オラクル、業界初となるゼタスケールのクラウド・コンピューティング・クラスタを発表

最大131,072基のNVIDIA GPUを搭載可能なクラウド最大クラスの新しいAIスーパーコンピューターが、大規模なAIの構築、トレーニング、推論を支援

日本オラクル株式会社

オラクルは本日、NVIDIA Blackwellプラットフォームによって高速化された、業界初のゼタスケールのクラウド・コンピューティング・クラスタを発表しました。

Oracle CloudWorld, ネバダ州ラスベガス – 2024年9月13日


(本資料は米国2024年9月11日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリース(https://www.oracle.com/news/announcement/ocw24-oracle-offers-first-zettascale-cloud-computing-cluster-2024-09-11/)の抄訳です)


オラクルは本日、NVIDIA Blackwellプラットフォームによって高速化された、業界初のゼタスケールのクラウド・コンピューティング・クラスタを発表しました。「Oracle Cloud Infrastructure (OCI)(https://www.oracle.com/cloud/)」は現在、最大131,072基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載可能なクラウド最大クラスのAIスーパーコンピューターを受注開始しています。


Oracle Cloud Infrastructure担当エグゼクティブ・バイスプレジデントのマヘシュ・シャガラジャン(Mahesh Thiagarajan)は次のように述べています。「弊社は幅広いAIインフラストラクチャを提供しており、最も要求の厳しいAIワークロードをクラウドで実行されるお客様を支援しています。オラクルの分散クラウドを活用することで、お客様は、最高レベルのデータとAIの主権を維持しながら、クラウド・サービスやAIサービスを利用したい場所で柔軟に導入できます。」


世界初のゼタスケールのコンピューティング・クラスタ

OCIは現在、クラウドで最大クラスのAIスーパーコンピューターを受注開始しています。このスーパーコンピューターは、最大131,072基のNVIDIA Blackwell GPUを搭載可能で、これまでにない2.4ゼタFLOPSのピーク性能を実現します。「OCI Supercluster」は、最大でFrontierスーパーコンピューターの3倍以上のGPU数、他のハイパースケーラーの6倍以上のGPU数を提供します。「OCI Supercluster(https://www.oracle.com/ai-infrastructure/)」は、「OCI Compute Bare Metal」、超低レイテンシのRoCEv2(ConnectX-7 NICsおよびConnectX-8 SuperNICsまたはNVIDIA Quantum-2 InfiniBandベースのネットワーク)を提供し、選択肢としてHPCストレージも利用可能です。


「OCI Supercluster」は、NVIDIA H100/H200 Tensor Core GPU、またはNVIDIA Blackwell GPUを搭載した「OCI Compute」とともに注文可能です。H100 GPU搭載の「OCI Supercluster」は、最大16,384 GPUまで拡張可能で、最大65エクサFLOPSの性能と13Pb/sの集約ネットワーク・スループットを実現します。H200 GPU搭載の「OCI Supercluster」は、最大65,536 GPUまで拡張可能で、最大260エクサFLOPSの性能と52Pb/sの集約ネットワーク・スループットを実現し、今年後半に提供開始予定です。NVIDIA GB200 NVL72(https://www.nvidia.com/en-us/data-center/gb200-nvl72/)を搭載した液冷ベアメタル・インスタンスの「OCI Superclusters」は、NVLinkおよびNVLink Switchを使用して、単一のNVLinkドメイン内で最大72基のBlackwell GPUが互いに通信できるようにし、129.6 TB/sの合計帯域幅を実現します。2025年前半に提供開始予定のNVIDIA Blackwell GPUは、第5世代のNVLink、NVLink Switch、およびクラスタ・ネットワーキングにより、単一のクラスタ内でシームレスなGPU-GPU通信を可能にします。

 

NVIDIAのハイパースケールおよびハイパフォーマンス・コンピューティング担当バイスプレジデントのIan Buck氏は次のように述べています。「企業、研究者、国家がAIを活用したイノベーションを推進する上で、強力なコンピューティング・クラスタとAIソフトウェアへの迅速なアクセスはきわめて重要になります。NVIDIAのフルスタックAIコンピューティング・プラットフォームをオラクルの広範な分散クラウド環境で利用することで、かつてない規模のAIコンピューティング機能の提供が可能になります。これにより、AIの取り組みが世界的に促進され、組織による研究、開発、導入が加速するでしょう。」

 

WideLabsやZoomなどのお客様が、強力なセキュリティと主権管理機能を備えたOCIの高性能AIインフラストラクチャを活用しています。


WideLabsがOCI上でブラジル最大のポルトガル語LLMをトレーニング

ブラジルのAIスタートアップ企業であるWideLabsは、OCI上でブラジル最大のLLMの1つであるAmazonia IAをトレーニングしています。同社は、アルツハイマー病患者から収集したデータに基づいて、LLMを使用して大切な思い出を保存するための自伝的コンテンツを生成するアプリケーション、「bAIgrapher」を開発しました。


WideLabsは、機密データを確実に国内に保持するために、「Oracle Cloud」サンパウロ・リージョンでAIワークロードを実行しています。これにより、WideLabsはAIテクノロジーの導入と運用場所を制御できるため、ブラジルのAI主権要件を遵守することができます。WideLabsは、NVIDIA H100 GPUを搭載したOCI AIインフラストラクチャを活用し、LLMのトレーニングを行っています。また、「Oracle Kubernetes Engine(https://www.oracle.com/cloud/cloud-native/kubernetes-engine/)」を活用して、OCIのRMDAベースのクラスタ・ネットワーキングで接続された「OCI Compute」で構成される「OCI Supercluster」全体で、GPUアクセラレーテッド・コンテナをプロビジョニング、管理、運用しています。


WideLabsのCEOであるNelson Leoni氏は次のように述べています。「OCIのAIインフラストラクチャのおかげで、当社のLLMのトレーニングと実行を大幅に効率化できました。ヘルスケア分野やその他の主要分野でイノベーションを継続していく上で、OCIのスケーラビリティと柔軟性は非常に貴重です。」


Zoomが、OCIのソブリン機能を活用して生成AIアシスタントを提供

AIファーストのコラボレーション・プラットフォームのリーダー企業であるZoomは、追加料金なしで利用できる同社のAIパーソナル・アシスタントであるZoom AI Companionの推論処理を実行するためにOCIを活用しています。Zoom AI Companionは、電子メールやチャット・メッセージの下書きの作成、会議やチャット・スレッドの要約の作成、ブレインストーミング中のアイデアの生成などを支援します。OCIのデータおよびAI主権機能は、同社が顧客データを地域内に保持し、OCIのソリューションが最初に展開されるサウジアラビアにおけるAI主権要件をサポートするのに役立ちます。


ZoomのAI担当責任者であるBo Yan氏は次のように述べています。「有料アカウントのお客様が追加費用なしで利用できるZoom AI Companionは、最先端の生成AI機能を駆使して組織の働き方を変革しています。OCIのAI推論機能により、Zoomは正確な結果を低レイテンシで提供することができ、ユーザーは円滑なコラボレーションやコミュニケーションを促進し、生産性や効率性、そして可能性をかつてないほど高めることができます。」


参考リンク

●OCI Supercluster(https://www.oracle.com/ai-infrastructure/

●オラクルのソブリンAIのアプローチ(https://www.oracle.com/artificial-intelligence/sovereign-ai/

●NVIDIAとオラクル、アクセラレーテッド・コンピューティングへのアクセスを拡大(https://www.nvidia.com/en-us/data-center/gpu-cloud-computing/oracle-cloud-infrastructure/


オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、https://www.oracle.com/ をご覧ください。


Oracle CloudWorldについて
CloudWorldは、お客様とパートナー企業が最新のクラウド・テクノロジーに触れ、今日のAIからビジネス価値を最大に引き出す方法を発見し、自動化によって生産性と効率を高める方法を探求する機会を提供します。あらゆる業界の複雑なビジネス課題解決に役立つアプリケーション、クラウド・インフラストラクチャ、データベース、開発者向けツール、AIサービスを構築し活用する人々から学ぶことができます。新しいスキルを身につけ、最新の機能に実際に触れる機会として、是非イベントにご参加ください。登録に関してはhttps://www.oracle.com/cloudworld/ を、ニュースなどの最新の情報は、https://www.oracle.com/news/ またはhttps://www.linkedin.com/company/oracle/ をご参照ください。

 

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。


将来の見通しに関する記述

オラクルの将来の計画、予測、見解、意図に関する本記事内の記述は「将来に関する記述」であり、重大なリスクや不確実性が生じる可能性があります。こうした記述はオラクルの現在の予測と実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイトhttps://investor.oracle.com/home/default.aspx からご覧いただくことができます。本記事内の情報はすべて、2024年9月11日時点で最新であり、オラクルは新しい情報や将来の出来事を踏まえて記述を更新する義務を負いません。

 

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いたクラウド・カンパニーです。


会社概要

日本オラクル株式会社

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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666
代表者名
三澤 智光
上場
東証スタンダード
資本金
250億3300万円
設立
1985年10月