しました。
スペラファーマ株式会社は、高品質な製剤の未来を創造し、このような新規分析法の開拓に日々チャレンジしています。こうした取り組みを、お客様へスピーディにフィードバックさせていただくことで、みな様の課題解決を強くサポートして参ります。
[参考URL]

スペラファーマ株式会社 会社概要
会社名:スペラファーマ株式会社
所在地:大阪府大阪市淀川区十三本町二丁目17番85号
(武田薬品工業 大阪工場内)
代表者:代表取締役社長 岩城 慶太郎
設 立:2017年(平成29年)4月20日
U R L :https://www.spera-pharma.co.jp/
事業内容:医薬品のCMC研究開発及び製造受託事業
【本件に関するお問い合わせ先】
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