サービス開始20周年記念・ビジュアルで見る日本社会の20年 第1弾 ストックフォトの「旅行像」は20年でどう変わったか?
「観光地」から「ライフスタイル」、今後は「リアリティ」と「多様性」の時代へ
ピクスタ株式会社(東京都渋谷区 代表取締役社長:古俣大介、東証スタンダード:3416)が運営する写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」は、2026年5月のサービス開始20周年を記念し、保有する累計1億点超の膨大なビジュアルデータから日本社会の変化を読み解く特別連載を開始いたしました。ゴールデンウィークを目前に控え、旅の目的が多様化する今、第1弾となる今回は旅行に焦点を当て、20年間で蓄積された検索データや販売動向から、日本社会における旅行の変容を分析します。ストックフォトは、その時代の企業広告やメディアが求める理想の姿を反映する時代の写し鏡です。サービス開始から20年間、日本最大級のプラットフォームとして蓄積してきた膨大なアーカイブを「日本の文化資産」として再定義し、ビジュアルデータの変遷から日本人の価値観の深化をひもときます。
◆【ビジュアルで見る日本社会の20年】第1弾ストックフォトの「旅行像」はどう変わったか?:https://pixta.jp/guide/?p=73790

■ 背景
燃料高騰によりゴールデンウィークの移動コストが上昇する2026年。国内旅行や近場での体験型旅行への関心が高まるなか、旅行のあり方そのものが再定義されています。
日本の旅行市場は、1964年の海外旅行自由化以降、団体で標準化された体験を消費するマス・ツーリズムから、インターネットの普及による個人旅行の台頭、そしてSNSによるビジュアル動機型旅行へと、その形を大きく変えてきました。
かつては遠くの有名な場所へ行くこと自体がステータスであり、写真は到達の証拠としてのランドマーク撮影が主流でした。しかし、2026年現在の旅行トレンドは、効率的な観光よりも、自己成長やウェルネス、環境保護といった個人の価値観に基づいた意味のある体験や、日常と地続きのワーケーションへと軸足が移っています。
ストックフォトは、時代の理想の姿や無意識の欲求を投影するアーカイブ、時代の写し鏡です。本リリースでは、20年前の「ランドマーク重視」から、現在の「日常の延長にある贅沢」へと変化したビジュアルの潮流を可視化。単なるレジャーの枠を超え、日本人の生き方がどのように変化してきたのかを視覚的に解説します。
■「旅行像」で見る20年の変化、創業時と現在の比較
2006年のサービス開始から数年間は場所への到達を示す風景写真が中心でしたが、現在はどう過ごすかを表現する人物・ライフスタイル素材が主流となっています。売れ筋ビジュアルのこの変化は、旅行に求めるものが「非日常の消費」から「体験・ライフスタイルの表現」へとシフトしたことを示しています。


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創業時(2006年〜2010年) |
現在(2020年〜2026年) |
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売れ筋の被写体 |
人の写っていない風景・絶景 |
人物・過ごし方・ライフスタイル |
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人気の舞台 |
海外有名観光スポット、南国ビーチ |
国内ローカル、グランピング、サウナ |
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旅のスタイル |
パッケージツアー・非日常の消費 |
ワーケーション・体験・生き方の延長 |
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注目キーワード |
リゾート、ビーチ、海外旅行、ツアー、デジカメ、ピース |
インバウンド、ワーケーション、サウナ旅行・サ活、グランピング |
▼詳細は特設記事でご覧いただけます。
https://pixta.jp/guide/?p=73790
■ ビジュアル・検索ワードの変遷から見る、日本人の旅行観の変化
20年間の販売データと検索ワードをひもとくと、旅行ビジュアルは社会の変化とともに4つの時代を経て変容してきました。
【〜2010年:ガイドブックとデジカメの時代:誰もいない絶景】
売れ筋の大半は、南国のビーチや海外有名観光スポットなど「人の写らない風景写真」でした。当時の国内ストックフォト市場では、日本人モデルを使った人物素材が少なく、入手するには海外サービスを利用するか高額な費用がかかるのが一般的でした。PIXTAはその空白を埋めるべく、2009〜2010年頃から人物素材の拡充に注力。以降、登録数は急激に増加していきます。また、スマートフォン普及前夜のこの頃は、旅行代理店でパッケージツアーを申し込むのが主流。憧れの遠い場所へ行くこと自体がステータスであったため、広告素材にも非日常感のある純粋な絶景が求められていたと見られます。

【〜2015年:「風景」から「過ごし方」への主役交代】
写真の主役は風景から「人物(特に2人以上の女性)」へと急シフトしました。2012年のLCC元年によりアジア圏への渡航ハードルが劇的に低下し、週末海外が身近になったことで、旅行の主役は場所から誰とどう過ごすかへと移行。現地のカフェでくつろぐ姿など、過ごし方にフォーカスしたリアリティのある素材が広告で求められるようになりました。

【〜2020年:全方位への多様化と「エモさ」の追求】
女子旅一強から、ファミリー・シニア夫婦・ソロ活など被写体は全方位に拡大。2017年の「インスタ映え」流行語大賞に象徴されるSNS全盛期を経て、作り込まれた笑顔より情緒的な「空気感(エモさ)を持つ写真」が求められるようになりました。旅行の動機が有名な場所へ行くから、SNSで共感を得られる体験をするへと変化したことが、ビジュアルにも反映されています。

【2020年代前半〜:新常識の定着と「日本らしさ」の再発見】
コロナ禍による渡航制限(2020〜2022年頃)を経て旅行観が根底から変化。円安・インフレによる海外旅行ハードルの上昇を背景に、グランピング・サウナ・ワーケーションなど「遠くへ行かなくても豊かな旅ができる」ライフスタイルを表現した素材が急増しました。同時に、インバウンド急増を受けて日本を象徴するビジュアルへの需要も拡大しています。

■ 売れ筋素材が示す、日本人の次の欲求
現在求められるビジュアルは、有名なランドマークや観光地を象徴するような写真から、「ディープな地方」や「生活の息遣いを感じるローカルな風景」へとシフトしています。動画のワンシーンを切り取ったような躍動感や、あえてブレやノイズを残した、無加工でドキュメンタリー調のリアルな表現も求められるようになりました。
企業の広告素材としては、環境配慮・多様性に配慮したビジュアル(マイボトル持参、バリアフリー旅行、多国籍家族など)へのニーズが拡大。完璧な演出からリアルな自然体へという変化は、日本人の消費観の深化を反映しています。
■ AI学習データとしての価値
本プロジェクトで扱うデータは、次世代のAI開発を支える「文化的多様性の基盤」としての側面を持っています。PIXTAは単に「旅行」という分類にとどまらず、「ワーケーション」「手元作業」「関係性重視」といった日本市場特有の詳細なメタデータを付与しており、文脈を理解する精度の高いAI学習を可能にします。
すべての素材は適切な権利処理(モデルリリース等)がなされており、AI学習における倫理的かつクリーンなソースです。「心理的安全」「日本独自の旅の安心感」など数値化しにくい日本的文脈を、豊富なデータによって体系化しています。
■ 今後の展望
当社は「ストックフォト企業」から「日本文化のデータアーカイブ企業」へとその役割を拡大し、ビジュアルデータの価値を文化資産として再定義してまいります 。6月上旬に、20周年特別プレスリリースとして、時代を映したビジュアルの変遷を公開した後も、連載として、今後も様々な切り口で分析を順次配信予定です。
■ PIXTAについて
「PIXTA」はプロ・アマチュア問わず誰もが自ら制作した写真・イラスト・動画・音楽をインターネット上で売買できるデジタル素材のマーケットプレイスとして2006年5月にスタート。「日本人や日本文化に関わる画像・動画素材ならPIXTA」と評される国内最大のデジタル素材サイトです。
近年は広告などのクリエイティブ制作分野への素材提供のみならず、機械学習を行う企業や学術機関向けにAI開発用の学習データとしての画像・動画素材を提供。アノテーションサービスと共にAI開発の支援もしています。
併せて、写真の撮り下ろしサービスとして、全国のフォトグラファーとマッチングできる法人向け出張撮影「PIXTAオンデマンド」や、モデル・ロケーション手配や撮影ディレクションまで撮影にかかる一切を請け負う「PIXTAカスタム」を展開し、ビジュアルプラットフォームとして企業の様々なビジュアルニーズに対応しています。


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◆ PIXTA |
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◆ PIXTA機械学習用データ提供 |
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◆ PIXTAオンデマンド |
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◆ PIXTAカスタム |
【会社概要】
ピクスタ株式会社 (東証スタンダード:3416)
設 立:2005年8月25日
所在地:東京都渋谷区渋谷2丁目21−1 渋谷ヒカリエ 33階 JustCo Shibuya Hikarie
TEL:03-5774-2692
資本金:332,437千円(2025年12月末時点)
代表取締役社長:古俣 大介
事業内容:コンテンツ販売事業
撮影事業
ものづくり体験事業
子会社:PIXTA ASIA PTE. LTD.
PIXTA VIETNAM CO., LTD.
POTONOW CO.,LTD.
株式会社YASUMI WORKS
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