メニコン インドの近視進行抑制分野における ドクターアガルワルズ・アイ・ホスピタルとのMOU締結に関するお知らせ

株式会社メニコン(本社:名古屋市中区葵三丁目21番19号、代表執行役社長 CEO:川浦康嗣)は、2025年6月9日(月)、インド眼科領域でトップレベルの眼科病院グループ、ドクターアガルワルズ・アイ・ホスピタル (Dr. Agarwals Eye Hospital、以下Dr. Agarwals)と近視進行抑制事業の研究・発展に向けたMOU(基本合意書、Memorandum of Understanding)を締結したことをお知らせいたします。
近年、近視人口は世界的に増加しており、大きな社会問題になっています。特に東アジアを中心に増え続け、2050年には世界人口の約半数が近視になり、約1割が強度近視になると推定※1されています。さらに、近視の度数が強くなるほど、将来的に眼の病気を発症するリスクが高まることが明らかになっています※2。このような状況を受け、メニコンは近視人口の増加に対処する取組みとして、世界各地で近視進行抑制事業開発の可能性を調査してまいりました。その取組みの一環として、インドにおいてオルソケラトロジーレンズ※3「Menicon Bloom Night™」を用い、インド人の子どもを対象に近視進行抑制の効果と安全性を検証する臨床試験を実施します。
この画期的な臨床試験は2025年2月にDr. Agarwalsの臨床研究審査委員会の研究開発部門によって開始され、実施されておりますが、これをきっかけとして、インドの近視進行抑制の研究と発展に向けてMOUを締結するに至りました。
なお、今回のインドでの臨床試験及び普及実証事業は、経済産業省の令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査:二次公募)」の一環で実施しております。
MOUの主な提携内容は次のとおりとなります。
- 近視進行抑制治療を普及させ、インドにおける子どもの近視進行抑制に貢献する。
- 世界各国で近視進行抑制効果が認められているオルソケラトロジーに関する臨床試験を実施する。
- オルソケラトロジーによる近視進行抑制治療に関する知識と経験を習得する。
- オルソケラトロジーによる近視進行抑制治療に対する医師と患者の認知を高める。
- メニコンとDr.Agarwalsは協力し、インドとその周辺国でのコンタクトレンズ事業を発展させる。
インドにおける近視進行抑制やオルソケラトロジーの普及はまだ黎明期といえますが、本提携を通じて、メニコンはDr. Agarwalsと協力し、インドにおける近視進行の問題を解決するべく、研究および普及を推進してまいります。
<Dr. Agarwals Eye Hospitalについて>
インド国内に220院以上の病院を展開し、海外10カ国に拠点を持つ、インド最大規模の民間眼科病院です。 60年以上の実績があり、所属する700名以上の眼科医が、白内障、緑内障、屈折矯正などの高度な医療を提供しています。
<メニコンについて>
メニコンは、1951年に日本初の角膜コンタクトレンズを開発して以来、「より良い視力の提供を通じて広く社会に貢献する」という企業スローガンのもと、瞳の安全性を最優先に考えた研究開発、独自の高度な製造技術、そして将来にわたって快適で安心な瞳の健康をサポートするメルスプランを提供しています。レンズ素材やデザインの開発のみならず、コンタクトレンズ総合メーカーとしてレンズケア用品の製造まで、名古屋市を本拠に、世界80カ国以上でグローバルに事業を展開しています。
https://www.menicon.co.jp/company/
※1 Holden BA et al. Ophthalmology, 2016 May; 123(5): 1036-1042
※2 Haarman AEG, Enthoven CA, et al: The Complications of Myopia: A Review and Meta-Analysis. Invest Ophthalmol Vis Sci 61: 49, 2020.
※3 オルソケラトロジーレンズとは、夜寝ている間につけて視力を改善させる特殊なハードコンタクトレンズです。
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