Rockoon方式ロケット打ち上げ事業を行う「AstroX株式会社」に出資

ユナイテッド株式会社

2024年9月5日 09時00分

ユナイテッド株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長兼執行役員：早川与規、証券コード：2497、以下「ユナイテッド」）は、AstroX株式会社（本社：福島県南相馬市、代表取締役：小田翔武、以下「AstroX」、読み：アストロエックス）へ出資いたしました。

■AstroXの事業について

AstroXは「宇宙開発で”Japan as No.1”を取り戻す」をビジョンに、Rockoon（ロックーン）方式※1での衛星打ち上げロケットの開発を行っています。すでに、ロケットエンジン燃焼試験の成功、気球からの空中発射性開発の成功、姿勢制御装置の統合試験に成功しているほか、株式会社大林組と千葉工業大学との共同研究契約も締結しており、順調に開発が進捗しています。

※1 RocketとBalloonを組み合わせた造語。成層圏(高度20km前後)までロケットを大気球で放球し、そこから空中発射を行う方式

■ユナイテッドによるAstroXへの出資の背景

内閣部宇宙政策員会の「宇宙産業ビジョン2030※2」によると、宇宙産業の市場規模は現状約1.2兆円で、2030年代早期に倍増させるという政府目標が掲げられています。政府による促進と、衛生データ活用等の事業上の関心の高まりも相まって、衛星事業者の打ち上げ需要は増加しています。その一方で、衛星を宇宙へ輸送するためのロケット打ち上げ数は不足しています。特に、日本の民間ロケットの打ち上げ事例は極めて少ない現状の中、国内におけるロケット打ち上げの商業化が急務となっています。

AstroXは、CTOの和田豊氏（千葉工業大学宇宙輸送工学研究室教授）や日本のロケット開発の第一人者である執行役員の前村孝志氏を中心とした強力な開発体制を築いています。実際に、衛星打ち上げロケット開発への実験は成功を重ねています。

ロケットの商業化は大変難度の高いミッションです。強力な開発体制、そしてビジネス力とステークホルダーとともに前進する力に長けている代表の小田氏を中心としたAstroXならば、日本の宇宙産業をけん引する存在になれると期待し、ユナイテッドはこの度出資の意思決定をいたしました。

※2 https://www8.cao.go.jp/space/vision/vision.html

■今後の展望

AstroXは今回調達した資金で、衛星打ち上げロケットの開発を引き続き推進していく予定です。ユナイテッドとしても、AstroXの事業拡大とさらなる成長に向け支援してまいります。

ユナイテッドは今後も、有望なビジネスモデルを持つベンチャー・スタートアップ企業への投資を積極的に行ってまいります。

■ユナイテッド株式会社投資事業について

ユナイテッドは「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」をパーパスに掲げ、投資事業、教育事業、人材マッチング事業の3つをコア事業としています。投資事業においては、インターネットビジネスの黎明期から20年以上に渡って数々のベンチャー・スタートアップ企業に投資を行い、投資先企業の成長・EXITに寄り添ってまいりました。現在は国内のシード～アーリーステージのベンチャー・スタートアップ企業を主な投資対象としております。投資はすべて自己資金で行っているため、柔軟かつスピーディーな意思決定が可能です。投資後には、長年の事業運営・投資経験により培った事業・組織運営ノウハウの提供、及び資金調達・EXIT支援等を行っております。加えて、ハンズオン支援部隊であるUVS※3が事業戦略立案から実行に至るまで、事業成長のための一気通貫の支援を行います。

※3 UVS（UNITED Venture Success）：キャピタリストチーム、バリューアップチームメンバーによって構成されるハンズオン支援部隊

■出資先概要

出資先名	AstroX株式会社
本社所在地	〒979-2124 福島県南相馬市小高区本町1-87
設立日	2022年5月20日
代表者	代表取締役　小田翔武
事業内容	宇宙輸送事業
URL	https://astrox.jp/