三菱UFJキャピタルとAGC、創薬スタートアップへの投資活動における医薬品製造の技術評価に関する業務委受託契約を締結
―日本の創薬力向上に貢献―
*本プレスリリースは三菱UFJキャピタル株式会社とAGC株式会社の連名プレスリリースです。
三菱UFJキャピタル株式会社(代表取締役社長:小島 拓朗/本社:東京/以下、三菱UFJキャピタル)とAGC株式会社(代表取締役 社長執行役員CEO:平井 良典/本社:東京/以下、AGC)は、三菱UFJキャピタルが行う創薬スタートアップ等への投資活動における、医薬品製造等の技術評価に関する業務について、委受託契約を締結しました。
近年、モダリティの多様化により医薬品開発は複雑化・高度化しており、次世代の新薬開発を牽引するイノベーションを実現するためには、「創薬エコシステム」の構築が必要となります。そのため、医薬品開発の主体である製薬企業・アカデミア・スタートアップだけでなく、産官学を含めた総合的・全体的な取り組みが求められています。

AGCは、ライフサイエンス事業において、日米欧の世界3極でcGMP対応のCDMO*1事業を展開しており、化学合成、微生物、動物細胞、mRNA、プラスミドDNA、遺伝子・細胞治療薬、エクソソームなど、幅広いモダリティ*2に対応しています。本契約のもと、AGCはCDMO事業で培った豊富な知見を活かし、創薬スタートアップ等が開発する医薬品について、CMC(Chemistry, Manufacturing and Controls)の観点からプロセス開発・製造フェーズで想定される課題の分析、およびその解決方法の助言等を行います。
三菱UFJキャピタルは、ライフサイエンス特化型のファンドを運営しており、国内屈指のファンド資金量を背景とした主導的なディールメークを行っています。製薬企業・アカデミア等との豊富な協働実績で得たノウハウを活かし、創薬を担うスタートアップへの支援を積み上げてきました。昨今、創薬スタートアップ等が開発する医薬品のモダリティが多様化する中、製造面のリスク軽減はもとより、研究開発の効率化・加速化、成功確率の向上が求められています。本契約のもと、三菱UFJキャピタルは、創薬スタートアップ等の製造面における計画の実現可能性、実施状況を評価し、創薬スタートアップを支援していきます。
本連携により、両社は「創薬エコシステム」の構築に貢献するとともに、日本の創薬力向上を目指します。
<注釈>
*1 CDMO: 医薬品等の製造受託に加え、製造方法の開発を受託・代行する会社(Contract Development & Manufacturing Organization)。
*2 モダリティ:医薬品の創薬基盤技術の方法・手段の分類を表す用語(例:抗体医薬品、mRNA医薬品)
<三菱UFJキャピタルについて>
三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。
ライフサイエンス分野においては、2017年2月の1号ファンド以降、「三菱UFJライフサイエンス4号ファンド」(200億円)を含め計500億円と継続的にファンドを設立しています。ライフサイエンスに特化した民間ファンドの運営としては国内最大規模であり、創薬、再生医療、医療機器などのスタートアップを対象に投資を行っています。バイオスタートアップ投資にとどまらず、アカデミア創薬、製薬会社のカーブアウト案件、製薬会社の開発プロジェクトへの投資、医療機器関連にも注力しています。
<AGCグループのライフサイエンス事業について>
AGCグループのライフサイエンス事業では、医薬品・農薬のプロセス開発・製造受託を担うCDMO事業をグローバル展開しています。有機合成技術をベースとした合成医薬品・農薬はもとより、世界的に需要拡大が進むバイオ医薬品や最先端分野である遺伝子・細胞治療薬にも注力しています。日欧米の世界3極に事業拠点を有し、各市場のお客様の多様なニーズに応える高品質のサービスを通じて、世界の人々の安心・安全で快適・健康な暮らしに貢献しています。

<本件に関するお問合せ先>
三菱UFJキャピタル株式会社
企画部・泉、投資企画部・圓尾
〒103-0027 東京都中央区日本橋二丁目3番4号
TEL:03-5205-8587


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