ちゅうぎんインフィニティファンド2号による株式会社TearExoに対する投資決定について
TearExo社は、涙液(るいえき)を検体とする検査ハードルの低い画期的ながん検査方法を開発しており、乳がん検査・検診の領域において社会実装が期待される、J-Startup KANSAI(*)と神戸大学に認定されているスタートアップです。
乳がんは、日本では女性の9人に1人が罹患しており、年間の新規罹患者も9万人を超えていることから、女性が最も罹患しやすいがんと言われています。一方で、乳がんの一般的な検査方法であるマンモグラフィーの受診率は50%に満たない状態にあり、背景には「検査に痛みを伴う」「医療機関の予約が取りづらい」といった理由が存在します。女性が社会の中で活躍し重要な役割を果たす時代において、病気に対する不安が払拭され安心して生活できることは、日本の将来において欠くことのできないことであります。
TearExo社が開発する検査方法は、誰もが簡単に検査キットを使って自分の涙液を採取し、検査することを可能とするものです。マンモグラフィー等の他の検査のような痛みや医療機関への予約等の手間を減らすことができ、検診・受診率の向上が期待されます。
乳がん検査の未受診な方、定期検診をおこなう方など幅広い層に訴求することで、早期発見・早期治療を習慣づけることになり、さらに予防医療や医療費削減といった日本社会の大きな課題解決にも貢献します。
技術的にも、TearExo社が開発するセンシングチップは、従来用いられてきた免疫測定法の最大1,000倍の検出感度があることから、成分が希薄な涙液でも、がんの検出が可能となっています。
今後も、ちゅうぎんグループでは、地域にイノベーションと新しい価値を届けてくれる先進的な企業との連携を通じて、社会全体の課題解決に向けた取組みを推進していきます。
(*)J-Startup KANSAI
経済産業省のJ-Startup KANSAIプログラムの地域展開として、2020年9月に開始されたもの。関西から全国・世界へはばたく有望なスタートアップを選定し、内閣府のスタートアップ・エコシステム拠点形成事業等と連携して、選定企業の飛躍的な成長をサポートするプログラム。
1.投資案件の概要
投資先名(本社所在地) | 株式会社TearExo(兵庫県神戸市) |
代表者 | 堀川 諒 |
設立日 | 2022年4月21日 |
事業内容 | 涙液を検体としたがん検査方法(TearExo法)の研究開発 |
当社HP |
株式会社TearExo 代表取締役 堀川 諒氏からのコメント
この度、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ様よりご縁をいただき、「ちゅうぎんインフィニティファンド」からご出資いただきました。
まずご担当下さいました石元様、丸濵様をはじめ、関係者の皆様にお礼申し上げます。
ちゅうぎん様には「TearExoが描く未来のビジョンにワクワクしている」と仰っていただき、世界観を共有できる仲間としてご出資下さったことを嬉しく思います。
我々は神戸大学の技術に基づく、神戸大学発のJ-Startup KANSAI認定スタートアップ企業であり、これまでに類を見ない涙液を検体とした、がん検査法の研究開発を進めています。
検査ハードルが圧倒的に低い涙液検査を社会実装して、「涙1滴、誰もが疾病から解放される世界」を実現するべく、引き続き尽力して参ります。
2.「ちゅうぎんインフィニティファンド2号」の概要
名称 | ちゅうぎんインフィニティファンド2号投資事業有限責任組合 |
運営会社 | ちゅうぎんキャピタルパートナーズ |
出資者 | 中国銀行、ちゅうぎんキャピタルパートナーズ(総額10億円) |
存続期間 | 約10年(2031年12月31日まで) |
以上
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