デジタル教材やAIドリルを提供する株式会社Libryを子会社化
現在、政府・文部科学省は、子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと協働的な学びを実現するため「GIGAスクール構想」を推進しており、日本の教育現場ではパソコンやタブレット、ネットワークの整備、学習コンテンツの活用が一気に進んでいます。
このたびの株式取得を通じて、カシオは、リブリーとお互いが強みを持つ学習コンテンツやツールを補完することで教育現場に広く馴染むサービスを提供し、教育のICT化を進展させてまいります。そして、今後は教育ビッグデータを活用した個別最適化学習や教育アセスメントの支援を行うなど、新たな価値創造を目指します。
カシオは、2021年よりパソコン・タブレットでの学習に最適な総合学習プラットフォーム『ClassPad.net(クラスパッド ドット ネット)』を、ICT化が進む教育現場に提供しています。『ClassPad.net』は、オンライン辞書や数学ツールなどの学習コンテンツとデジタルノート、授業支援の機能を統合しており、先生と生徒によるインタラクティブな授業や生徒同士のディスカッションに使えるなど、生徒の思考力の育成や効率的な学びに役立つICT学習アプリです。現在は、全国の高等学校を中心に245校※1で導入されています。
※1: 2023年3月現在
一方のリブリーは、デジタル化した問題集等の学習コンテンツに強みを持ち、2017年より中高生向けにデジタル教材プラットフォーム『Libry(リブリー)』を提供しています。デジタル教材とAIドリルの特性を併せ持つ『Libry』は、一つの端末で複数の教材や問題集を管理することができるほか、学習履歴に基づいた「類似問題」や「苦手問題」を提示する機能で、生徒一人ひとりの学習状況や理解度に合わせて個別最適化できる学習を実現します。現在は、全国の高等学校・中学校を中心に約600校※2で導入されています。
※2:2024年3月現在
【カシオ計算機株式会社の概要】
会社名:カシオ計算機株式会社
所在地:東京都渋谷区本町1-6-2
代表者:代表取締役 社長 CEO 兼 CHRO 増田 裕一
設立:1957年6月
資本金:485億9,200万円
事業内容:時計、電子辞書、電卓、電子楽器、法人向けシステム、医療向けカメラなどの開発・販売。教育事業として電子辞書や関数電卓を展開するほか、総合学習プラットフォーム『ClassPad.net』を提供。海外では、関数電卓を使った世界各国の数学教育において、より良い教育と学習環境の構築に向けて先生や生徒を積極的にサポートする「GAKUHAN」活動を30年以上継続しており、グローバルな教育業界の最新情報や教育ノウハウ等の知見を得ています。
【株式会社Libryの概要】
会社名:株式会社Libry
所在地:東京都港区芝浦3-3-6 東工大田町CIC409
代表者:代表取締役CEO 後藤 匠
設立:2012年5月
資本金:1億円
事業内容:「一人ひとりが自分の可能性を最大限発揮できる社会をつくる」ことをビジョンに創業した教育系ベンチャー企業。中高生向けデジタル教材プラットフォーム『Libry』と、教員向けの管理ツール『Libry for Teacher』を提供しています。生徒の日常学習に馴染むデジタル教科書・教材として、全国の高等学校・中学校にサービスを提供し、教育データを活用した教員の業務負荷軽減や自律学習の支援、定量的な評価の実現などに取り組んでいます。
■本件に関する株式会社Libryのプレスリリース
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