経済産業省東北経済産業局の「副業・兼業人材とのマッチング事業」を受託

～東北地域の企業と都市部人材をつなぎ、人材不足解消と産業振興に貢献～

株式会社みらいワークス

2025年6月12日 11時00分

株式会社みらいワークス（本社：東京都港区、代表取締役社長岡本祥治、以下「当社」）は、経済産業省東北経済産業局より、令和7年度「東北経済産業局における地域中小企業人材確保支援等調査・分析（副業・兼業人材とのマッチング事業）」を受託したことをお知らせいたします。今後、当社は、東北地域企業の人的資本経営（*1）の理解促進・意識醸成を図るとともに、副業・兼業人材等の多様な人材活用の推進を支援することで、企業の経営力強化と生産性向上、関係人口の創出を目指します。

■事業推進の背景と目的

日本では、少子高齢化を背景とした生産年齢人口減少に伴う人材不足に加え、エネルギー価格の高騰やデジタル化による産業構造の転換など、地域の中小企業を取り巻く環境は急速に変化しています。

東北地域は、特に、全国と比較して人口減少のスピードが速く、2022年の832万人から2040年には682万人へと約18.1%減少すると推計されています。また、2021年の付加価値生産性は全国平均を大きく下回っており、産業の持続的な発展が喫緊の課題となっています。(*2)

こうした中、地域への貢献意欲が高い都市部の副業・兼業人材の活用は、地方企業の課題解決につながる有効な手段として期待されています。当社が2024年度に実施した調査では、首都圏大企業の管理職の約6割が地方副業に興味を示しており、その動機として「スキルアップ」や「やりがい」といったお金以外の目的を挙げる人が66.2%を占めています。(*3)

本事業では、地方で副業・兼業で働く意欲のある人材と東北地域の企業とのマッチングを促進し、副業・兼業人材活用を「アタリマエ」にすることを目指します。また、企業が抱える人材課題の解決に貢献するとともに、関係人口の創出と東北地域の持続的な発展に寄与します。

■実施内容

1.人材課題解決に資する個別テーマごとのオンラインセミナーの開催

2.人材活用ガイドラインに基づく経営課題・人材課題の明確化のためのフォロー

3.副業・兼業人材とのマッチング支援

4.マッチング支援企業へのフォローアップおよび事例集の作成

5.リアル会場での副業・兼業人材活用セミナーの開催および事業成果報告会の実施

当社は、副業・兼業マッチングサービス『Skill Shift』（https://www.skill-shift.com/）を運営し、地方中小企業が都市部の副業・兼業プロフェッショナル人材を採用するための支援を行っています。東北地域においては、これまで地域金融機関への副業・兼業人材活用ノウハウの提供を通じたマッチング支援事業や、青森県青森市や宮城県では地域中小企業における副業・兼業人材活用促進プロジェクト（*4）等を推進してまいりました。

これまでの事業で培った経験を元に、当該事業においても中小企業等の人材確保能力の向上と人材の定着を支援します。

*1　人的資本経営とは：人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方。　出所：経済産業省『人的資本経営～人材の価値を最大限に引き出す～』

https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/

*2　出典：総務省統計局

「平成2年国勢調査結果」

https://www.stat.go.jp/index.htm

「平成27年国勢調査結果」

https://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/kekka.html

国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将来推計人口（平成30（2018）年推計）」

https://www.ipss.go.jp/pp-shicyoson/j/shicyoson18/t-page.asp

*3　出典：みらいワークス「2024年度地方への就業意識調査」首都圏大企業管理職1,000名に対する副業・兼業に関する調査結果

https://mirai-works.co.jp/news/news12673/