【新刊情報】敗戦後、少年たちはどう生きたのか? 戦後80年、戦争と平和を考える物語。ヤミ市に迷い込んだ少年たちが繰り広げる冒険活劇『灰とダイヤモンド』(東 曜太郎・作)発売!
児童書出版社、 株式会社岩崎書店(代表取締役社長 小松崎敬子、本社:東京都文京区)は『灰とダイヤモンド』(東 曜太郎・作/中島花野・絵)を2025年6月18日に刊行します。

戦後80年、戦争と平和を考える
時は1946年。敗戦直後の東京・新橋のヤミ市「新生マーケット」を舞台に、過去と未来、罪と夢の狭間でもがきながら、破局後の東京を生きる少年たちの物語。
戦後80年。読者の小学生、中学生にとっては、自分たちの祖父母が生まれるよりも前のお話。
自分と同世代の子どもたちは、戦後の混乱期をどう生きたのか?
「戦争」とは何か? 「平和」とは何か?
当時の少年たちの物語を通じて問いかける。
◆内容紹介
1946年、敗戦後二度目の夏。何かが始まる予感がする。
ヤミ市に迷い込んだ少年たちが繰り広げる冒険活劇!



物語の主人公、衛(まもる)の父は、復員した喜びもつかの間、戦場での壮絶な体験から人が変わってしまい運命を狂わされた一人だった。
裕福だったはずの家庭は崩壊し、たまらず家を飛び出した衛がたどり着いたのは、新橋のヤミ市「新生マーケット」だった。
そこで出会った孤児たちのまとめ役、八郎から仕事と居場所をもらった衛。
ある日、八郎は衛に、出自不明のダイヤモンドの話を聞かせ、自分の計画をうちあける。
衛は、宝の山の手がかりを見つけた彼らと共に、過去や罪の意識から逃れたい一心で、一旗上げる夢に賭ける。
どんな破局のあとでも、明日はやってくる。
過去と未来、罪と夢の狭間でもがきながら、敗戦後の東京を生きる少年たちの物語。
この本は戦後八十年となる年に出版されます。八十年というのは長い時間であり、小学生や
中学生の読者の方にとってはおじいさん、おばあさんが生まれる前の話であるかもしれません。
一方で、現在の日本という国の形の大きな部分、あるいは日本と他の国々との関係は、あの
戦争のあとに形作られたものです。現在の日本やアジアについて考えるとき、八十年前の戦争
を避けて通ることはできません。
「歴史とは、現在と過去とのあいだの、終わることのない対話である」と言った歴史学者がいます。
私たちの国が引き起こし、アジア全土で二千万人以上の犠牲を生んだとされるアジア・太平洋戦争は、過去の悲劇である以上に、日本人として常に立ち帰らねばならぬ原点であり、あの戦争との対話は、まだ終わっていません。(著者あとがきより抜粋)

◆書誌情報
書名:灰とダイヤモンド
著者名:東曜太郎・作/中島花野・絵
出版社:株式会社岩崎書店
定価:1,500円(本体1,650円+税)
判型:四六判 224ページ
岩崎書店商品ページ:https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b10134758.html
商品紹介動画:https://www.youtube.com/shorts/dMhhoplNb0M
◆著者紹介
東曜太郎(ひがし・ようたろう)
1992年生まれ。千葉県出身。一橋大学社会学部卒業。エディンバラ大学国際関係専攻修士課程修了。怪奇冒険小説『カトリとまどろむ石の海』(『カトリと眠れる石の街』に改題して2022年9月刊行)で第62回講談社児童文学新人賞佳作に入選。続編『カトリと霧の国の遺産』を2023年、『カトリと夜の底の主』を2025年に刊行。今最も期待される児童文学新人作家の一人。
中島花野(なかじま・かの)
長野県生まれ。武蔵野美術大学卒業。デザイン事務所に勤務後、フリーのイラストレーターとして活動を始める。装画作品に『ぼくはうそをついた』(ポプラ社)、『でぃすぺる』(文藝春秋)、『光の粒が舞いあがる』(PHP研究所)、「ぼくのたった一つのミス」(全3・岩崎書店)などがある。
※商品の店着状況により店舗ごとに発売開始日が異なります。
販売場所:全国書店、ネット書店 ほか
紀伊國屋書店:https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784265840601
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