ベネズエラ大地震から2週間 “二重の危機”を生きる子どもたち
~豪雨で深刻化する人道危機 国際NGOワールド・ビジョン約1.5万人を支援~

ベネズエラ地震の発生から7月8日で2週間を迎えました。
世界の子どもを支援する国際NGOワールド・ビジョンは、 地震発生以来、7月6日までに 累計4,306世帯、14,991人に支援を届けてきました。
被災地では、子どもたちを取り巻く状況が日ごとに厳しさを増しています。 長年にわたる経済危機の中で暮らしてきた子どもたちは、十分な食料や医療、教育を受けることが難しい状況に置かれてきました。そこへ壊滅的な地震が発生し、さらにここ数日続く豪雨が避難生活に追い打ちをかけています。テントや仮設住居で暮らす家族の生活環境は悪化し、人道支援ニーズはいっそう高まっています。

7月6日までに約1.5万人に支援を提供
ワールド・ビジョンは、子どもの保護を中核に活動を実施し、ラ・グアイラ州、首都カラカス、ミランダ州の3地域で、これまでに合計14,991人に対し、以下のような支援を届けました。
● 488個の食料バスケットを配布
● 117世帯に衛生キットと給水キットを提供
● 46個のレクリエーション用キットを配布
● 2カ所の子どもが安全に安心して過ごせる居場所「チャイルド・フレンドリー・スペース」を設置し、 261人の子ども・若者に社会心理的支援を提供
● ミランダ州グアティレで132人を対象に水・衛生(WASH)に関する啓発を実施

"二重の危機"を生きる子どもたちー「復興は緊急対応だけでは終わらない」
地震による被害は依然として深刻で、大規模な人道危機となっています。最も被害の大きい地域では捜索・救助活動が継続されていますが、支援は徐々に初期復旧フェーズへと移行しつつあります。
ベネズエラの危機は地震で始まったものではないことも忘れてはなりません。ベネズエラの子どもたちは長年、経済危機のさなかで育ち、日々の生活を維持するために多くの家族が移住を余儀なくされる姿を目の当たりにしてきました。そして今、壊滅的な地震が、かろうじて残っていたわずかな安定さえも打ち砕きました。家や学校、子供たちの安全な居場所が、わずか数分で破壊されてしまったのです。
ワールド・ビジョンはベネズエラで活動を続け、家族が安全かつ健康に、そして守られた状態で過ごせるよう、生活必需品の支援を行ってきました。今、その支援の必要性はかつてないほど高まっています。
今後、中長期的には次のような影響が懸念されています。
● 水道・電気・ガスの供給停止に伴う、ごみの堆積やネズミの発生などによる公衆衛生環境の急速な悪化
● 避難所や仮設・非公式居住地で暮らす子どもたちの心理社会的負担の増大
● 安全な水の不足や過密な生活環境、衛生状態の悪化による感染症の流行リスクの高まり
● 被害の大きい州では、学校施設の安全確認が必要なため、子どもたちの教育機会の喪失が長期化するおそれ
「連帯はベネズエラで確かな変化を生み出しています。スタッフ、ボランティア、教会、そしてパートナーの献身的な支えのおかげで、私たちは何千人もの被災者に支援を届けることができています。
しかし、日々が過ぎるにつれ、復興は緊急対応だけで終わるものではないことを痛感させられます。この危機の規模を考えると、継続的な支援が不可欠です。すべての子どもと家族が保護を受け、希望を持ち、尊厳をもって生活を立て直す機会を得られるよう、支援を続けます。」
ーワールド・ビジョン コロンビアならびにベネズエラ事務局長ピーター・ゲイプ

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