AI活用で業務改革された居宅介護支援事業所を運営する「株式会社CareFran」に出資

〜ケアマネージャーの労働環境改善による介護業界の人材不足解消への寄与を期待〜

ユナイテッド株式会社

2025年2月25日 10時00分

ユナイテッド株式会社（本社：東京都渋谷区、代表取締役社長兼執行役員：早川与規、証券コード：2497、以下「ユナイテッド」）は、株式会社CareFran（本社：東京都渋谷区、代表取締役：久保田洋介、以下「CareFran」、読み：ケアフラン）へ出資いたしました。

ユナイテッド株式会社、AI活用で業務改革された居宅介護支援事業所を運営する「株式会社CareFran」に出資

■CareFranの事業について

CareFranは、「介護をもっと軽やかに」をミッションに、AIを活用し業務効率化を図った居宅介護事業所の多拠点展開を進めるスタートアップです。

自社で開発した利用者向け問診ツールやケアプラン作成ツールを活用しながら業務改善を行うことで、ケアマネージャーが所属する介護事業所のデジタル化による効率的な事業所運営を目指します。

■ユナイテッドによるCareFranへの出資の背景

現在、介護業界においてケアマネージャー（*1）の高齢化と人材不足が進行しており、特に年齢構成において50代・60代が全体の50%を占めている(*2)ことから、今後の担い手不足が懸念されています。利用者と同様にケアマネージャー自身も高齢化が進んでおり、業界全体でデジタル化が遅れています。また、居宅介護事業所のケアマネージャーを含む介護支援専門員の有効求人倍率は4.95倍にも達し、近年急速に高まっています（*3）。2024年に施行された「令和6年度介護報酬改定」によりケアマネージャーの介護報酬率の変更等の処遇改善が進められましたが、依然として介護業界全体の課題が残っています。

CareFranは生成AIを活用したデジタルソリューションを開発し、自社で運営する居宅介護事業所から導入することで効率的な居宅介護事業所運営の実現を進めています。

デジタル化を進めることで、業務の効率化や利用者家族とのコミュニケーションを円滑にし、ケアマネージャーの負担軽減を図ることで、より質の高いサービス提供が可能となります。

ユナイテッドは、CareFranが介護業界の人手不足問題の解消を進め、より多くの高齢者へ介護サービスを提供することを期待し、この度出資の意思決定をいたしました。

*1 ケアマネージャー：要介護者や要支援者の人の相談を受け、ケアプランを作成するとともに、居宅サービス事業者等との連絡調整や、入所を必要とする場合の介護保険施設への紹介などを行うもののことを指す

*2公益財団法人　介護労働安定センター「令和5年度介護労働実態調査：介護労働者の就業実態と就業意識調査　結果報告書」

*3 福祉人材センター・バンク「職業紹介実績報告【令和6年11月】」

■今後の展望

CareFranは、今回調達した資金で、施設運営やプロダクト開発を進めていく予定です。ユナイテッドとしても、CareFranの事業拡大とさらなる成長に向け支援してまいります。

■ユナイテッド株式会社投資事業について

ユナイテッドは「意志の力を最大化し、社会の善進を加速する。」をパーパスに掲げ、投資事業、教育事業、人材マッチング事業の3つをコア事業としています。
投資事業においては、インターネットビジネスの黎明期から20年以上に渡って数々のベンチャー・スタートアップ企業に投資を行い、投資先企業の成長・EXITに寄り添ってまいりました。
現在は国内のシード～アーリーステージのベンチャー・スタートアップ企業を主な投資対象としております。投資はすべて自己資金で行っているため、柔軟かつスピーディーな意思決定が可能です。
投資後には、長年の事業運営・投資経験により培った事業・組織運営ノウハウの提供、及び資金調達・EXIT支援等を行っております。加えて、事業戦略立案から実行に至るまで、事業成長のための一気通貫の支援を行うバリューアップ専門部隊を有します。

ユナイテッドは今後も、有望なビジネスモデルを持つベンチャー・スタートアップ企業への投資を積極的に行ってまいります。