スマートメータ用通信技術を開発900MHz帯での実用化に向けた実証実験を開始

900MHz帯無線でのスマートメータ通信システムの実用化に向けた実証実験を開始
パナソニック電工株式会社は、2012年度に割り当て予定の900MHz帯特定小電力無線に最適な無線通信方式を新たに開発し、スマートメータ通信システムの実用化に向けた実証実験を2011年9月より本格的に開始しました。
昨今、太陽光発電や蓄電池、電気自動車の充電設備などの創蓄エネルギー機器とそれらを賢く制御する住宅用エネルギーマネジメントシステムへの関心が高まっています。こうした創蓄エネルギー機器の普及に伴い、電力消費の可視化やバランスのとれた電力需給を実現するために通信機能を備えたスマートメータが求められています。
パナソニック電工はこれまで、スマートメータ用として、電力線(PLC)方式や400MHz帯無線方式の通信技術の開発を行ってきました。今回、PLC方式で培ってきた「高効率マルチホップ通信技術」(※2)を、2012年度に割り当て予定の900MHz帯の無線方式に応用するとともに、複数の無線セルで構成されるエリア的なスマートメータ間通信に適した「自律分散型セル最適化技術」(※3)を新たに開発し、実用化に向けたさまざまな検証を目的とした実証実験を開始しました。
パナソニック電工では今後も、これまで培った技術やノウハウを最大限に活用し、スマートメータ用通信機器事業の拡大を図っていくとともに、住宅用エネルギーマネジメント事業とも連携し、快適とエコが両立するスマートシティやスマートコミュニティの実現に貢献していきます。
なお、本技術は、2011年10月4日から8日の間、幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2011」のパナソニックブースでご紹介する予定です。
※1:電力供給用に配線されている電力線をデータ通信のための伝送線路として活用する通信方式(PLCとはPower Line Communicationの略)
※2:データを多段接続方式で伝えていく通信の技術。経路情報を伝達する通信量を従来に比べ削減して高効率化を達成
※3:システムの上位制御装置からの制御でなく、スマートメータ間の連携により自律的に最適な無線周波数割当や端末数の調整を行う技術
<主な特長>
(1)「高効率マルチホップ通信技術」により効率的で高信頼なスマートメータ間通信を実現
(2)「自律分散型セル最適化技術」により複数セルから構成される、エリア的なスマートメータ間通信の省力化運用を実現
(3)「PLC/無線ハイブリッドシステム技術」によりさまざまなシーンに柔軟に対応予定
【一般からのお問い合わせ先】
パナソニック電工株式会社 情報機器事業本部 配線・配管事業部 (2011年10月1日よりパワー機器事業部に名称変更)
TEL:06-6908-1131(大代表) 受付(平日のみ) 8:50~17:30
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像