静岡県平野部におけるICTを活用した畑わさびの施設園芸の実証開始について
株式会社田丸屋本店(代表取締役:望月 啓行、以下田丸屋本店)、株式会社鈴生(代表取締役:鈴木 貴博、以下鈴生)、西日本電信電話株式会社 静岡支店(支店長:番匠 俊行、以下NTT西日本)は静岡県平野部におけるICTを活用した畑わさびの施設園芸の実証に向け試験栽培を開始しました。
1.背景・目的
田丸屋本店、鈴生、NTT西日本の3社は、「静岡県の持続的なわさび産業振興」に関する連携協定を締結(2022年4月5日)し、ICTを活用した畑わさびの安定生産の実現に向けた栽培環境の最適化等の取り組みを進めてまいりました。
こうした中、近年の温暖化による気候変動や大規模自然災害の増加など、農業の持続性を脅かすリスクへの対応が急務な状況になっています。特に2022年は、台風15号による川の氾濫・沢の土砂流入などわさび産業も深刻な被害を被ったことから、自然災害を想定した農業のあり方が再認識されました。
そこで、3社は天候や外気温の影響を減らし比較的安定した簡易生産が可能となる施設園芸に着目。冷涼な中山間地域での栽培に適しているとされる畑わさびを、流通・雇用確保の観点で経済合理性が高い平野部での栽培を実証します。加えて、促成栽培により定植から3カ月程度で収穫ができ、一年中栽培を可能にすることで、安定的な収入を得られる農業の実現をめざします。現在、静岡県では、畑わさびの生産量が2010年から10年間で約80tも減少しており、生産量の回復が大きな課題となっています。3社はこうした課題解決に向け実証を進めます。
<参考:静岡県における畑わさび生産量の推移と目標>
2.実証の内容
田丸屋本店、鈴生、NTT西日本は、静岡県平野部で施設園芸を用いた畑わさびの定植から栽培・収穫・販売まで、一連のフローを通じた、以下の3点を検証します。
① 施設園芸による、畑わさびの静岡県平野部における栽培実現性の検証
② 施設園芸の農家への訴求度(収益性・栽培簡易性等)の検証
③ 施設園芸で栽培された畑わさびの市場性(価格・規模・需要)の検証
3.実証期間
2023年2月20日(月)~2025年3月31日(月)
4.実施場所
実証ハウス:静岡県静岡市
5.各社の役割と目標
田丸屋本店、鈴生、NTT西日本の3社は、「静岡県の持続的なわさび産業振興」に関する連携協定を締結(2022年4月5日)し、ICTを活用した畑わさびの安定生産の実現に向けた栽培環境の最適化等の取り組みを進めてまいりました。
こうした中、近年の温暖化による気候変動や大規模自然災害の増加など、農業の持続性を脅かすリスクへの対応が急務な状況になっています。特に2022年は、台風15号による川の氾濫・沢の土砂流入などわさび産業も深刻な被害を被ったことから、自然災害を想定した農業のあり方が再認識されました。
そこで、3社は天候や外気温の影響を減らし比較的安定した簡易生産が可能となる施設園芸に着目。冷涼な中山間地域での栽培に適しているとされる畑わさびを、流通・雇用確保の観点で経済合理性が高い平野部での栽培を実証します。加えて、促成栽培により定植から3カ月程度で収穫ができ、一年中栽培を可能にすることで、安定的な収入を得られる農業の実現をめざします。現在、静岡県では、畑わさびの生産量が2010年から10年間で約80tも減少しており、生産量の回復が大きな課題となっています。3社はこうした課題解決に向け実証を進めます。
<参考:静岡県における畑わさび生産量の推移と目標>
2.実証の内容
田丸屋本店、鈴生、NTT西日本は、静岡県平野部で施設園芸を用いた畑わさびの定植から栽培・収穫・販売まで、一連のフローを通じた、以下の3点を検証します。
① 施設園芸による、畑わさびの静岡県平野部における栽培実現性の検証
② 施設園芸の農家への訴求度(収益性・栽培簡易性等)の検証
③ 施設園芸で栽培された畑わさびの市場性(価格・規模・需要)の検証
ICTにより自動化したシステム図
3.実証期間
2023年2月20日(月)~2025年3月31日(月)
4.実施場所
実証ハウス:静岡県静岡市
5.各社の役割と目標
会社名 | 役割 | 目標 |
田丸屋本店 | ・収穫したわさびの販売 ・収穫したわさびの成分分析 |
静岡県産わさびの生産量回復とブランド化による地域のわさび市場の拡大 |
鈴生 | ・栽培用施設の準備 ・わさびの栽培、収穫、出荷 |
畑わさびの施設園芸事業のパイオニアとして静岡県内農家を牽引 |
NTT西日本 | ・施肥/灌水システム等の運用自動化が可能な栽培環境の構築 | ICTを活用した誰でも栽培可能なパッケージの開発と定着 |
6.今後の展開について
本取り組みを推進するとともに、静岡県の持続的なわさび産業の振興に向けた検討を進めてまいります。
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