カスペルスキーと静岡大学が共同開発した、情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」の最新版を無償で提供開始
~ リスクのあるアプリやサイトの具体例をもとに、シニア層のインターネット利用時の判断力が身に付く ~
【本プレスリリースは、株式会社カスペルスキー、国立大学法人静岡大学の共同リリースです。重複して配信される場合がありますのでご了承ください】
--【概要】---
情報セキュリティソリューションを提供する株式会社カスペルスキー(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小林岳夫、以下カスペルスキー)と国立大学法人静岡大学(所在地:静岡県静岡市、学長:日詰一幸、以下静岡大学)は、シニアのインターネット利用者向け情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」の最新版(2023年版)教材一式のダウンロード提供を、本日より無償で開始します。当教材は、2018年にカスペルスキーと静岡大学が共同で開発した教材に、現在身近となっているリスクを新たに加えて更新したもので、消費生活センター、シニア向け情報セキュリティ啓発講座や勉強会などでの利用を想定しています。
【教材ダウンロードサイト】「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」
https://kasperskylabs.jp/activity/senior/index.html
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新型コロナウイルス感染症の拡大を機にデジタルの利活用が進み、ネットショッピングやオンラインでのサービス提供が増え、インターネットの利用は日常となりました。シニアのインターネット利用状況は60代が87%、70代が66%となる中、60代、70代ともに80%以上がネット利用時に何らかの不安を感じています※1。
カスペルスキーと教育工学、授業デザインを専門とする静岡大学教育学部 塩田真吾研究室は、2018年に、シニアがインターネットを利用する際のトラブルを避けるために、リテラシーを高め、自らリスクを判断できることを目的としたカード教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」を共同開発しました。
この教材で使用するカードには、シニアが遭遇し得る、リスクがあると思われるアプリやサイトがスマホの画面を模して描かれています。受講者は各カードの具体的なリスク場面について怪しいかどうかを考えることによって、リスクを判断するスキルを養うことが期待できます。指導者は、各カードのリスクについて解説が書かれたスライドを使用し、講座やワークショップを進めることができます。
今回提供する最新版では、最近増加しているリスクを取り入れました。ウイルスに感染したなど嘘のメッセージを画面に表示して高額なサポート料金を請求する「サポート詐欺」、初めは無料でも一定期間を過ぎると課金が開始される「無料アプリ」のトラブルなど、シニアに身近な具体例を採用しています。また、パスワードの使い回しを避けるために、安全なパスワードの作り方のヒントも盛り込みました。
当教材はこれまでも、消費生活センターやシニア向け情報セキュリティ講座など、さまざまな場面で利用され好評をいただいています。非営利目的の使用であれば、どなたでも当社サイトからダウンロードしてご利用いただけます。
■ 教材の内容例
1) カード教材例:サポート詐欺
2) カード教材例:無料アプリ
3) 指導者用説明スライド:カードの事例について、怪しいか、怪しくないかを問いかけます
4) 指導者用説明スライド:説明に加え、ノート部分には解説が書かれています
5) カードを置く台紙
6) ワークシート:受講者が学んだことを書き込めます。カードを使わない講座でも有用です
■提供する教材について
・名称:ネットの「あやしい」を見きわめよう(シニア編)2023年版
・対象:主にインターネットやスマホを利用するシニア層
・利用:無償
・講座実施時間:約50分(基本編、応用編 各25分)
・教材セット:指導者が使用する説明用スライド、受講者が使用するカードのプリンター印刷用データ(カードは1組8枚、基本編4枚と応用編4枚、出来上がりははがきサイズ)、ワークシート2種類(メモ欄あり、なし)、カードを置く台紙
*ワークシートは大人数の講座を行う場合など、カードを印刷しない場合にも利用できます。
*印刷済みカードを年内無償で提供します。ご希望の場合はメールにてお申し込みください(提供数には上限があります)。詳しくは「ネットの『あやしい』を見きわめよう(シニア編)」サイトをご覧ください。
■ 教材提供に当たってのコメント
静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾
「これからの情報社会では、『情報を上手に活用する力』と『情報のリスクに対応する力』である情報活用能力が求められます。シニアの方は、インターネットを使う際に個人情報や金銭に関するトラブルのリスクが大きいことから、こうしたトラブルにつながる『あやしさ』を考えるような内容になっています。ぜひ本教材をご活用いただき、ご自身の情報や資産をきちんと守る力を身に付けてほしいと思います」
株式会社カスペルスキー 代表取締役社長 小林岳夫
「シニアの方の中には、『なんとなくインターネットの利用に不安に感じている』『自分は大丈夫』などと思われている方がいらっしゃいます。インターネットを利用する上で大切なことは、正しい知識によって適切な判断ができる力を身に付けることです。日々進化するインターネットの知識をシニアが習得するのは簡単ではありませんが、本教材を使うことで『あやしい』を見極める力を身に付け、インターネットがもたらす可能性を享受できるようになっていただければと思います」
(ご参考)これまでにカスペルスキーと静岡大学が共同開発した教材
教材名 | URL |
ネットの「あやしい」を見きわめよう (小中学生編GIGAスクール版) |
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ネットの「リスク」を見きわめよう (高校・大学生編) |
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*当教材と同様なカードを使った教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう(小中学生編)」は、2018年に公益財団法人消費者教育支援センター主催の「消費者教育教材資料表彰2018」で優秀賞を受賞しました。
■ プロフィル
静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾
早稲田大学大学院博士課程修了、博士(学術)。静岡大学助教、講師を経て現職。専門は教育工学、授業デザイン。「社会とつながる授業」をテーマに、さまざまな企業と連携しながら「授業デザイン」について工学的に研究している。主な著書に、『行動改善を目指した情報モラル教育』(2018年、共著)などがある。
※1 出典 総務省「令和4年通信利用動向調査」
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/230529_1.pdf
■ Kaspersky について
Kasperskyは、1997年に設立されたグローバルで事業を展開するサイバーセキュリティ企業です。Kasperskyが有する深く高度な脅威インテリジェンスとセキュリティの専門性は、常に当社の革新的なセキュリティソリューションやサービスに反映され、世界中の企業、政府機関、重要インフラから個人のお客様までを保護しています。高度に進化するデジタル脅威に対抗するため、先進のエンドポイント保護製品をはじめ、多くのソリューションとサービスを包括するセキュリティポートフォリオを提供しています。当社のテクノロジーは、4億人以上のユーザーを保護し、24万の企業や組織の重要な資産を守る力になっています。詳しくは https://www.kaspersky.co.jp/ をご覧ください。
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